週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

デュアルOS ThinkPad実機ほか続々。前々夜祭“CES Unveiled”で見ちゃった:CES2012

2012年01月10日 08時00分更新

CES2012 Unveiled

 1/8(現地時間)の夕方に行われた前々夜祭イベント『CES Unveiled』。毎年、開幕前の大小さまざまなメーカーの展示が集まるが、今年のチラ見せで気になったガジェットを写真で紹介する。

 前夜祭ではなく“前々夜祭”なのは、CESの開催事情にある。ちょっとややこしいのだがCESは開幕前日がPress Dayとして朝から晩まで記者会見、そして夜のキーノートスピーチで締めるという日程。そのさらに前にUnveiledという、このプレビューイベントがある。そんなわけで“前々夜祭”になるのだ。
 

●レノボ X1 HybridのセカンダリOSはAndroidで確定?

 ソニーなど巨大ブースの大手メーカーはUnveiledには例年出展しないため、PC系では昨年に引き続き、レノボが質問攻め状態の人気ぶりに。

 詳細は後日、特設ラウンジでの取材レポートにてお届けするが、噂のデュアルOS機『ThinkPad X1 Hybrid』はやはり紹介しておかなければならない。
 既報(関連リンク)のとおり、ウィンドウズと「名前は明かせないがUNIX系OS」(レノボ説明員談)を即時切り替えられる“Instant Media Mode”という超節電モードは、切り替えが実際にも2秒ほど。“UNIX系OS”動作時はQualcomm製のデュアルコアSoCで動く仕組みだ。

 ちなみに、Instant Media Mode動作時の設定画面が非常にAndroidに似ており、またPC側から見たInstant Media Mode領域にはAndroidフォルダーがあったりで、公然の秘密状態。私は、Android OSということで確定なのではないかと思っている。

CES2012 Unveiled
↑通常のWindowsが起動しているところ。画面右下のメニューを操作すると、セカンダリOSへと瞬時に切り替わる。
CES2012 Unveiled
↑これがセカンダリOSの画面。このモードでは、Qualcommのチップで動いており、ストレージ領域もWindowsモード時とは別にもっている。そのストレージ領域に“Android”なる文字のフォルダーが入っていた。

●新興国向けOLPCのタブレットXO-3あらわる!

 数年前、新興国の子ども向けに“100ドルPC”というコンセプトで話題になったOne Laptop per Child(=OLPC)プロジェクト。今度は、100ドルタブレットのプロトタイプが登場。『XO-3』という名称で、CPUにMarvel PXA618、512MB RAM、4GBストレージという仕様。標準のディスプレーは1024×768ドット液晶。

CES2012 Unveiled
↑XO-3のアプリ画面。これはお絵描きアプリのようだ。このほかにも、ブラウザなども動いていた。
CES2012 Unveiled
↑OLPCプロジェクトのCTO、エド・マクニーニ氏。自ら手に持ってデモンストレーションしていた。
CES2012 Unveiled
↑XO-3には多用な給電方法が用意されるということで、ソーラー充電(!)や、手回し充電(!!)の周辺機器も展示していた。

●iPhoneバッテリージャケットの新種発見

 iPhoneに限らず、スマートフォンにバッテリージャケットは定番だが、ここにも新作が。myChargeブランドのケースだ。USB端子内蔵タイプと、手帳型ケースだがバッテリー内蔵という点がユニーク。

CES2012 Unveiled
↑USB端子を内蔵する便利そうなバッテリージャケット。iPhone4S用。79.99ドル(6200円ほど)と比較的安価で、バッテリー容量は1300mAh。
CES2012 Unveiled
↑手帳型で、バッテリー容量はFLEXと同様の1300mAh。価格も同じ。オシャレ系カラバリをそろえる。

●体調、どう? バイタルデータをiPhoneでフレンド共有

 これも変わり種系で目に付いた製品。ZENSORIUM社のTINKEという周辺機器で、Dock端子にセンサーを接続し、親指を当てるだけで身体のコンディションを計測できるもの。計測データはフレンドと共有できるという。
 測れるデータは、心拍数、血液の酸素濃度、呼吸数。担当者によれば、今年後半のリリース予定で、価格は100ドル程度をターゲットにしたいと語っていた。

CES2012 Unveiled
↑ZENSORIUMのブース展示。まだ試作機状態で展示自体も手作り感あるが、「え、これどうやって使うの?」と各国のプレスの興味をひいていた。
CES2012 Unveiled
↑説明員のバイタルを実際に測っているところ。iPhone側のアプリもしっかり動作していた。

ces2012まとめ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります