1/8(現地時間)の夕方に行われた前々夜祭イベント『CES Unveiled』。毎年、開幕前の大小さまざまなメーカーの展示が集まるが、今年のチラ見せで気になったガジェットを写真で紹介する。
前夜祭ではなく“前々夜祭”なのは、CESの開催事情にある。ちょっとややこしいのだがCESは開幕前日がPress Dayとして朝から晩まで記者会見、そして夜のキーノートスピーチで締めるという日程。そのさらに前にUnveiledという、このプレビューイベントがある。そんなわけで“前々夜祭”になるのだ。
●レノボ X1 HybridのセカンダリOSはAndroidで確定?
ソニーなど巨大ブースの大手メーカーはUnveiledには例年出展しないため、PC系では昨年に引き続き、レノボが質問攻め状態の人気ぶりに。
詳細は後日、特設ラウンジでの取材レポートにてお届けするが、噂のデュアルOS機『ThinkPad X1 Hybrid』はやはり紹介しておかなければならない。
既報(関連リンク)のとおり、ウィンドウズと「名前は明かせないがUNIX系OS」(レノボ説明員談)を即時切り替えられる“Instant Media Mode”という超節電モードは、切り替えが実際にも2秒ほど。“UNIX系OS”動作時はQualcomm製のデュアルコアSoCで動く仕組みだ。
ちなみに、Instant Media Mode動作時の設定画面が非常にAndroidに似ており、またPC側から見たInstant Media Mode領域にはAndroidフォルダーがあったりで、公然の秘密状態。私は、Android OSということで確定なのではないかと思っている。
↑通常のWindowsが起動しているところ。画面右下のメニューを操作すると、セカンダリOSへと瞬時に切り替わる。 |
↑これがセカンダリOSの画面。このモードでは、Qualcommのチップで動いており、ストレージ領域もWindowsモード時とは別にもっている。そのストレージ領域に“Android”なる文字のフォルダーが入っていた。 |
●新興国向けOLPCのタブレットXO-3あらわる!
数年前、新興国の子ども向けに“100ドルPC”というコンセプトで話題になったOne Laptop per Child(=OLPC)プロジェクト。今度は、100ドルタブレットのプロトタイプが登場。『XO-3』という名称で、CPUにMarvel PXA618、512MB RAM、4GBストレージという仕様。標準のディスプレーは1024×768ドット液晶。
↑XO-3のアプリ画面。これはお絵描きアプリのようだ。このほかにも、ブラウザなども動いていた。 |
↑OLPCプロジェクトのCTO、エド・マクニーニ氏。自ら手に持ってデモンストレーションしていた。 |
↑XO-3には多用な給電方法が用意されるということで、ソーラー充電(!)や、手回し充電(!!)の周辺機器も展示していた。 |
●iPhoneバッテリージャケットの新種発見
iPhoneに限らず、スマートフォンにバッテリージャケットは定番だが、ここにも新作が。myChargeブランドのケースだ。USB端子内蔵タイプと、手帳型ケースだがバッテリー内蔵という点がユニーク。
↑USB端子を内蔵する便利そうなバッテリージャケット。iPhone4S用。79.99ドル(6200円ほど)と比較的安価で、バッテリー容量は1300mAh。 |
↑手帳型で、バッテリー容量はFLEXと同様の1300mAh。価格も同じ。オシャレ系カラバリをそろえる。 |
●体調、どう? バイタルデータをiPhoneでフレンド共有
これも変わり種系で目に付いた製品。ZENSORIUM社のTINKEという周辺機器で、Dock端子にセンサーを接続し、親指を当てるだけで身体のコンディションを計測できるもの。計測データはフレンドと共有できるという。
測れるデータは、心拍数、血液の酸素濃度、呼吸数。担当者によれば、今年後半のリリース予定で、価格は100ドル程度をターゲットにしたいと語っていた。
↑ZENSORIUMのブース展示。まだ試作機状態で展示自体も手作り感あるが、「え、これどうやって使うの?」と各国のプレスの興味をひいていた。 |
↑説明員のバイタルを実際に測っているところ。iPhone側のアプリもしっかり動作していた。 |
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