休日に趣味でつくりはじめたスマホペンが、いつの間にか社内でいちばん評判の良いペンになっちゃってた、というお話。今日は製品版の質感やカスタマイズ性について。(だんだん掛け合い漫談みたいになってきました)
『Su-Pen(スーペン)』 ●MetaMoJi ●価格2980円
●全長 約106ミリ、重量 約20グラム
「全部、燕三条の手仕事なんですよ
真っ黒になりながら
磨きをかけてくれています」
――カラバリは予定されてますか?
植松さん(7notes&Su-Pen開発者)
「いろいろ考えられますよね。ペン先とペン軸が分けられるようになっているということは、ペン軸はいろいろつくれますよね。ペン先だけあればいいわけなので。市販のを使う手もありますし。」
――ペンホルダーの材質は金属じゃないとダメなんですよね?
浮川社長
「試していただくとわかるんですけど、木製のペンシルホルダーで、ここ(鉛筆を固定する部分)を持って書いてみてください。」
――(ふつうに持って書く。かける)
浮川社長
「今度は木のところを持って」
――全然書けない。
浮川社長
「でも、ほとんどのペンシルホルダーは中に金属の心材が通っているので、使えますよ。」
植松さん
「外側がプラスチックで覆われていても書ける。アクリル系だと静電容量的に大丈夫なはずなんですね。だから素材にもよるんだと思うんですけど。これなんかこう、キャップができるという。これは全部鉛筆用のホルダーです。」
浮川社長
「そうそう。あくまで鉛筆が短くなったりしたときに使うものです。これは本来、万年筆をつくっている人がつくったものなんですけど、万年筆は3万5000円ぐらいするんですけど、さすがに鉛筆ケースはそこまで高くなくて、でも9000円するんですけどね(笑)」
――Su-Penのホルダーはステンレスなんですよね。全部ステンレスなんですか?
植松さん
「基本、ペン軸部分がステンレスで、燕三条で磨いてもらったやつなんですけど。ペン先を固定する部分もステンレスなんですけど、ペン軸内部でペン先を支える部分は真鍮製で、理由は先端に重さをつけるためです。で、ペンのおしりの部分はアルミ製なんですね。ここをステンレスにすると後ろが重くなりすぎるので、全体のバランスとしてアルミにしています。重さだいたいが20グラムくらいというのがちょうどよくて、かつちょっと前方に重心が寄っているというものをつくっています。」
これ全部、実は燕三条の手仕事なんですよ。ここも(ペン先を固定する部分)形をつくってからざらざらの磨きをかけてくれて、こっち(ペン軸部分)はつるつるの磨きをかけてくれてる。」
――職人仕事ですね。
植松さん
「もう、完全に。真っ黒になりながらやってくれてるらしいですけど。」
岩田さん(広報さん)
「重さとかもちょうどいい重さということでやったんですけど、もちろん社内にも、うちの社長のすぐ下には女性の偉い役員が……」
浮川社長
「下じゃないよ!(笑)」
――あ、専務!(今日はいらっしゃらないのですね……)
↑浮川社長婦人であり専務。牧野は浮川専務萌え。 |
岩田さん
「もしかしたら上かもしれない。まあ、専務がいまして、まあ女性なんで、女性からするともうちょっと軽いのが欲しいというご要望とか。」
植松さん
「あともっと細いのがいいとか。持ち手の部分が重要なんで、あとは細くできるし、アルミで抜けば非常に軽い、こういうようなものも。家で書くときのペンと、外出するときには、ちょっとちっちゃいやつとかにしますよね。そういうシーンに合わせたのができたらいいなあという。」
岩田さん
「ですから、自分でほかのペン軸も自由にいろいろ試していけるようにってことで、換えペン先を2個セットにしています。これからもうちょっと軽くていいやつもということで、また企画を始めていますので。それはまた後日のお楽しみにという。」
さて、次回は『Su-Pen』本体の耐久性と「次の予約はいつ~?」のお話です。(つづきます)
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