既報のとおり、日本通信が速度制限なしのSIMカード『b-mobile Fair』を4月6日に発表しました。
その記者説明会が4月8日に都内某所で開催されたのですが、日本通信代表取締役社長三田聖二氏が、プレゼンテーション後半で『ドコモminiUIMカード』を取り出しました。
パッケージング似てますね |
こんな挑戦的なアピールをされると、気になるのは使い勝手。具体的には、その速度です。
というわけで、今回は日本通信の『b-mobile Fair』、ドコモの『ドコモminiUIMカード』、そしてソフトバンクのiPad用microSIMカードの実効通信速度を計測してみました。テストに使用する端末は海外版SIMフリーiPad2です。
『b-mobile Fair』はiPad2に入りません |
しかし日本通信の『b-mobile Fair』は通常のSIMカード。そのままではiPad2には入りません。そこに現われたのがACCN。スマホ界の無法者。「日本通信には許可もらったから!」と『b-mobile Fair』を刻み始めました。
SIMカット用シールを貼る |
カッターで切ります |
ACCNによると、爪切りみたいなSIMカードカッターが売られていますが、あれは結構失敗することが多いとのこと。カッターで切ったほうが確実なんだそうです。そんなにたくさん切ってるんでしょうか?
カット終了! |
多少寸法が違ってもOK |
周囲を切ってから、角を少し落としたらすっぽりと入りました。今回は多少寸法が違っていますが、SIMカードの接点自体が大きいので問題ないそうです。
準備完了! |
『b-mobile Fair』もmicroSIMカードに無理やり変身させたところで、一気に計測を敢行しました。使用したアプリは、おなじみのSundeep Medra『Speedtest』。それぞれ10回計測を行ない、その平均速度を算出しました。
ソフトバンク | ドコモ | 日本通信 | |
下り平均通信速度(Kbits/s) | 685.5 | 2090.7 | 2080.7 |
下り最大通信速度(Kbits/s) | 705.9 | 2228.8 | 2080.9 |
上り平均通信速度(Kbits/s) | 150.2 | 150.5 | 146.9 |
上り最大通信速度(Kbits/s) | 164 | 151.1 | 148.9 |
まずは日本通信とドコモの比較から。下り最大通信速度ではドコモのほうが上回っていますが、下り平均通信速度はほぼ横並びです。上り平均通信速度と上り最大通信速度は誤差範囲ですね。
記事的にはあまりおもしろくない結果ですが、いちユーザーとしては逆に価格だけで選べばいいわけなので、判断基準は単純明快です。日本通信は従量型のチャージ制、ドコモは定額制なので、自分がひと月あたりどれだけのパケット量を通信するかで契約するSIMカードを決めましょう。
一方、ソフトバンクSIMカードの通信速度は少々ショックな結果。ただし、SIMフリー端末はかなり高額です。現時点ではソフトバンク版iPad2の価格は発表されていませんが、初代iPad、iPhone4のように月月割を含めると、かなりの出血価格で提供される可能性が高いです。
結論としては私やACCNや宮野編集長のようなせっかち以外は、ソフトバンク版iPad2の端末価格・月々の支払額が発表されてから、購入する端末と、そのSIMカードを決めてもいいかと!
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