週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

【SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5】聖地巡礼でアニメの名シーンを再現!!

2013年11月18日 10時00分更新

文● 中山智  編集●KONOSU

5ヵ国目:ベルギー(9月21日~9月24日)

 ドイツの展示会取材を皮切りに、ポーランド、ウクライナ、パリと欧州をぐるぐると回り、ベルギーの首都ブリュッセルに到着しました。予約していた宿に近い、ブリュッセル中央駅を降りると、駅に電化製品を扱う売店を発見。

駅ナカに売店を発見
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ブリュッセル中央駅の売店。スマホの看板が出ているので、SIMも売っていました。

 早速、売店のおじさんにSIMについて聞いてみます。


「プリペイドSIMあります? インターネットのできるやつ」

おじさん
「なんだ! みんなしてインターネット、インターネットって!!」

 なぜか、ちょっとキレ気味に返答されました。……どうやら、前のお客さんもまったく同じ質問をしていたようです(笑)。まぁキレ気味なのは冗談半分で、ちゃんとSIMは売ってくれました。LycamobileというMVNOのSIMです。

プリペイドSIMをゲット
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑通常サイズとmicroサイズ共用タイプのSIM。15ユーロ(2000円)でした。
定額パッケージもある
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑店頭のパンフレットで、10ユーロ(1300円)があるのを確認したので、10ユーロぶんのチャージも購入。

 10ユーロのデータ定額プランは30日間有効。ですが、定額とはいえ3G接続は250MBまでと制限があり、250MBを超えると2Gでの接続になるとのこと。まぁ3泊4日をモバイルで使うぶんには問題ないでしょう。申し込みは、通話アプリから“*139*3010#”と入力し、通話ボタンを押して行ないます。APNなどの設定項目は下記の通り。

 APN:data.lycamobile.be
 ユーザーID:lmbe
 パスワード:plus

SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑“*139*3010#”と入力して申し込み。返信用のフォームが表示されたら“1”と入力。

 スマホからのデータ通信もできるようになったので、さっそく観光へ。今回、ベルギーはまったくのノーマークでしたが、旅仲間からSNSで観光スポットを教えてもらい、街中をブラブラしてきました。

世界3大がっかりのひとつ
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ブリュッセルといえば、世界3大がっかりに数えられる小便小僧が有名。衣装が何着もあるようです。
世界中からがっかりしに来る
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑世界中から小僧の小便を見に来るというのも、考えてみるとかなりシュールです。
ライトアップされた世界遺産が美しすぎる!
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑一転、こちらは世界で最も美しい広場と言われている、世界遺産のグラン=プラス。

 ベルギーの食事情に関して、チョコレートやワッフルといったお菓子はすぐに思いつくのですが、食事についてはわからなかったので、ネットで検索。すると、ミートボールが名物とのことなので、グラン=プラスにあるレストラン『La Rose Blanche』で食べてみることにしました。

ベルギー名物ミートボール
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ミートボールとポテトフライ(15ユーロ)。屋外にもテーブルがあって、グラン=プラスの夜景を見ながら食事ができる。
店内に安倍首相のサイン!
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑どうやら安倍首相もいらしたことがあるレストランだったみたい。
本場のベルギーワッフル
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ベルギーと言えば、ワッフル! プレーンタイプが1ユーロで、トッピングをつけると3~4ユーロ(約500円前後)くらい。
チョコレートも有名
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑街のあちこちに量り売りのチョコレート屋が。

 さて、ベルギーと言えば名作『フランダースの犬』の舞台となった国。アニメ版の最終回は特に有名ですよね。というわけで聖地巡礼のため、アントワープにも足を伸ばしてみます。アントワープまではブリュッセルから列車で約40分。十分日帰りできる距離です。

あの名作アニメの聖地であり本物の聖地
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑『フランダースの犬』最終回の舞台、聖母大聖堂。ネロが夢見た名画が収蔵されている。
名画を撮影できるのはウレシイ
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ルーベンスの『キリスト昇架』。聖堂内はストロボ禁止ですが撮影はオーケー。

 聖母大聖堂内でひととおり絵画や彫刻を鑑賞したあと、この旅の途中でゲットしたソニーのレンズスタイルカメラ『DSC-QX10』を取り出します。このデジカメは、スマホから遠隔操作でシャッターが切れるので、私のようなひとりぼっちの旅人が、自分撮りで記念撮影するのにピッタリなんです。

自分撮りもラクチンなDSC-QX10
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ソニーのレンズスタイルカメラ、サイバーショット『DSC-QX10』を三脚に取り付けてセット。離れた場所からでもスマホでシャッターが切れることを早速証明したい。
「なんだかとても眠いんだ……パトラッシュ……」
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑ネロになりきってアニメの最終回を再現(犬のぬいぐるみはアントワープのおもちゃ屋さんで購入。犬種が違うとか細かいことは言わないでね)。

 さて。聖地巡礼も済ませたので、帰国便に乗り込むためフランクフルトへと向かいます。ブリュッセルからフランクフルトは高速鉄道で約3時間。運賃は1等を普通料金で買ってしまい、183ユーロ(約2万5000円)とかなり痛い出費になってしまいました。

■ドイツ(9月24日~9月26日)

 5ヵ国をぐるりと回って、ふたたび最初の訪問国ドイツへ。フライトまでフランクフルトで2泊します。と、いうのも、せっかくこの時期にドイツに来たのだから、ミュンヘンの『オクトーバーフェスト』にも行っちゃおうという考え。

 オクトーバーフェストは27日間世界一周の旅(関連記事)でもレポートしていますが、実に楽しいイベントです。ただ、開催期間中はミュンヘンの宿泊料金が数倍に上がってしまうため、今回はフランクフルトから日帰りで行ってみることにしました。

2年ぶり3回目の来場だー!
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑スナフキンスタイルで本場オクトーバーフェストに帰ってきたぞー!(『DSC-QX10』で撮影)
ビールは1リットルジョッキのみ
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑テント内のビールは1リットルがデフォルト。一杯9ユーロ(約1200円)。2年前は円高で1000円を切っていたのに……。
定番のホットドッグ
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑巨大ホットドッグは4.7ユーロ(約630円)。やはり円安なので円換算するとちょっと割高な感じ。
遊園地と美女も健在
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑移動遊園地は健在! 民族衣装を着た美女もたくさんいてワクワク!!!

 飲んで食べて楽しんだら、ミュンヘンは4時間ほどで撤収。オクトーバーフェストは何度行ってもテンションが上がりますね。秋にドイツ旅行を考えているなら絶対に旅程に組み込むことをオススメします!

 というわけで、とうとう最終日。荷物をまとめてフランクフルト国際空港へ向かいます。

 通常はフライトの2時間前に着けば問題ないのですが、余裕をもって3時間前に到着。今回の旅では、滞在中にスマホを何台か購入しているので、払った税金の還付申請をするためです。

税金還付は時間がかかる
SIMフリースマホと26日間欧州ぐるぐる旅5
↑フランクフルト国際空港の税金還付申請コーナー。長蛇の列になっていたので、早めに来て正解だったみたい。

 ドイツのソニーストアとフランスのアップルストアでは、すでに免税用の書類をつくってもらっていたので、申請自体は、カウンターにレシートと一緒に書類を出すだけ。欧州は消費税が20%近くと意外とバカにならない金額。申請すれば13%~14%ぶんくらいの金額が還付されるはず……なのですが……。

 iPhone5s/5cを購入した申請書とレシートを見た係の人から「iPhoneの免税は1レシート2台まで。これはダメね」と言われてしまいました。そう、自分のぶんと知人のぶん、あわせて3台のiPhoneを買っていたのです……免税処置はあくまで個人で購入したものに対して。何台も購入する人は業者でしょ、と判断するためのルールのようです。

 あまり1度の旅行で何台もスマホを買って帰る人はいないと思いますが、もし買う場合は2台ごとにレシートと書類をわけて作ってもらったほうがよさそうです。

 そんなこんなで、数万円分の税金還付をもらい損ね、失意のまま飛行機に乗って日本に帰国しました。最後に残念なトラブルはありましたが、おおむね秋のヨーロッパを堪能できたので良しとしましょう!

 さぁて次はどこに旅立とうかな~!!

■関連サイト
Lycamobile 
La Rose Blanche 

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります