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本日SIMロック解禁! ドコモのSIMカード単体販売を実際に体験してきました

2011年04月01日 17時55分更新

  ドコモが端末のSIMロックの解除を開始。今後発売するドコモ端末は、申込みをすれば他社や海外のSIMカードが挿せるようになる。さらに注目なのがSIMカードの新規単体販売。SIMカード(FOMAカード/ドコモUIMカード)とマイクロSIMカード(ドコモminiUIMカード)を新たに契約し、SIMロックフリー端末をドコモ回線で利用可能だ。

 単体購入のSIMカードでも、従来の端末同様に音声通話が利用でき、バリューコースや各種割引も適用される。パケット代は上限5985円または定額5460円。ただし、外部機器のモデムとして使う"テザリング"が可能な機種は上限が1万395円になる。なお、スマートフォンやタブレット端末などで音声通話が不要なら、データ通信のみで契約することもできる。

 “テザリング対応機種かどうか”は、ドコモが「今後発売のSIMフリー端末を検証してサイト上で公開する」(ドコモ広報部)とのこと。実際にユーザーがテザリングを利用したかどうかではない点には注意したい。ドコモが認定した機種以外は通常料金用のアクセスポイント(APN)に接続不可で、テザリング端末用料金になる。4月1日時点では、公開端末がないため、パケット代はどの機種でも10395円かかると考えてよい。ドコモ広報部によると、発売済みの機種はメーカーからテザリング非対応との申請があれば認める可能性もあるという。現在、日本で使用できるSIMフリー端末は、海外版iPhoneのほか、日本通信やイー・モバイルのIDEOSなど。過去にHTCやノキアが販売した端末も利用可能だ。ちなみに、iPhoneは通常用とテザリング用のアクセスポイント(APN)を別々に設定できるため、アップルの対応次第では柔軟な料金設定が実現するかもしれない。

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  SIMフリー端末向けのSIMカード、マイクロSIMカード発行が始まったので、早速ショップで契約のプロセスを取材した。今回訪れたのはドコモショップ飯田橋店。複数のパターンを想定した端末を持ち込み、SIMカード契約までの流れを見せてもらった。試してみたのは以下のとおりだ。

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1)技適マークなしのSIMフリー「Nexus S」で通常サイズのSIMを発行
2)技適マークありのSIMフリー「IDEOS」、「iPhone4」で、SIMとマイクロSIMの両方を発行
3)技適マークありのSIMフリー「IDEOS」でマイクロSIMを発行
4)技適マークありのSIMロック「iPhone4」でマイクロSIMを発行

 SIM発行時には、まず身分証明書やクレジットカード・銀行口座の提示を求められ、その上で料金プランの説明を受ける。上記のように、現時点ではドコモ側にリストがなく、すべての機種が「テザリングあり」の扱いになるため、パケット代の上限は1万395円。通常よりも高額になる可能性が高いことなどの注意を受けた。次に、端末上の端末の技適マークを見せなければならい。この段階で、上記の1)から4)をトライした。

 1)については、技適マークを店員に見せられなかった段階でNGが出た。結果として、SIMカードの発行は断られた格好だ。国内キャリアのSIMカードを挿した状態で使うと、日本では電波法に抵触する違法行為になる点にも、注意したい。2)についてはごく普通にSIMカードが発行される。

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  あえて技適マークのないNexus Sを見せたところ、SIMカードの発行を断られてしまった。

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 日本通信が販売するIDEOSの技適マークを見せているところ。この端末は技適マークが刻印されておらずシールで貼られているため、はがれると契約できない上に違法になる可能性もあるので取扱いに注意。

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 SIMフリー版iPhoneの場合は、画面上に表示される技適マークを表示し、店員に提示する必要がある。

 3)の場合、新規でのマイクロSIMカード発行ができないものの、あとからの変更は可能とのこと。12ヵ月間に1回までは無料、2回目以降は3150円で交換できる。やや特殊なケースだが、4)についても、SIMロックがかかっているため使えないという念押しはされるが、マイクロSIMカード自体は発行される。海外パケ・ホーダイ専用にサブのマイクロSIMカードを持っておくというユーザーは、この方法で契約してみるのもありだろう。ただし、SIMロックありのソフトバンクが販売するiPhoneのロックを解除してくれるわけではないので、その点には十分気をつけてほしい。

 なお、契約するプランにいわゆる“縛り”はなく、音声通話ができないiPad用に音声プランを選んだり、逆にiPhone4を定額データプランにすることも可能だ。テザリングなしの選択肢もほしいところだが、今後、リストが充実することを期待して待ちたい。

 最後に、こんな無茶に付き合っていただいたドコモショップ飯田橋店さんとスタッフの皆さん、どうもありがとうございました!

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