解体するジビエに黙祷。命の尊さを実感
鹿は2週間前に獲って冷凍にしていたもので、すでに内臓は落としていました。解体レクチャーのために会場に来ていたのは、岐阜県郡上市の里山保全組織「猪鹿庁」のおふたかた。猟師であり講師役なども務める安田大介さんと、解体師の三島英己さんです。
この日見せていただいたのは、皮剥ぎと解体の一部。滑車で吊り下げた鹿のふさふさの毛皮を手際よく刃物で削ぎ、首を落とし、肉の部位を解体。頭ではふだんの食事も「動物を殺して食べている」とわかっていても、実際に捌く過程を目の当たりにする生々しい感覚は筆舌にできません。
印象的だったのは、黙祷。
猟師は獲物を仕留めた時に必ず黙祷を捧げます。人間が奪った命に対しての畏敬の念をあらわしていることは言うまでもありません。解体師の方は皮を剥いで肉や骨が露わになった時に黙祷を捧げるということ。というのも、例えば、発表会でさばいた鹿はももを猟銃で撃たれており、周囲の骨や肉が破損していました。加えて、前足の部分にも出血の痕跡があることが、皮を剥いだときにわかりました。
「ももを撃たれて、痛くてもがいてできた血の跡です。生きようとした痕跡が解体していくときに見えます」と三島さん。
私も解体作業に入る前に黙祷を捧げました。
ジビエに限らず、普段食べている食事はすべて生命の恩恵。ですが、正面きって向かい合うのは少し勇気がいります。まずはハントクックで楽しく遊びながら、ジビエ料理の背景などを知っていくのは価値があるはず。
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ナベコ
寅年生まれ、腹ぺこ肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になるまでにストリップを見に行きたい。Facebookやってます!
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