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コーヒーのフォースウェーブ「デカフェ」って何?

2016年06月22日 17時00分更新

 “デカフェ”ってご存知ですか? 恥ずかしながら、29歳記者はこれまで知りませんでした。

 コーヒーのフォースウェーブともささやかれているデカフェとは、カフェインレスのこと。de(除去)カフェインという意味ですね。日本コーヒー協会の規定では、通常含まれるカフェインの90%以上を除去したものをカフェインレス、またはデカフェと表示することができます。

 私が知らなかったというのも仕方がなく、日本におけるデカフェの消費量はコーヒー全体の1%未満。編集部で数人に「デカフェって知っていますか?」と尋ねたところ、みな首をかしげました。

 ですが、デカフェが一番飲まれているスペインだと、コーヒー全体の16%をもデカフェが締めています。二番目に多いアメリカだと13%。トレンドの発信地であるニューヨークでは、2015年にデカフェ専門カフェがオープンして話題になったということ。

 日本でも、例えばスターバックスでデカフェ(スタバではディカフェと表記)の豆を扱っていたり、徐々に消費量が上がってきているそうですよ。

 なお、コーヒーからカフェインを除去するには、生豆の段階でコーヒーに加工を加えます。カフェインは水溶性であるため、特殊な溶媒に漬け込むことで取り除けるのですね。ただし、カフェイン除去段階で豆の風味も一部損なわれてしまうため、一般的にデカフェコーヒーの味は薄いと言われています。

 薄いコーヒーときくと「それなら飲まなくていい」という声もあります。わかります。

 なぜ、そこまでしてカフェインを取り除くのか。ちなみに私はカフェインが入ったコーヒー、大好きです。コーヒーといったら眠気覚ましに飲むもの。同じ理由でエナジードリンクも大好きです。

缶コーヒー「ボス 無糖ブラック」は100gあたり約50mgのカフェインが含まれます

 とはいえ、カフェインの摂り過ぎが良くないというのは体で実感。私は1日に3、4杯コーヒーを飲むと、心臓の動悸がして色んな物音が大きく聴こえたりとかします。カフェインの作用は人によって個人差があるそうですが。

 そうなるとやはり、健康面でカフェインが気になる人にデカフェが求められるのでしょうね。例えば、妊婦さん。カフェインの過多な摂取は妊娠中の胎児に悪影響を及ぼすという説は一般的です。それと日常的にコーヒーを飲む人でも、昼は普通のコーヒー、夜は就寝への影響を考えてデカフェにする、という飲み分けができるかもしれません。

6月28日発売の「ボス デカフェブラック」

 6月28日に発売される「ボス デカフェブラック」は、ボスブランドから新しく打ちだすデカフェのコーヒー。500mlペットボトルと大容量ですが、カフェインを気にせずにゴクゴク飲めます。価格は129円。一般的なペットボトルコーヒーと同じ並びなのがうれしいです。

 ところで、不思議なことに、ボス デカフェブラックを飲んだところ、コーヒーの風味で多少覚醒効果がある気がしました。プラセボ効果かもしれません。確かに私の場合、「コーヒーを飲んだら眠気が覚める」と精神的にも頼っていた節があったので、カフェインに依存しないようにたまに置き変えるのがよいのかもと思いました。

 ちなみに、デカフェは一般的に味が薄いと前述しましたが、ボス デカフェブラックを飲んでみたところ、しっかり豆の風味がしました。後味が弱く多少薄いなと感じましたが、冷やしてすっきり飲むにはほどよいです。これは、サントリーが培ってきた独自焙煎技術で出し得た味だとか。

 まだまだなじみが薄いデカフェですが、大手飲料メーカーから商品が打ち出され、2016年の注目のキーワードになりそうです。

※各国のデカフェの消費割合は ITC(International Trade Centre)2012 による


ナベコ

寅年生まれ、腹ぺこ肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になるまでにストリップを見に行きたい。Facebookやってます!

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