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PhotoshopやLightroomも快適! 8コア16スレッドのRyzen 7 3700X搭載「DAIV A7」をプロカメラマンが使ってみた

2020年02月17日 11時00分更新

文● 周防克也 編集● ジサトラハッチ/ASCII
提供: マウスコンピューター

 マウスコンピューターの「DAIV Aシリーズ」は、CPUにAMD製のRyzenプロセッサーを採用したラインアップだ。高解像度の動画やたくさんのレイヤー処理でも、8コア16スレッドによる強力なマルチコア性能で、快適に作業が行なえるのが特長になっている。

 今回試用したのは、中間モデルの「DAIV A7」。CPUにRyzen 7 3700X(8コア/16スレッド、3.6~4.4GHz)、GPUにはRadeon RX 5700を採用。メモリーは16GB、ストレージはPCIe 4.0 x4接続の1TB NVMe対応SSDを搭載した標準モデルで、税別16万4800円になっている。

 Aシリーズには他にも、GeForce GTX 1650搭載で16GBメモリー、256GB SSD+1TB HDDで構成された、お買い得感の高いクリエイティブ入門機「A5」(税別11万9800円)や、GeForce RTX 2070 SUPER搭載で32GBメモリー、PCIe 4.0 x4接続の1TB SSDを備えた本格作業用の「A9」(税別19万9800円)がラインアップされている。 

 購入時のカスタマイズによりストレージやメモリー、拡張カードは変更できるので、一番用途に近い構成の機種を選んで細かくカスタマイズするのがいいだろう。

 またストレージやメモリーだけでなく、CPU及びGPUのカスタマイズも可能になっていて、標準構成のRyzen 7 3700XからRyzen 7 3800Xや、12コア24スレッド動作のRyzen 9 3900Xも選べる。

 GPUの変更は機種によって若干の違いがあって、A7では標準のRX 5700からRTX 2060 SUPERへ変更できるほか、A5では標準構成のGTX 1650からGTX 1660や1660 Tiへ、A9では標準構成のRTX 2070 SUPERからRTX 2080 SUPERやRTX 2080 Tiへの変更が可能だ。最初に選んだ機種で目的のGPUが選べなかった場合には、機種を変えて確認してみるといいだろう。

 最近のAMD製Ryzenプロセッサーは、ゲーム性能においては多くの記事で十分な実用性が証明されつつあるが、クリエイター向けのDAIVシリーズでも同様の効果があるのかを、AdobeのPhotoshopとPhotoshop Lightroomを使って検証してみようと思う。

Photoshopではプレビューが高速で快適!

早速Photoshopでの動作チェック。まずはGPUが認識されているかを確認。ちゃんと「使用する」のチェックボックスにチェックが入っているかを確認しておこう

 最初はPhotoshopでの動作チェックだ。PhotoshopやLightroomなどの2Dを扱うソフトでは、実はGPU性能をあまり必要としない。主な仕事としては画面描写の高速化やエフェクト、プラグインを試している時のプレビュー表示に大きく影響してくる。

 CPU内蔵タイプのGPUを利用していると、画面を拡大して細部をチェックしながらドラッグするだけで、画面がブロック単位で書き換えられていくのが目で追えるほど時間がかかるが、ディスクリートGPUならドラッグしても瞬時に描画が完了する。

 作業を行なう上でこの高速な描画処理がとても重要で、次はどのように処理を行なうか・どの部分を見るかなど多くのことを考えながら作業しているときに、思考の流れが途切れず、集中力を持続させるために必要な機能といえる。

 画面描画が遅く、プレビュー時に色や明るさをちょっと変えただけでも描画が遅れると、思考が途切れ集中力も低くなってしまい、作業効率が落ちてしまう。保存や書き出し、エフェクトやフィルターを適用して「OK」ボタンを押して処理を行なうときは、むしろ一息つけるという点で多少の時間がかかっても作業に大きな影響はないが、プレビュー時の画面描画は遅延があってはならない。

Photoshopで画像を100%以上に拡大して細部をチェックするため、ドラッグしながら隅々まで見る。地味な作業だがとても重要で、何百枚もチェックすることもあるので描画スピードはかなり重要。A7の書き換えはとてもスムーズで、エフェクトやフィルター、明るさ調整などを行なっても瞬時に切り替わるので、レタッチ作業の確認も素早くできる

僕はPhotoshopで3D処理はあまりしないが、使っている人も多いかもしれない。3Dでの作業もとてもスムーズ。マウスの動きに追従してまったくストレスを感じない反応速度で動作する

 補正作業や3Dでの処理をしながらCPUとGPUのパフォーマンスをタスクマネージャーで確認したが、どちらにもそれほどの負荷はかからず、余裕で動作しているのがわかる。3Dでの負荷が高い処理を行うことが多い場合は、メモリーを32GBへアップグレードするのも良いだろう。

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