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インテル® Evo™ プラットフォーム|TikTok creator academy動画コンテスト:

#インテル、TikTokでバズらせて PR動画コンテスト開催

2022年09月13日 18時00分更新

 インテルとTikTok、予想外の化学反応が起きそうだ。

 TikTokの次世代クリエイター支援プログラム「TikTok creator academy」は、実際にインテルをクライアントとして想定してPR動画を制作・投稿する「インテル® Evo™ プラットフォーム|TikTok creator academy動画コンテスト」を開催する。

 賞金は最優秀賞が50万円。応募は9月12日までで、結果発表は9月22日。参加対象はTikTok creator academyの0期生〜2期生に限られる。

 参加者はインテル Evo プラットフォームをPRする動画を作り「#インテル」「#Evo」「#インテルttca」「#pr」などのハッシュタグをつけてTikTokに投稿。動画の再生数やいいね数など選考時の数値も含め、インテル及び事務局による厳正な審査によって優秀作品が決定される。

 驚くのはインテルが協力・支援していること。同社は「インテル Blue Carpet Project」を通じ、イベントやコンテストなど様々な形でクリエイターの創作活動を支援している。今回の企画もそのひとつだ。

 PR対象となっているインテル Evo プラットフォームは、汎用性に優れたPCプラットフォーム。たとえばPCで動画サイトを見ていて自分も動画を編集したいと思ったときもインテル Evo プラットフォームならある程度対応できる。

 インテルではクリエイターを支援するため設立されたTikTok creator academyに共感して協力を決めたというが、そもそもTikTok creator academyとはどんなプログラムで、今回のコンテストにはどんなねらいがあるのだろうか。TikTok運営チーム責任者の佐藤友浩氏に聞いた。

0期生のコラボ動画が2億回再生

──あらためてTikTok creator academyについて教えてください。

 次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にした日本独自のプログラムです。

 TikTokのミッションである「創造性を刺激し、喜びをもたらす」ために、クリエイターに対し最大限の支援をすることで、誰もが知っているような圧倒的なスタークリエイターを誕生させます。

 具体的には、クリエイターが動画制作により注力するための制作支援金・スタークリエイターによる動画制作のノウハウ提供・コミュニティ活性化プログラムなどを通して総合的にクリエイターを支援しています。

 また、プログラムを通じてクリエイターコミュティーをオンライン・オフライン問わず強固なものにして、TikTokのクリエイターコミュニティの一員であることに喜びと誇りを感じていただくことも目的としています。

 現在までに、パイロット版(2021年10〜12月)、第1期(2022年3〜5月)、第2期(2022年7〜9月)の3回実施しています。

── 具体的にはどんなことを教えているんでしょうか。

 クリエイター同士の交流促進につながるサポートや、スタークリエイターによる特別なワークショップやセミナーを通して、動画の制作方法やフォロワー数を伸ばすためのコンテンツ戦略について学ぶ機会を提供しています。

 クリエイターが動画制作により注力するための制作支援金約10万円×3ヵ月も提供しています。スタークリエイターによる特別なワークショップ例はこちらの記事をご覧ください。

── 参加者の反応はどんなものがありましたか?

 「“仲間ができた” 感が大きかった」「勇気を持って投稿できた」「素を出せた」「安心感があった」といった声がありました。

── 卒業生の活躍や成功事例などについて教えてください。

 パイロット版の第0期では「オリジナル楽曲の制作」や「コラボTikTok LIVE配信」など、様々なコラボレーションが創出されました。

 第0期では、参加者全体の再生回数は約40%増加(開始前の2021年9月と終了後の2021年12月の平均比較値)。さらに第0期では、期間中にフォロワーが約40万人増えた参加者も生まれました。

 続く第1期では、開始から約1.5ヶ月間で参加者全体のフォロワー数が122%上昇。0期生と1期生によるコラボレーション実績が複数生まれました。

 1期生のクリエイター発企画としてオリジナル音源を作り、動画投稿を募った結果、2日間で5000投稿以上集まり、TikTokのトレンドにも大きな影響を与えました。

 楽曲系では0期生のゆづっこさん×0amさんがコラボレーションして生まれた楽曲「毒きのこ」がTikTok内で2億回以上の再生を記録し、avexからフル尺音源がリリースされています。1期生ではKaminさん作詞・作曲の"academy校歌"「スクロールがやめられない」のフル尺ver.がサブスク配信されました。

@__0am__ 天才ゆづくん@yz.910 の声で毒きのこソングつくった🍄 #天才#毒きのこ#リミックス#コラボ#DTM♬ 毒きのこの曲 feat.ゆづっこ - 0am

── 2億回はすごいですね。

 0期生・シュールなおじさんアニメ集さんの制作アニメがテレビ朝日「アルピーテイル」で放送された他、1期生・岸野郎さんのドキュメンタリー映画「人生ドライブ」が全国で公開されるなどメディア出演も旺盛です。

 マネタイズ関連では、TikTok活動を通して売上40倍を達成した、1期生・キムチの家@佐渡ヶ島さんのクリエイターファンイベントを渋谷のMIYASHITA PARKにあるTikTok Community Baseで開催しました。当日の来場・購入人数は120名、当日の販売個数は500食を記録し、卒業生へのマネタイズ・コミュニティ支援も継続しています。

@kimuti.house.jp.ne.co キムチ漬けの一年 来年もよろしくお願いいたします。 #2021年#2021年振り返り#イカゲーム♬ オリジナル楽曲 - キムチの家@佐渡ヶ島

 出版関連では、ブックフォールディングで著名な0期生・たかしさんがKADOKAWA/学研から2冊の書籍を出版し、0期生・マクラメのアヤさんもマクラメ編みの手芸本を発売しました。

── 今回のプログラムを通して期待していることを教えてください。

 今回のプログラムは、アカデミー生を含めたクリエイターから恒常的にニーズの高い「マネタイズ」に関する実地訓練プログラムとして立ち上がっただけではなく、アカデミー生同士のクリエイティブ向上・コミュニティ強化につながる"学び合い"を促進するプログラムです。

 共通の題材をテーマにした商品紹介動画を作り合うことで、互いのクリエイティブから学習して気づきを得てもらいたい。クオリティの高い商品紹介動画を生み出すスキルを磨くことで、ゆくゆくはタイアップでのマネタイズ機会を得られるようになってもらいたいと思っています。

 現役の2期生だけではなく、卒業生の0/1期生にも参加してもらうことで、期をまたいだアカデミー生同士の交流/コミュニティを強めていってもらいたいですね。

── 最後に、読者に伝えたい情報がありましたら、ひと言お願いします。

 アカデミーで学んだTikTokクリエイターの方々には、そこで得た知識や経験はどんどんTikTokでのクリエイティブ活動に応用し続けていってほしいですが、それ以上にアカデミーを通して得たクリエイターさん同士のつながりを大切に協力しながらTikTokクリエイターコミュニティの1人として活躍していってほしいです。

スマホ時代のビデオグラファーに注目

 テレビがメディアの主役だった時代、CMは映像作品としての文化を作ってきた。TikTokのようなショートムービープラットフォー厶が存在感を強めていく中、縦型短尺動画がその代わりとなり、スマホ時代の映像文化を作っていくのだろう。

 結果発表は9月22日。スマホ時代のビデオグラファーがどうインテルを“バズらせる”かに注目だ。

 
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