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TikTok creator academy 第2期|第1回講義「マツダ家の日常」 関ミナティ

今がチャンス! 新たな金鉱脈TikTokで稼ぐためのノウハウと考え方

2022年08月26日 11時00分更新

「マツダ家の日常(@matusdake)」関ミナティさん。「いやヤバいでしょ」「〇〇って話」といったフレーズでバズり、一躍有名TikTokクリエイターとなった。

 ショートムービープラットフォームとして世界的に認知度が高まっているTikTok。その勢いを後押しするべく数々のクリエイター支援が行われているのをご存知だろうか? その一環として、2022年7月6日より開幕したTikTok creator academy第2期で行われたオンラインセミナー第1回の模様をレポート!

 これからTikTokクリエイターを目指そうという人にとって、値千金の金言の数々をお届けしよう!

*以下記載内容はクリエイター個人の見解であり、TikTokの公式見解ではありません

人気TikTokクリエイターが教える「トップクリエイターの思考法」

 100組のクリエイターを対象に、3ヵ月で総額約3000万円の制作支援金、さらに人気クリエイターによるセミナーや参加者同士の交流にてノウハウの共有がなされる「TikTok creator academy」。その第2期が7月6日よりスタートしている。

 第1回のテーマは、「マツダ家の日常」 関ミナティさんによる「トップクリエイターの思考法」。そこで語られたのは、以下のような内容となっている。

・フォロワー600万超!! 「マツダ家の日常」 関ミナティさんってどんな人?
・TikTokの現状はゴールドラッシュ前夜
・みんなでシェアしてみんなで勝つ時代
・フォロワー数は信用、平均再生数が真実
・参加者からの質問にズバリ回答

フォロワー600万超!!
「マツダ家の日常」 関ミナティさんってどんな人?

 第1回目の講師として登場した「マツダ家の日常」の関ミナティさん。仲間内で面白がって投稿したミスター都市伝説 関暁夫さんのモノマネ動画がバズったことで、TikTokの可能性を感じ本格活動を開始。約1年半の活動でフォロワー600万人以上を獲得するに至ったチームの顔役だ。現在では動画投稿と平行して、企業向けコンサルタントやTikTok攻略本の出版などでも活躍しているだけに、その語り口はまさに"講師"。【トップクリエイターの思考法】と題して、"みんなが勝てる"クリエイターマインドの持ち方を惜しみなく披露してくれた。

「TikTokハック あなたの動画がバズり続ける50の法則」
●著 マツダ家の日常
●発売元 KADOKAWA
●Kindle版 1,386円
●単行本 1,540円

世界レベルでTikTokを研究し、圧倒的な結果を出し続ける「マツダ家の日常」関ミナティが「バズるために必要なこと」を全て暴露。小手先のテクニックではなく、バズる方法の本質を全て解説。

TikTokの現状はゴールドラッシュ前夜
なぜ今みんな本気でやらないのか不思議

 動画で見せるおどけたキャラクターを一切封印した関ミナティさんは、「TikTokで今なにをするべきなのか、もっとわかりやすく言えばどうやって稼ぐのか」を解説してくれた。

 大前提として語られたのは「現在のTikTokはゴールドラッシュ前夜」だということ。実例として挙げたのが、今年6月にアメリカで始まったTikTokの広告収益化サービス"Pulse"。再生数に応じて広告収益の半分をクリエイターが受け取れるこのサービス、既に行っている動画プラットフォームもあるが、TikTokではこれからなのだ(※日本でのサービス導入は未定)。

 日常的にTikTokに触れている人からすると勘違いしがちだが、世間にはTikTokというサービスはまだ浸透度が低い。だからこそ「今全力を注ぐべき」だと力説する。

みんなでシェアしてみんなで勝つ時代
Web3.0で求められるのは“共有共栄”

 企業案件などですでに多額の収入を得ている関ミナティさんが、なぜセミナーや取材に積極的であるのか。その理由とは「TikTokのユーザーが増えて人が集まることで、自分たちにも恩恵があるから」だという。

 フォロワーが数万人だった当時は「今回のセミナーのような機会が少なく、自身でTikTokを見続けて研究するしかなかった」と過去の体験を語った関ミナティさん。だからこそ「自分で得たIT知識を自分で抱えて大きく勝つのがWeb2.0。これからは、知識を得た人間がみんなに提供をしてみんなで勝っていく時代。それがWeb3.0」だと実感しているのだという。実体験としても、フォロワーが増えたことで「TikTokのことを教えてください」「TikTokで一緒になにかできませんか?」というニーズが生まれ、「そうなることで常に最新の"生の情報"がバンバン入ってくる」ようになり、次に仕掛けるときに圧倒的に勝ちやすくなるというのだ。

フォロワー数は信用、平均再生数が真実
これからは企業が"真実"にお金を落とす

 関ミナティさんはまた、「これから企業がクリエイターにお金を出す指標は、信用から真実に変わっていく」とも教えてくれた。信用とはこれまで積み上げてきたフォロワー数、真実とは平均再生数のこと。これまではフォロワー数が重視されてきたが、200万人のフォロワーがいても平均再生数が10数万のクリエイターもいる。企業が広告案件を発注する意図は、視聴者が楽しみながら多くの人に見てもらえるクリエイターに宣伝してもらいたいから。しかしフォロワー数が多いというだけでの案件発注はターゲッティングができていないことと同じだ。

 それを踏まえた上でこれから勝っていくのは「オリジナリティがあって再生数がしっかりと取れている人」なのだという。「だからこそ、周囲の雑音には惑わされずTikTokに今の生活の何かを削ってでも情熱を注いで突き抜けてほしい」と語った関ミナティさん。最後に「いま、TikTokは大爆発する一歩手前なすごくいい時期。楽しむことを忘れずに、皆さんと一緒に世界を変えましょう」と語り、セミナーを結んだ。

参加者からの質問にズバリ回答
─現段階で一番大きな収入源は? 動画の質と量どちらが大事?─

 セミナー後半にはTikTok creator academyに参加している100組のクリエイターとの質疑応答が行われた。その中からいくつかを抜粋してお届けする。

質問:現段階で一番大きな収入源は?

回答:柱は企業コンサルや広告ディレクション事業

 現在の柱は企業コンサルや広告ディレクション事業。案件を受ける場合も、本当に好きな商品、あるいは自分たちの動画スタイルを崩さないモノ以外は断るというルールを決めた。その結果「ずっとバズっている」という信用を得て、企業コンサルで大きな収入を得ることができた。信用をお金に変えるのは愚策。

質問:音源やハッシュタグの選び方

回答:トレンド音源がなくてもバズれている動画が最強

 流行っている音源を使った動画に「いいね!」をした人にはその動画がおすすめされやすくなるため、トレンドを理解することは大事。ただ、トレンド音源がなくてもバズれている動画が最強。ロスチャイルドファミリーマートの動画の音源はトレンドとは無関係なドラマのBGM。自分の動画にハマる音源で実験してみるのも手段。

質問:動画の質と量どちらが大事?

回答:圧倒的に質のほうが大事

 TikTokのレコメンドシステムからすると質のほうが大事。バズった動画に気を良くして別のネタを投稿してはニーズに応えられてない。自分のスタイルが確立するまでは質にこだわったほうがいい。そのうえで最強なのは、質の高い動画を毎日投稿すること。

質問:動画の企画案をどのように考えている?

回答:バズっている動画をチェックして「自分でやったらどうだろう」と考えてみる

 動画のネタのフローをiPadに手書きでメモを取っている。100万再生を目指すとしたら、バズっている動画をチェックして「自分でやったらどうだろう」と思える動画をメモしていく。その中で面白くできることとかけ合わせていく。ロスチャイルドファミリーマートの場合、Mr.都市伝説 関暁夫さんのモノマネすることだけが決まっていて、その当時はグルメ・料理動画がかなりバズっていた。そこでグルメレポートを関さんで紹介するスタイルを思いつき、さらに近所の人だけが行けるレストランではなく、全国どこにでもあるコンビニという身近な存在を舞台とする、という流れで作った。

自身の動画企画の制作工程まで公開してくれた!

質問:TikTokのコンテンツをインプットする中で大切にしている視点は?

回答:短時間でも集中して見る

 「今日は自分の投稿をする動画のヒントを見つけたい」というような目的を決め、短時間でも集中して見る。そうして見つけたヒントはメモってあとから確認する。何かを吸収したいときは自分の中でひとつテーマを決めて見る。すると、普段とは違った視点で入ってくる。自身は、最初の1秒のインパクトが強い動画を見つけに行くことをしている。

 ほかにも、「熱心なファンが付きやすいのは圧倒的にライブ配信」「美しいドローン空撮はすばらしいがTikTokでは浮いた存在になる」「一度バズったネタに固執せず次のネタを探すほうがいい」「TikTokで稼ごうと思ったら"●●といったらあの人!"という存在になって名前を売るのが近道」といったパワーワードが飛び交う実践的なやり取りがなされ、参加者たちは有意義な時間を過ごしていた。

 本連載では、今後もTikTok creator academyでの講座内容を随時紹介していく予定だ。次回もお楽しみに!

TikTok creator academyとは?

 TikTok creator academyとは、次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にしたプログラムです。現在第2期が進行中で、応募者の中から選ばれた約100組のクリエイターには、2022 年 7 月 から3ヵ月にわたり、TikTokより制作支援金として約10万円x 3ヶ月が支援されます。また、参加者には特別なプログラムとして、クリエイター同士の交流促進となるサポートや、特別なワークショップやセミナーを通して、動画の制作方法やフォロワー数を伸ばすためのコンテンツ戦略について学ぶ機会が与えられます。

【TikTok creator academy プログラム内容や特典の紹介】
[ 1 ] 約10万円 x 3ヵ月の制作支援金
[ 2 ] 豪華講師陣によるセミナーへの参加(7月~9月の間に2回ほど実施)
[ 3 ] 毎週行われるセミナー/交流会への参加(平日月、水、金いずれかの7pmから開催予定)
[ 4 ] 同期クリエイター同士で交流が出来るコミュニティへの招待・参加

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