TikTok creator academy 第2期|第2回講義「大京警備保障」櫻井大輔
レコメンドシステムを理解すればバズは狙って起こせる! 大京警備保障流TikTok攻略術
ショートムービープラットフォームとして世界的に認知度が高まっているTikTokでは、その勢いを後押しするべく数々のクリエイター支援が行われている。その一環として、2022年7月6日より開幕したTikTok creator academy第2期で行われたオンラインセミナー第2回の模様のレポートをお届け。バズを狙う多くのTikTokクリエイターにとって、目からウロコの攻略法をバッチリ解説してくれたぞ!
*以下記載内容はクリエイター個人の見解であり、TikTokの公式見解ではありません
レコメンドシステムの仕組みを知ってバズを制する!
今回のテーマは大京警備保障による「TikTokのレコメンドシステム攻略」。その内容をまとめると、以下のようなものとなっている。
・企業アカウントNo.1※を獲得した大京警備保障ってどんな人?
・フォロワー数に関係なくチャンスの機会は均等
・視聴維持率を高めるコツは"起承転結"
・トレンドに惹かれて滞留している人を狙う
・セミナー参加者の投稿動画へのアドバイス
※User Local TikTok人気ランキングより
企業アカウントNo.1を獲得した
大京警備保障ってどんな人?
TikTokへの動画投稿者を対象に、3ヵ月で総額3000万円の制作支援金、さらに人気クリエイターによるセミナーや参加者同士の交流にてノウハウの共有がなされる「TikTok creator academy」。その第2期が絶賛開催中だ。
第2期第2回目の講師として登壇したのは大京警備保障の代表を務める櫻井大輔氏。その名を知らずとも、イラストが描かれた冷えピタを目元にバシーン! と貼り付けられる姿を見たことがある人は多いだろう。もともとは会社の知名度アップを目的にはじめたTikTokだったが、社員の中年男性たちが登場してのほっこり笑わせる動画がバズって現在ではTikTokで270万人のフォロワーを獲得するに至り、広告案件やコンサル業務、メディア取材による広告費などを換算すると、総額1億円相当の収益を得ているという。
そんな櫻井さんが紐解いたのは「TikTokのレコメンドシステム攻略」。つまり、コンテンツがTikTokのレコメンドシステムによってユーザーの「おすすめ」フィードに表示される仕組みの攻略法だ。あくまでもこれまでの経験に基づく分析だとしつつも、図式を用いての解説は説得力バツグンなもので、多くのTikTokクリエイターに取ってとても有益な情報だった。
フォロワー数に関係なくチャンスの機会は均等!
投稿動画は必ず1度は「おすすめ」される
櫻井氏はTikTokに投稿した動画は、大前提として「フォロワー数と関係なく1動画ごとに評価される」「必ず一度は"おすすめ"フィードに載る」のだと説明。これは、動画の質が高ければ誰でもバズるチャンスがあり、また再生が0ということはないことを意味する。
また、動画がバズるためにはいくつかの関門があり、その関門を突破するごとに再生数が増えていくのだという。逆に、関門を通過できなければその動画の再生数は止まってしまうことになる。
そして、レコメンドシステムに影響する要素としては、視聴者評価である「いいね、シェア、フォロー、コメント、保存、視聴時間など」、投稿者設定による「キャプション、サウンド、ハッシュタグ、エフェクトなど」、視聴者の設定である「言語、国、デバイスの設定、デバイスの種類など」が評価基準であると解説した。
"起承転結"を意識して視聴者を飽きさせない工夫を
"平均視聴維持率"と"トレンドの取り入れ"
それらを踏まえた上で「ここからがキモ」として説明された攻略要素は、"平均視聴維持率"と"トレンドの取り入れ"の2点だ。
平均視聴維持率とは、インサイト情報をもとに「平均視聴時間/動画時間x100」で求めることができる数値で、簡単にいうと視聴者がどれだけ長く動画を見続けたかを示すモノ。この数値が高いほど視聴者が興味アリとレコメンドシステムに判断され、より「おすすめ」フィードに載りやすくなるのだという。
補足として、インサイト情報には自身の投稿動画を分析するのに役立つ数値が掲載されているが、それぞれの数値はバラつきがあったり、パッと見でわかりにくかったりと手がかりとしては頼りないと考えているそうだ。
では、平均視聴維持率を高めるにはどうしたらいいか。そのためには"起承転結で展開を作る""「共感」と「ギャップ」を取り入れる""新規視聴者を意識し、リピーターネタに走らない"の3つがポイントだと櫻井氏は説く。
実際にTikTokに投稿された動画をもとに説明していこう。大京警備保障の場合、13秒の間で起承転結の展開を作ることを意識しており「結末を短くすることで、気づいたら最初に戻っている状況を作る」ことが大事だという。
それ以上の長い動画の場合でも"起承転起承転結"といったように、同じ展開が繰り返されないことで、視聴者が飽きて動画から離れることを軽減できるという。またスライドにもあるように、10数秒という短い時間の中にギャップや共感といった視聴者を引き付ける要素が散りばめられていることがわかる。
トレンドに惹かれて滞留している人を狙う
"音源""エフェクト""ハッシュタグ"が重要
次に、投稿者の設定について。ここで言うトレンドとは、"音源""エフェクト""ハッシュタグ"のこと。これらの要素を押さえた動画には、釣り堀に釣り糸を垂らすかのように多くの(新規の)人が目にする可能性が高く、より評価があがりやすくなるのだという。トレンド=人の滞留というワケだ。
そしてTikTok meme(ミーム)を利用することも大事だと櫻井氏は説く。ミームとは、"ネット上でユーザーがマネとアレンジを重ねて楽しみながら広がっていくコンテンツ"のことを意味する(TikTok公式noteより抜粋)。
ミームの流れとしては、誰かが作った元動画に数日の期間ごとにアレンジが加わり広がっていき、最終的には2週間ほどで原型がなくなると分析。その中でも、もっとも人が滞留している"おいしい"期間は、3日から7日のタイミングだとしている。音源マークをタップすることで表示されるオリジナル音源をピックアップして投稿を行うよう意識しているそうだ。
セミナー参加者の投稿動画へのアドバイス
それ以外にも「週3~毎日投稿をする」「トレンドや自分独自のハッシュタグを用いる」ことを行ったほうがいいと念を押した櫻井氏。その後はセミナー参加者にが、アドバイスを求めたいと提出した投稿動画へのフィードバックが実施された。
実際に自分の投稿した動画をもとに、良いところ悪かったところ、改善点などを寸評してもらえるのもTikTok creator academy参加のメリットのひとつ。その中から、いくつか印象的なアドバイスをピックアップすると――。
「冒頭の説明は数秒で終わらせたい」
「映像はなるべく明るめに」
「投稿者の姿や声があったほうが共感は沸く」
「複数動画を同日に投稿すると再生数が分散する」
「コラボしたからバズるわけではない」
「他の動画プラットフォームでバズってもTikTokでは反応が薄い動画はザラにある」
といった具合。セミナーにはすでに名の知れているTikTokクリエイターも参加していたが、その彼らをして大きく頷く実践的なアドバイスの数々はさすがTikTok界のトップランナーといったところだ。
本連載では、今後もTikTok creator academyでの講座内容を随時紹介していく予定だ。次回もお楽しみに!
TikTok creator academyとは?
TikTok creator academyとは、次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にしたプログラムです。現在第2期が進行中で、応募者の中から選ばれた約100組のクリエイターには、2022 年 7 月 から3ヵ月にわたり、TikTokより制作支援金として約10万円x 3ヵ月が支援されます。また、参加者には特別なプログラムとして、クリエイター同士の交流促進となるサポートや、特別なワークショップやセミナーを通して、動画の制作方法やフォロワー数を伸ばすためのコンテンツ戦略について学ぶ機会が与えられます。
【TikTok creator academy プログラム内容や特典の紹介】
[ 1 ] 約10万円 x 3ヵ月の制作支援金
[ 2 ] 豪華講師陣によるセミナーへの参加(7月~9月の間に2回ほど実施)
[ 3 ] 毎週行われるセミナー/交流会への参加(平日月、水、金いずれかの7pmから開催予定)
[ 4 ] 同期クリエイター同士で交流が出来るコミュニティへの招待・参加
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