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会社の代表番号に掛かってきた電話をスマホで取る「Zoom Phone」が本格的に

2022年07月10日 09時00分更新

今回のひとこと

「日本の企業が持つあくなき品質への取り組みや高い現場力が、結果として、スピードの遅れや、クラウド化の遅れにつながった。これが海外企業との差になり、競争力にもギャップが生まれた」

(ZVC JAPANの下垣典弘会長)

代表電話の架電をスマホやPCで受ける「Zoom Phone」

 Zoomを展開するZVC Japanが、2021年6月から国内提供を開始してきたZoom Phoneのビジネスを加速。「日本におけるクラウド電話システム市場への本格参入する」(ZVC JAPANの下垣典弘会長)と宣言した。

 Zoom Phoneは、クラウド電話システムと呼ばれるサービスで、従来のオンプレミス型のPBX(電話交換機)を置き換えて、公衆電話サービスを利用できる仕組みを提供。スマホなどのモバイルデバイスやPCを利用して、固定電話などの番号で通話できるのが特徴だ。

 例えば、代表電話の仕組みは、オフィスに出社することが前提の時代に構築されたものであり、出社している社員やオペレータが対応すればよかったが、在宅勤務が増加したことで、代表番号にかかってきた電話に出られないという課題や、電話対応のために出社するといった課題が発生していた。Zoom Phoneでは、これらの課題解決に貢献できるとしている。

 ZVC JAPANの佐賀文宣社長は、「代表番号にかかってきた電話にも、スマホやPCから出ることができ、会社の電話番号から発信ができる。Zoom Meetingsと同じサーバーで運用しており、従来のクラウド電話システムと比較しても、圧倒的な高音質で通話ができる。また、会社も電話のトランザクションを可視化することもできる。社員一人ひとりがスマホを所有すると誰から誰にどんな電話をしているのかを把握できなかったり、仕事とプライベートの時間が切り替えられなかったりという課題もあったが、Zoom Phoneはそれにも対応できる」とする。

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