高性能ながら20万円以下というコストパフォーマンスに脱帽
RTX 3060 Laptop GPU搭載、WQHD対応15.6型ノートPC「DAIV 5N」はユーザーの創造性を刺激する1台だ!
マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」シリーズの「DAIV 5N」は、持ち運びが可能な15.6型ディスプレーを採用したモバイルワークステーションだ。今回紹介するモデルは、CPUにIntel製の第10世代Coreプロセッサー「Core i7-10870H」、GPUにはモバイル向けの「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」(以下、GeForce RTX 3060)を搭載している。
前モデルはCore i7-10875HとGeForce RTX 2060の組み合わせで、CPUは若干のスペックダウンとなるが、動作クロックがわずかに低いだけで、そのほかの基本スペックは変わっていない。そのため、総合的な性能に大きな差はないと思われ、コスト重視での変更と見るべきだろう。ただ、GPUはGeForce RTX 2060からGeForce RTX 3060に変わっているため、大幅な性能アップが期待できそうだ。
また、注目すべきはCPUとGPUだけではなく、液晶パネルの変更も重要なポイントだ。サイズは15.6型と同じだが、解像度がフルHD(1920x1080ドット)から、WQHD(2560x1440ドット)と高解像度化しているのだ。これにより、作業スペースも広くなっていて、より多くの情報を画面に表示できる。もちろんDAIVシリーズらしく、色域はsRGB比約100%と十分な高色域パネルを採用しているため、作業効率は向上することだろう。
試用機はDAIV 5Nの標準モデルで、メモリーは16GB(8GB×2)、ストレージは512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)を搭載している。そのほか、最大2.4Gbps転送が可能な無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax)に加えて、2.5GBASE-Tに対応した有線LANも備わっている。これで価格は19万7780円と、かなり魅力的な価格設定といえる。
BTOメニューではメモリーを最大で64GB(32GB x2)まで、ストレージはより転送速度の早いストレージへの交換および容量アップが可能だ。さらに、M.2接続のストレージを最大で2つ搭載することもできる。
本記事では、DAIV 5Nの外観や使い勝手、そしてクリエイティブソフトを使った性能チェックの結果をお届けする。
DAIV 5Nの主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 15.6型 (2560×1440ドット、ノングレア) |
CPU | Intel「Core i7-10870H」 (8コア/16スレッド、2.20~最大5.00GHz) |
グラフィックス | NVIDIA「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」/Intel UHD グラフィックス |
メモリー | 16GB(DDR4-2666、8GB×2) |
ストレージ | 512GB(M.2接続/NVMe対応) |
インターフェース | USB 3.0 Type-A×2、USB 3.1 Type-A、USB 3.1 Type-C(※画面出力対応)、HDMI出力端子、有線LAN端子(2.5GBASE-T)、ヘッドフォン出力、マイク入力、microSDカードリーダー |
通信規格 | 無線LAN (IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax) + Bluetooth 5.0 |
内蔵カメラ | 100万画素ウェブカメラ(Windows Hello 顔認証カメラ搭載) |
サイズ | 355.5(W)×236.7(D)×20.6(H)mm |
重量 | 約1.73kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間 |
OS | Microsoft「Windows 10 Home(64bit)」 |
落ち着きのあるデザインの筐体
まずはDAIV 5Nの外観からチェックしていこう。外観は従来モデルとほぼ変化なしで、一見しただけでは区別がつきにくい。ガンメタリックっぽい濃いめのグレー一色で、落ち着きのあるデザインだ。
目立つポイントとして、従来モデルまでは液晶下部にあった内蔵ウェブカメラが、本モデルでは液晶の上辺に配置されている。それでいて上辺は狭く、一見するとウェブカメラが内蔵されていないくらい薄い印象を受ける。
本体サイズは幅約355.5mm、奥行き約236.7mm、高さ約20.6mmと接地面積は従来モデルと変化はない。厚みは1mm弱程度増しているが気にはならないだろう。重量は約1.73kgだが、従来モデルよりも若干軽量化されている。
15.6型液晶を採用するノートパソコンとしてはかなりコンパクトな部類に入る。モバイルノートほどの携帯性はないものの、これは十分に持ち歩けるサイズと重さだ。また先述したように、CPUがランクダウンしている反面、バッテリーの動作時間が約5.5時間から約7.5時間へ伸びているので、ある意味ノートパソコンとしては正しい進化といえる。
テンキー付きのキーボードは、キーピッチが約18.75mm、キーストロークが約1.4mm。操作した感覚として、ストロークは浅くて固めに感じた。入力されるポイントは浅い位置にあり、クリック感が強いため、確実に入力された感触が得られる。
次にインターフェースをチェックしていこう。背面にはUSB Type-CにHDMI出力端子、有線LAN端子、側面にはUSB Type-Aが3基と、数としては十分確保されているといった印象だ。3基あるUSB Type-Aの内訳は、右側面に3.0対応が2基、左側面に3.1対応が1基備わっている。
なお、ヘッドフォン出力とマイク入力は別になっているので、マイク一体型のヘッドフォンをつないでもマイクは利用できず、別途マイク端子につなぐ必要がある。リモード会議でヘッドセットを利用したい場合には注意が必要だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう