第341回
最大30%のパフォーマンス向上!?
「Resizable BAR」の効果をGeForce RTX 30シリーズまとめて検証!人気ゲーム13本でフレームレートを計ってみた
DXR/DLSSの有無も比較する「Cyberpunk 2077」
さて、ここからはDirectX Raytracing(DXR)対応ゲームでResizable BARがどう影響するか調べてみよう。ただDXRを有効にするとRTコアがボトルネックになり、結果として差異が帳消しになってしまう可能性もある。そこで、DXR有効時には描画負荷を軽減するDLSSも有効化した。DXRを使わない状態と、DXR+DLSSを有効にした状態で検証してみる。
1つ目は「Cyberpunk 2077」で検証しよう。まずはDXRを使わない“ウルトラ”設定で検証する。群衆密度も最高に設定した。マップ内の特定ルートを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使用して測定している。
平均fpsに注目すると、基本的にどのGPUでも伸びてはいる。フルHDで最も伸びたのはRTX 3080で最大6%弱、逆に最も伸びなかったのはRTX 3060の1.7%。4Kになると1%伸びれば良い方で、逆に下がることもある。ただ手動計測であることと、群衆や車の密度がランダムに変わるため、ある程度の誤差はある点はご容赦いただきたい。
続いてはDXRを有効にした時のパフォーマンス比較といこう。画質“レイトレーシング:ウルトラ”をベースに、DLSS“パフォーマンス”を明示的に追加した。それ以外の設定や検証方法は前と共通である。
フルHDでは概ね3~6%程度平均fpsが伸びるが、解像度が上がるほどに恩恵は減ってゆく。DLSSは“パフォーマンス”なので内部的には解像度の半分でレンダリングし、それをAIでアップスケールしているが、Tensorコアのボトルネックが発生しやすいフルHDでも恩恵が得られるのはとても良いことだ。
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