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GeForce RTX 3060 Ti FE速攻レビュー!DXRゲームを楽しむなら最もお買い得なGPU

2020年12月01日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

GTX 1060より3倍速い?
「GeForce RTX 3060 Ti Founders Edition」レビュー

 日本時間2020年12月2日23時、NVIDIAはAmpere世代のメインストリーム級GPU「GeForce RTX 3060 Ti」の販売を解禁する。既に販売されているRTX 3090/3080/3070の“Ampere三兄弟”の下に位置付けられるモデルであり、北米市場における推定価格は399ドル〜となる。本邦における販売価格は本稿締め切り24時間を切った時点で伝えられていないが、499ドル〜のRTX 3070の初出価格が7万円前後であったことを考えると、6万〜6万円台中盤のスタートになると筆者は予想している。

 RTX 3060 TiはRTX 3070と同じ「GA104」コアを使い、CUDAコア数を若干絞ることでコストダウンを図った製品となる。NVIDIAによれば699ドルスタートだったRTX 2080 SUPERよりも高速だという。

 これまでは最初に無印(今回の場合だとRTX 3060)が出たのちに、上位モデルのTi付きが投入されるパターンが多かったが、今回はいきなりRTX 3070の近傍に新モデルを投入してきた。ライバルのAMDがRX 6000シリーズの下位モデルを投入する前に、競合する製品を投入してシェアを獲ろうという狙いが透けて見えてくる。

 今回筆者は幸運にも、RTX 3060 Tiの“Founders Edition(以降FEと略)”に触れる機会に恵まれた。従来のxx60番台GeForceと比べ、どの程度のパフォーマンスアップが見込めるのか、様々なベンチマークを通じて検証していきたい。

今回検証に使用した「GeForce RTX 3060 Ti Founders Edition」。北米のNVIDIA直販では399ドルで販売されるが、国内における正規流通ルートは存在しない

RTX 3060 Ti FEのパッケージはRTX 3070 FE(https://ascii.jp/elem/000/004/031/4031957/)と全く同じ。ただカードの金属部分がガンメタルからシルバーへ変更になっている

RTX 3060 TiのTiとは“Titanium”の略であるためか、RTX 3060 Ti FE(手前)は銀灰色のカラーリングになっている(奥はRTX 3070 FE)

カード全体の作りはRTX 3070 FEと同一。全長は実測で約241mmなので非常に扱いやすいサイズ

カード後部のファンはFlow Throughデザイン、即ち基板表側から裏に空気を通過させて排気を促す仕掛けだ。ヒートシンクのフィンが裏側に露出しているのが風が通過する部分

映像出力系はお馴染みのDisplayPort×3+HDMI×1構成。Ampere世代なのでHDMIはケーブル1本で8K出力に対応できるHDMI 2.1仕様となる

補助電源はRTX 30シリーズのFEだけに使われているMicro-Fitの12ピン。一般的なAICパートナーカードでは普通の8ピン×1仕様になるが、ファクトリーOCモデルではそれ以上の構成もあり得る

同梱されているMicro-Fitの12ピン変換アダプター。RTX 3070 FEと同様に、カード側の結線は8ピン1系統分だけなので、変換ケーブルに8ピンコネクターは1つしかない

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