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ROG Swift PG259QNRとROG Chakram Coreで検証

NVIDIA Reflexでゲームの遅延を削減!360Hz液晶でわかったFortniteやVALORANTでの効果

2020年10月20日 22時00分更新

次はGeForce Experienceの設定

 ディスプレーの次はWindows側のセットアップだ。原稿執筆時点では、GeForce Experience(以降、GFEと略)のバージョン「3.20.6.5」を導入し、GFEの“試験的機能”を有効にする必要があった。ちなみに、RLA対応のGFEは2020年10月21日に公開される予定だ。

 GFEの導入が終わったらShadowPlayのオーバーレイを出し(ショートカット:「Alt+Z」キー)、パフォーマンスオーバーレイで「遅延」を選択すれば、あとは「Alt+R」キーでReflex Latency Analyzerによる計測結果が見られるようになる。

RLA対応のGFEを導入したら、「Alt+Z」キーを押してShadowPlayのコンソールを出す。右上の「パフォーマンス」をクリックしよう

するとGFEからGeForceのオーバークロックを実行するためのUIが出るが、そこは無視して上方にある歯車アイコンをクリック

GFEがRLAに対応していれば、ここに「遅延」という項目が出現するはず。これを選択して戻れば準備完了だ

GFEがRLAに対応していない環境だと、一番下は「アドバンス」になる

設定が終了したらゲームを起動し、「Alt+R」キーを押そう。するとReflex Latency AnalyzerのUIが表示される。見るべき数値はクリックした瞬間のシステムレイテンシーである「システム遅延」、またはその平均値である「平均システム遅延」の値だ

 RLA対応の周辺機器(ディスプレーやマウス)がなくても、レイテンシーのオーバーレイは利用できる。しかし、RLA対応機器を使えば、マウスをクリックした瞬間から画面が反応する(FPS系タイトルなら銃の発砲エフェクトが見える)までの時間、すなわちシステムレイテンシーのほかに、マウスの遅延(マウスボタン接点の接触からクリックしたという情報が出るまでの時間)、ゲームのレンダリング処理にかかる時間など、様々な情報が得られる。

 その多くは一般的なゲーマーにはピンと来ない(あまり必要のない)情報だが思うが、自分のゲーミング環境においてレイテンシーを極小化したいと考える人にはまたとない計測手段と言える。CPUやメモリーのスペックを変えたらレイテンシーにどう影響するか、GPU性能でレイテンシーは影響するのかなどを深く知りたいマニアにとっては非常にありがたい機能なのだ。

 また、監視領域を設定しなければならない点からわかる通り、構える武器によって銃口が違う場合は領域の再設定が必要だし、格ゲーのように自キャラが移動してしまうシーンには向いていない。RLAは常時使う機能というよりも、自分の最速設定を詰める時に使う機能、という感じだろう。

RLA対応のディスプレーがない、あるいは接続が不適切な場合にレイテンシーのオーバーレイを出すと、遅延はレンダリング遅延のみ表示される

RLA対応のディスプレーにRLA非対応のマウスを接続すると、ゲームの処理開始から画面表示の瞬間までのレイテンシーは判明するが、クリックした瞬間からのシステムレイテンシーは表示されない

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