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「NVIDIA システム遅延チャレンジ」に応募して豪華景品が当たるチャンス

ゲームの勝敗を左右する“システムレイテンシー”を体感して、RTX 3080 Tiをゲットしよう!

2021年12月14日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

 PCゲーム、特に競技性の高いeスポーツタイトルでは、いかに激しい動きに対応できるかがカギになる。マウスの感度や画面のフレームレートは、eスポーツシーンにおいては極めて重要なファクターだ。

 また、そうしたマウスの感度やフレームレートと並んで重要な要素として、「システムレイテンシー(システム遅延)」がある。これは、表示されたゲーム画面に反応したプレイヤーが、マウスボタンやキーボード入力などのアクションを起こしてから、実際にそれが表示されるまでの時間を示す。

 「入力遅延」とか「インプットレイテンシー」と言い換えてもよいだろう。プレイヤーの反射神経という遅延要素は、加齢などさまざまな影響で改善が難しいが、システムレイテンシーは大きく改善できる。

マウスボタンのクリックをPCが捕らえ、ゲーム側で所定の処理を行い、グラフィックとして描画し、それが画面に反映されるまでの時間が「システムレイテンシー」だ。これが長いほど“操作に対する反応”が悪くなる

 このシステムレイテンシーを改善する機能として、AMDは「Radeon Anti-Lag」、NVIDIAは「NVIDIA Reflex」という機能を用意しているのは、もうご存じだろう。特にNVIDIA Reflexは、対応ゲームにおいてシステムレイテンシー短縮効果が極めて高い技術だ。

 これに関してはASCII.jpの過去記事「NVIDIA Reflexでゲームの遅延を削減!360Hz液晶でわかったFortniteやVALORANTでの効果」で検証済みだが、筆者の実測ではゲームによって20ms程度の違いが出ることが確認できている。

 20msとは0.02秒のことだが、この遅延はプレイヤーの意思決定プロセス(狙う→動かす→撃つ)すべてにかかってくるため、プロセス全体で見ると差異がコンマ数秒単位にまで広がる。ゲームで勝ち上がるにはコンマ数秒の差は無視できないほど大きいことは言うまでもない。

NVIDIA Reflexに対応したゲームでは、画質やディスプレーの設定内にNVIDIA Reflexを有効にするための項目が組み込まれている。常時オンにしておいて損はない。図は「Rainbow Six Siege」におけるNVIDIA Reflexの設定項目

NVIDIAの資料から抜粋。対応ゲームでNVIDIA Reflexを有効/無効化した時のシステムレイテンシーの違い(GeForce GTX 1660 SUPER+リフレッシュレート60Hz環境での計測)

「VALORANT」でフリックショット(照準を合わせてすぐ撃つ)を繰り返した時の着弾地点を、3種類のシステムレイテンシー(55ms/31ms/15ms)で比較した図。55msでは大きく横に広がっていたブレが、15msでは頭部付近に集中していることがわかる

NVIDIAの開発者ブログより抜粋。システムレイテンシーが12msと20msの環境で、FPSの照準操作に要した時間の中央値を比較したもの。システムレイテンシーの差はわずか8ms(0.008秒)だが、プレイヤーの操作時間の中央値は20ms時で1.53秒だったものが、12msで1.35秒に短縮された

 画面への反応をよくするには、リフレッシュレートの高いディスプレーと高スペックなPCを用い、高フレームレートで画面を表示すればよい、という考え方もある。実際、筆者もNVIDIA Reflex検証記事において「パワーはすべてを解決する」という結論を出している。

 だが、NVIDIAの研究論文によれば、リフレッシュレート60/120/240/360Hzの環境で、プロゲーマーのFPSゲームにおける操作に要した時間を比べてみると、リフレッシュレートが高くても統計的に意味のある差はなかったが、レイテンシーを30ms減らすだけで劇的に操作時間が短くなった、と述べている。

 ディスプレーのリフレッシュレートを60Hzより上に引き上げるよりも、システムレイテンシーを30ms短縮する方が、ゲームでは有利に立てるという結論だ。

ディスプレーのリフレッシュレートを4種類、システムレイテンシーを3通り(20ms台/50ms台/80ms台)で比較した時、照準→射撃の操作時間(左グラフ)は、リフレッシュレートを高くするよりレイテンシーを短く(Mid→Low)した方が大きな差が出るとしている。ただ、システムレイテンシーが大きい状況では、ターゲットに照準を合わせ続ける操作(右グラフ)において240Hz以上のリフレッシュレートが有用である点は認めている

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