現行世代最強のGPUを699ドルで超えてきたRTX 3080
Titanの後釜はRTX 3090!?Ampereで驚愕の性能向上を果たしたGeForce RTX 30シリーズ発表会を振り返る
実力はGeForce RTX 2080 Ti相当のGeForce RTX 3070
GeForce RTX 3080の下位であるGeForce RTX 3070はGDDR6のVRAMを8GB搭載し、499ドル(FE版。日本円表記では7万9980円)で販売される。GeForce RTX 2080 Tiとほぼ同じパフォーマンスだが、値段は格段に安いというのがウリ。VRAM容量にこわだわらなければ、今年の年末商戦でかなり人気の出そうなGPUと言える。
TITANは途絶えたが、8Kモンスター「GeForce RTX 3090」が引き継ぐ
ジェンスン・ファン氏はTITANブランドについても言及した。その世代のGPUアーキテクチャーの最高峰のものを搭載したTITANは供給量が限られていたが、需要は極めて高かったという。TITANは基本的にリファレンスデザインのみに限定され、特に近年のTITANは供給量の少なさから一般ルートではなかなか入手できなかった(最近はAmazonでも買えるようになったが……)。
このTITANの代わりにNVIDIAが提供したのが「Giant Ampere」ことGeForce RTX 3090だ。デザインはGeForce RTX 3080と似ているが、3スロット厚の巨大なカードに仕上がっている。TITAN RTXよりも10倍静かで、かつGPU温度は30度も低いという。筆者はTITAN X、TITAN V、TITAN RTXとレビューしてきたが、いずれも空冷クーラーの性能がGPUのパワーを出し切れないていない感が強かった。だが、今回のGeForce RTX 3090 FEは3スロット設計に振り切ることで、水冷化しなくても性能が発揮しやすくなるのではないだろうか。
さらに驚くべきはGeForce RTX 3090は8K環境がターゲットになっているほか、HDMI 2.1への対応やAV1のハードウェアデコード機能も組み込まれていることが明らかになった。ヘビーゲーマーはもとより、動画編集などのクリエイターに向けたモデルと言える。ただし、TITANは今後出さないとは一言も言っていない。その点だけはまだ確定していないのだ。
※訂正:記事初出時、タイトル表記で「Amepere」と記載しましたが、正しくは「Ampere」になります。記事を訂正してお詫びします。(2020年9月2日14時55分)
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