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現行世代最強のGPUを699ドルで超えてきたRTX 3080

Titanの後釜はRTX 3090!?Ampereで驚愕の性能向上を果たしたGeForce RTX 30シリーズ発表会を振り返る

2020年09月02日 07時40分更新

TITAN RTXをも超える? GeForce RTX 3080の性能

 ジェンスン・ファン氏が最初に紹介した製品はGeForce RTX 3080だった。今回のFounders EditonはTwitterやリーク系サイトで流れていた画像通り、カードの表と裏にファンを備えた独特の「Flow-throughデザイン」を採用している。カード後方のファンはカードの裏側に装着され、ケース前方からの風を取りこみ、CPU付近にあるPCケースファンから排気することで、排気経路を増やすというものだ。

誰もが「そこから出すんかーい!」と突っ込んだであろう、GeForce RTX 3080の登場シーン

GeForce RTX 3080 FE(とジェンスン・ファン氏)

GeForce RTX 3080 FEの表面。こちらのファンはバックパネル側に熱気を押し出す役目を持っている

こちらが裏面。こちらのファンはCPU側に熱気を吸い上げ、PCケースファンを利用して排気させるためのものだ

GeForce RTX 3080 FE(だろうと思われる)クーラーの内部構造

PCケースのフロントから入った冷気を2基のファンが別々のルートで排気する「Flow-throughデザイン」。ただし、これはFEオリジナルのレイアウトであり、サードパーティー製のカードはこれまでと同じ内排気ファンになるだろう

 価格についても触れておこう。GeForce RTX 3080 FEはRTX 2080 SUPERと同じ699ドルで販売されるが、性能はGeForce RTX 2080 SUPERの2倍(この性能がレイトレーシングありかなしかは不明)。つまり、GeForce RTX 2080 Tiはもちろん、そのすぐ上に位置づけられる「TITAN RTX」をも超えるGPUになっている。2019年に筆者が32万円で買った最強のビデオカードは、2年も経過せずに699ドル(NVIDIA.co.jpでは10万9800円)のGeForce RTX 3080に負けることが確定した。技術進歩のビッグウェーブ以外の言葉が見つからない。

 ただし、GeForce RTX 3080のVRAMは10GB。GeForce RTX 2080 Tiよりも1GB少ない点が引っかかるユーザもいるかもしれない。

価格(横軸)と性能(縦軸)をプロットした時、GeForce RTX 3080はこれまでのGeForceよりも遙かに高いコストパフォーマンスだよ、というグラフ。口惜しいが、TITAN RTXはGeForce RTX 3080の前にひざまずいたのだ……

GeForce RTX 3080 FEは9月17日発売。VRAMは10GBとGeForce RTX 2080 Tiより1GB少ない

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