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Windows10 IPを2008年発売のVista世代のLaVieに入れてみた!遅いけど動きます

2015年07月22日 12時00分更新

 Windows 10に無料でアップデート(7/8/8.1のライセンスが必要)できる7月29日まで、あと1週間ですね。メーカー各社では、順次対応PCモデルなどを発表していますが、NECの場合、“2013年4月以前に発表したLaVie、VALUESTARは、Windows 10アップグレードの動作確認の対象外製品”としています。

 では、思いっきり対象製品から外れている2008年モデルPCにインストールを試みると、どうなるのでしょう。Windows 10 IP版で試してみました。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 テストに使ったのは2008年秋冬モデルのNEC製『LaVie J LJ700/L』(以下、旧LaVie)。発売された当初は『Windows Vista Home Premium』が搭載されていましたが、その後、『Windows 7 Ultimate』をクリーンインストールしたものです。ハードウェアのスペックはCPUがCore 2 Duo(1.20GHz)、メモリーが1.5GB、HDD約160GB(空き容量約66GB)の12.1インチ(最大1280×800ドット)の液晶ディスプレーモデルで、最低システム要件はギリギリ満たしていることになります。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

Window 10の最低システム要件
・OS: Windows 7 SP1またはWindows 8.1 Update
・CPU: 1ギガヘルツ (GHz) 以上
・メモリー: 32ビット版で1GB
・HDDの空き領域: 32ビット版OSで16GB
・グラフィックス カード: DirectX 9以上
・画面解像度: 1024×600ドット以上

 さて。では、早速インストール開始です。あらかじめ用意しておいたIP版(BUILD 10162)インストール用メモリー(IP版のisoイメージをマイクロソフトの専用サイトからダウンロードし、展開して、そのままUSBメモリーにコピーしたもの。現時点でISOイメージの配布はストップしています)を挿して、setup.exeをダブルクリック。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 ウィザードの“更新プログラムをダウンロードしてインストールする(推奨)” を選び、そのまま“次へ”。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 ライセンス条項が出るので、“同意する”を押します。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 とくに何の問題もなく、インストールが始められそうなので、そのまま“インストール”を選択して、スタートです。このときの時刻は19時48分。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 実は1ヵ月ほど前、編集部にあった某外資系メーカーのノートPCにBUILD 10074を入れたところ液晶が一切映らなくなったので、ちょっとだけ緊張しています。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 さて。心配をよそにインストールは順調に進み……。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 無事、“こんにちは”画面が現れました!時刻は20時39分。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!
Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 インストールは約1時間ほどで終了。途中で挙動がおかしくなるようなこともなく、無事Windows 10 IP版へとアップグレードできました。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 ドライバー関連も問題なく動いています。また、Windows 10 IPにプリインストールされている基本的なアプリも、すべて問題なく動作しました。もちろん、7のときと変わらず起動スピードは遅いです。

 さて、ここでベンチマークソフトを回してみようと思ったのですが、ベンチマークソフトが起動しないか、失敗するという状況。唯一、CrystalDiskMarkだけが動いてくれたので、そちらの結果を、参考までに掲載しておきます。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 約7年前のHDDなので、こんなものでしょう。

 さて。Windows 10 IPを問題なく動かせるとわかったわけですが、そうなると、最新のLAVIEに10を入れた場合の実力が気になるところです。そこで、同じIP版(BUILD 10162)を入れた『LAVIE Hybrid ZERO HZ750』(実売価格19万4000円/以下、新LAVIE)で試してみました。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 HZ750のスペックは、CPUが第5世代のCore i7(2.40GHz 2コア)、メモリー8GB、SSD約128GB、13.3インチワイドディスプレー(2560×1440ドット)です。

 結果はこちら。

Vista世代ノートにWin10を入れてみよう!

 わかってはいたましたが、旧LaVieのすさまじい惨敗っぷりが、むしろ気持ちいいくらいです。とはいえ、先日、自腹で自作PC用にSSD『Crucial CT500MX200SSD』を購入したんですが、ランダムリードの値が毎秒512MBだったので、なんとなくダブルで負けた気がしないでもありません。

 でも、7年前のPCだってWindows 10で戦えるんだ!と、旧LaVieと新LAVIEの起動時間などを比較してみました。

PCの電源を入れてから、デスクトップ画面が出るまでの速度
 旧LaVie 約48秒 / 最新LAVIE 約16秒

Edgeを起動して検索エリアにカーソルが出るまでの速度
 旧LaVie 約6秒 / 最新LAVIE 約2秒

Mapを起動して現在地が表示されるまでの速度
 旧LaVie 約7秒 / 最新LAVIE 約3秒

iTunesを起動してジャケット写真が表示されるまでの速度
 旧LaVie 約17秒 / 最新LAVIE 約7.3秒

10ストアを起動してアプリの画像が表示されるまでの速度
 旧LaVie 約5秒 / 最新LAVIE 約3.5秒

カレンダーを起動して表示されるまでの速度
 旧LaVie 約6秒 / 最新LAVIE 約1.3秒

 ソフトの起動時間の測定は、それぞれ3回ほど測定した結果の平均値です。Edge自体はBUILDがあがるごとに高速化しているようですが、LAVIE上での検索結果を出すスピードは本当に一瞬でうらやましい限りです。ちなみに、旧Lavieでも、2回目の起動時は少し速度がUPすることを付け加えておきます。

 とはいっても、最新PCと7年前のPCで大差が出るのは当然。今回のテーマ、“旧LaVieにWindows 10 IP版を入れて使えるか?”という意味においては、そこそこ使えましたので、一応は大勝利、としたいところです。

■関連サイト
Windows 10
LAVIE

※検証用に使用したWindows 10 Insider Previewは、あくまでもPC に詳しいユーザーを対象としたOS版で、使用にリスクが伴います。また、正式版のWindows 10とは内容が異なる可能性がありますのでご了承下さい。

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