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AndroidからiPhoneに今すぐ乗り換えたくなる10の理由!ツートップユーザーは必見

2015年07月16日 08時00分更新

 みなさん、こんにちは。元MacPeople編集長の吉田でございます。さて台湾メディアの情報ではありますが、iPhone 6シリーズはいまだにワールドワイドで売れ行きが好調のようで、組み立てを請け負っている台湾フォックスコン社や台湾ペガトロン社、そしてiPhoneのパーツを供給しているサプライヤーチェーン各社は、6月単独の営業収益が過去最高を記録したり、第2四半期(4~6月)の営業収益が過去最高を記録したりと、かなり潤っているようです。

 今回は、2年前に(株)NTTドコモが実施したツートップ戦略でXperia AやGALAXY S4を購入して2年縛りが終わった皆さん、一度はiPhoneを使ってみたいという皆さんに向けて、iPhoneの10大メリットをお伝えしたいと思います。

iPhone
iPhone 6シリーズには、液晶サイズが4.7インチの6、5.5インチの6sがあります。

その1:4年前の機種でも最新OSがすぐに使える

 週刊アスキーでは、「Android Mをインストールしてみた」という記事を先週掲載しましたが、その前のバージョンで当初Android Lと言われていた5.0(Lollipop)さえ、最新の春夏モデル以外の端末は使えない状態です。中にはアップデーターが提供されないという悲しい端末もありますね。常に最新のOSを利用したいなら、米グーグル社が販売している純正端末のNexusシリーズを購入するしか手がありません。

 海外で販売されているグローバルモデルであれば、国内向けモデルに比べて最新OSは早く導入できるものの、日本国内で販売されているキャリアロック端末の状況は悲惨です。例えば、ドコモが6月に発表したAndroid 5.0 Lollipopのアップデーターを提供するスマホとタブレット端末は、以下の15機種しかありません。

GALAXY S4 SC-04E
GALAXY Note 3 SC-01F
GALAXY J SC-02F
GALAXY S5 SC-04F
GALAXY Note Edge SC-01G
GALAXY S5 ACTIVE SC-02G
GALAXY Tab S 8.4 SC-03G
Xperia Z2 SO-03F
Xperia Z2 Tablet SO-05F
Xperia Z3 SO-01G
Xperia Z3 Compact SO-02G
ARROWS NX F-05F
ARROWS NX F-02G
AQUOS ZETA SH-04F
AQUOS ZETA SH-01G

 GALAXYの場合は2013年4月に発売されたS4以降、Xperiaの場合は1年前の2014年5月に発売されたXperia Z2以降の対応です。ツートップ戦略の一翼を担っていたGALAXY S4はかろうじてアップデート対象に入っていますが、もう一翼でありS4よりも販売台数がかなり多かったXperia Aは対象外なんです。しかも、キャリアロックのかかったAndroid端末は、OSに深く入り込んでいて削除できず、強制停止してもすぐにバックグラウンドで蘇ってくるドコモ謹製アプリの新OS対応などもあり、OSのメジャーバージョンアップに対応するアップデーターの提供はどうしても時間がかかります。

 iPhoneの場合は、今秋(おそらく9月中)に提供されるiOS 9の対象機種は、4年前に発売されたiPhone 4s以降となっています。もちろん、iPhone 6シリーズなどに比べてパフォーマンスは出ませんが、全世界ほぼ同時にiPhone 4sからiPhone 6までの端末がキャリアを問わず最新OSに切り替えられるわけです。ちなみに、iPhone 4sの時代のAndroid端末といえば、Galaxy S2とかXperia arcですよ。ワタクシは当時、iPhoneとXperia arcを使っていたのですが、Xperia arcはAndroid 4.xにすらアップグレードできずに悔しい思いをしました。長く使うならiPhoneのほうが優位であることは明らかですね。

iPhone
今秋にリリースされるiOS 9は、2011年に発売されたiPhone 4sでもアップグレードできます。

その2:2年前のモデルでも中古の買い取り価格が高い

 2年前のツートップ戦略の2機種であるXperia AとGALAXY S4、そして同じく2013年に発売されたiPhone 5sの中古買い取り価格を見るとその価格差に驚愕します。例えば、中古品の買い取りや販売で有名なソフマップの場合、iPhone 5sの16GBモデルの買い取り上限価格は2万7000円程度、その1年前のモデルであるiPhone 5でも1万円程度で買い取ってくれます。Xperia Aの場合は買い取り上限価格が1万3500円、GALAXY S4の場合は1万5500円なので、iPhone 5sのほうが倍近くの価格で売れます(2015年7月15日現在)。

 ドコモの「下取りプログラム」の価格を見ても、iPhone 5sの16GBは2万2680円(画面割れは6804円)なのに対し、Xperia Aは9720円(画面割れは2916円)、GALAXY S4は5400円(画面割れは1620円)と、2倍強、5倍強の価格差です。ちなみに、Xperia AとGALAXY S4のストレージ容量は32GBなので、iPhone 5sの32GBの下取り価格と比べるとさらに差が出ますね。

 ドコモをはじめとするキャリアは、iPhoneの販売台数ノルマがあると言われており、iPhoneの買い換えを促すためにもiPhoneを差別的といえるほどの厚遇で買い取ってくれます。しかし、ソフマップなどの買い取り価格が高いのは、それだけ中古品の需要があるということですね。iPhoneはキャリアや販売する国が違っても仕様が同じ(対応する通信方式や周波数は異なる)うえ、日本の技適(技術基準適合証明)に相当する各国の承認を受けており、海外向けに売ることも可能なので中古価格が高いのもうなずける話です。

iPhone

その3:周辺機器が豊富

 Appleが公表しているわけでないですが、半年程度のスパンで無節操にモデルチェンジするAndroidに比べ、iPhoneのモデルチェンジは年に1回です。そして、基本的に同じデザインのボディーを2年間利用します。つまり、現行のiPhone 6シリーズは新デザインの端末なので、秋に出ると言われている次期iPhoneも同じデザインになる可能性が高いと言えます。多くのユーザーは2年縛り明けを機に新機種の購入を検討することが多いでしょう。このとき、モデルチェンジの頻度が低いiPhoneであれば、どれを選ぶか迷うことが少なくてすみますね。基本的に数字だけの機種が新ボディーデザインのモデル、数字のあとにアルファベットのSが付く機種は数字だけモデルの機能強化版という位置づけです。

 このように新製品の投入は1年に1回、ボディーのデザイン変更は2年に1回というスパンなので、ケースやスピーカーなどの対応製品が豊富に揃うのもiPhoneの魅力です。アクセサリーメーカーにとっても、半年で形状を含めていろいろ変わってしまうAndroid端末向けの製品を作るより、細部の変更はあるものの基本的に2年間変わらないiPhone向けの製品を作るほうが在庫を抱えるリスクを軽減できますしね。個人的には、なぜAndroid陣営がコロコロとデザインを変えるのか不思議で仕方ありません。

 ユーザーにとって最もうれしいのは、本体を保護するケースがかなり豊富なバリエーションから選べることでしょう。Androidの場合は、人気機種のXperiaを除くとケースの選択肢は両手で数えられるほどですね。

iPhone
オンラインのApple Storeにはかなりの数のアクセサリーが揃っています。特にケースの種類はスマホでは随一。

その4:即日修理が可能

 多くのAndroid端末は、液晶の保護ガラスが割れても修理センターでの対応になるので、修理完了までに最短でも3日程度はかかります。その間、代替機を借りられるサービスもありますがデータの移行とか考えると面倒ですよね。iPhoneの場合は、全国8カ所にあるApple Store直営店のほか、Apple Premium Reseller、Appleの認定を受けたサービスプロバイダーなどに持ち込めば当日修理が可能な場合があります。サービスプロバイダーとしては、カメラのキタムラやクイックガレージが有名ですが、最近ではビックカメラが他社の商業施設に出店することを始めています。

 ちなみにiPhone 6の場合、画面が割れた場合の修理代金は1万2800円ですが、Appleが提供している製品の延長保証サービス「AppleCare+」に加入していれば、2回まで7800円で修理できます。しかも、エクスプレス交換サービスを利用すれば、画面が割れたiPhoneをAppleのサポートセンターに送ることでピッカピカの新品iPhoneが送られてきます。

 水没や落下などのユーザーの不注意による故障の場合、iPhone 6では3万4800円の修理代金がかかるものの、こちらもAppleCare+に入っていれば2回までは7800円で交換可能です。Apple Care+の加入には1万2800円が別途必要ですが、キャリアで申し込んだ場合は端末代金と同様に月々の分割払いも可能です。24回払いの場合は月々600円弱なので負担も少なくてすみますね。

 さらにApple Care+に入っていれば、iPhoneの内蔵バッテリーの性能が80%以下に落ちた場合にバッテリーの無償交換も可能です。

 ただし、修理代金についてはAndroid端末のほうが安価です。各キャリアが用意している保証サービスはかなり手厚く、ドコモは月額500円(2014年冬モデル以降)、auは月額380円を支払うだけで、Apple Care+より充実したサービスが受けられます。

iPhone
ビックカメラでは、自店舗以外の商業施設に修理サービスプロバイダーの出店を進めています。ウェブ上から修理依頼を申し込めるうえ、どれぐらいの待ち人数なのかもウェブ上でわかります。

その5:アプリを安心して使える

 iPhoneで利用できるアプリは基本的にApp Storeから入手する必要があります。App Storeにアプリを登録する際にはAppleの審査が必要で、Appleが定める基準を満たしていないアプリは審査に落ちます(リジェクトされます)。審査期間は1〜3週間程度だと言われています。一方、Google Playで配布されているアプリはほぼ審査なしで配信されます。公開まで数日かかる場合もあれば、申請後に即公開されることもあります。Google Playでも、起動しないなど致命的な問題があるアプリはリジェクトされますが、セキュリティーを低下させるアプリが紛れ込んでいる確率はApp Storeよりも高いと言えます。

 もちろん、iPhone用アプリも100%安全とは言えません。先月、OS XやiOSの脆弱性を突くことで、MacやiPhoneに保存されているIDやパスワードを盗み取れるという問題が発見されました(関連記事)。Appleは、こういったセキュリティーホールを突くアプリがApp Storeの審査を通らないようにサーバープログラムを即座にアップデートしましたが、パスワードを盗み取るアプリが作れてしまうという根本の問題については今後対応していくとのステートメントを出しました。つまり、App Storeの審査をすり抜けて配信されるアプリが登場する可能性はゼロではないのです。とはいえ、Appleの迅速な対応からもセキュリティー面での信頼度はAndroidよりも上でしょう。

 さらに、App Storeは暴力やポルノに関する規制が非常に厳しいので、教育上望ましくないようなアプリはほとんどありません。さすがにウェブサイトに内容までは規制できませんが、子供にiPhoneを使わせている場合も安心ですね。

iPhone
Appleの審査により、セキュリティーを下げるようなアプリがApp Storeでは配信される可能性は低いです。

その6:Apple Musicが確実に使える

 Appleが7月から提供を開始した定額制音楽ストリーミングサービスであるApple Musicが利用できるスマホは、iOS 8.4以上を搭載したiPhoneシリーズのみです。Androidスマホには秋に対応するとアナウンスされていますが、対応OSが4.xになるのか5.xになるのか明らかにされていません。仮に5.x以降の対応だとApple Musicを利用できる端末はかなり少なくなりますね。なお、Apple Musicが4.x以前をサポートする可能性はほぼないでしょう。

iPhone
Androidユーザーも今秋にはApple Musicを使えるようになりますが、OSのバージョンアップすら遅々として進まない状態では、1年後、2年後にそのまま使えるか不安が残りますね。

その7:iPhone同士ならメールも電話も無料

 LINE全盛の日本では、メッセージも電話もLINEで済ませている人が多いかと思いますが、上司や仕事相手とLINEでつながるのはちょっと困るというケースもあるでしょう。iPhone同士であればキャリアを問わず電話代が無料です。「電話」アプリでFaceTimeオーディオでの通話を選ぶだけでOKなんです。着信を受けた側は、通常の電話と着信オンや画面表示が異なるのでビックリするかもですが、それも最初だけですね。各自でFaceTimeオーディオのセットアップを済ませておく必要はありますが、相手の電話番号さえ登録していれば無料で使えます。通常の通話ではなくFaceTimeオーディオで通話するためのボタンは、相手がiPhoneでないと表示されないので、有料通話なのか無料通話なのかは事前にわかります。また、iMessageという機能を使えば、メッセージの送受信も無料になります。

iPhone
「FaceTime」という項目が表示される相手はiPhoneユーザーです。ここにある電話のマークをタップすれば、FaceTimeオーディオによる無料通話が可能です。カメラのマークをタップするとテレビ電話になるので注意。

その8:iCloudでMacやWindowsとデータを自動同期できる

 MacやiPhoneはOSレベルでiCloudに対応していることもあり、シームレス感が半端ないです。iCloud DriveはDropboxのように通常のフォルダーのように使えるうえ、iCloud Driveに保存したデータは同じApple IDでログインしているiPhoneやiPad、Mac、Windowsマシンで使えます。もちろん写真の同期も可能ですね。

 AndoridでもGoogleのサービスをフル活用しているユーザーであれば同じことを実現できますが、MacやWIndowsマシンにアプリの追加インストールなどが必要で、初心者にとってはハードルが高い部分がありますね。

 また、Apple Musicとともにサービスがスタートした「iCloudミュージックライブラリ」を利用すれば、曲やプレイリストも複数のデバイスで共有できます。現在のところ、この機能はグーグルのサービスでは実現できません。

iPhone
iCloudで同期するデータは、iOSに組み込まれている「設定」アプリでオン/オフできます。
iPhone
iPhone
Apple Musicと連携して利用できる「iCloudミュージックライブラリ」。Apple Musicで配信されている曲をiPhoneなどの内蔵ストレージに保存可能になるほか、iCloudを経由して同じApple IDでログインしているほかの端末と曲やプレイリストを同期できます。

その9:テザリングが簡単

 だんだん小粒感で出てきましたが、iPadやMacで簡単にテザリングできるのもiPhoneのメリットでしょう。同じApple IDでログインしておけば、iPhone側で「インターネット共有」をオンにしていなくても、MacやiPadのほうから遠隔でオンにできます。この場合はパスワードの入力なども不要です。

 MacBookをスタバで使う場合など、カバンやポケットの中に入れたiPhoneをいちいち取り出すことなく、まさしくドヤ顔でテザリングによってネットへスマートに接続できるわけです。

iPhone
スタバでどや顔しながらMacBookでSNSを楽しむならiPhoneはマストアイテム。同じApple IDでログインしていれば、テザリング設定はワンタップで済みます。

その10:MacやiPadと密に自動連携できる

 絞り出すのがかなり苦しくなってきましたが、iOS 8以上に備わっているHandoff機能を有効にしておけば、同じくiOS 8以上を搭載するiPadやOS X Yosemiteを搭載するMacとシームレスな連携が可能です。具体的には、帰宅中にiPhoneで見ていたウェブサイトや地図を、帰宅後に自宅にあるMacやiPadでそのまま引き継いで見られます。iPhoneで書きかけのメールをMacで引き継いで完成させて送信ということも可能です。音声通話機能がないiPadやMacで電話を受けることまでできてしまうのです。

iPhone
帰宅中にiPhoneで見ていたウェブサイト。
iPhone
自宅へ戻ってiPadを開くと左下にSafariのアイコンが表示されます。
iPhone
通常の右スワイプではなく上方向にスワイプしてロック解除すると、先ほどまでiPhoneで見ていたウェブページがiPad上のSafariで自動的に開きます。
iPhone
FaceTime機能を利用すれば、iPhoneにかかってきた電話をiPadやMacで受けることも可能です。

■関連サイト
iPhone
Apple Care+ for iPhone

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