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Windows 10発売直前のいま、店員の言いなりになると買うことになるPCは?

2015年07月22日 17時30分更新

某所の量販店

 Windows 10が間近に迫ったPC市場。今、量販店でPCが欲しいんだけど、と伝えると何をオススメされるのか、一般人を装って聞いてみた。話を聞いたのは神奈川県某所にある大型量販店、PCフロアの販売員。

 まず、最初に「Windows 10のPCが欲しいんだけど?」と伝えると、「Windows 10は発売前なので標準で対応するPCはありません。しかし、Windows 8.1は無料でアップグレードされるので、今購入しても大丈夫ですよ」という回答が返ってきた。

 そこで、「どのPCがオススメですか?」と聞いてみると、「PCはどんなことにお使いですか?」と用途を尋ねられた。そこで、「写真の編集くらいまではやるかも」と伝えたところ、それならばとオススメしてきたのがNECの『LAVIE Note Standard NS350』だった。

某所の量販店

 ちなみに実売価格はCPUがCore i3-5005U(2コア/4スレッド、2GHz)、4GBメモリー、1TB SSHDのモデルで12万1800円前後。液晶は15.6インチ(1366×768ドット)と大画面で、BDXL対応のBDドライブを搭載。Office Home & Business Premium プラス Office 365(1年間無料)も備え、BD視聴から仕事まで幅広く利用できるモデルだ。

 話を聞いた店員さんによると、売れ筋は10万円前後のあまり高くない製品で、メーカーでは法人も入れるとNEC、富士通、東芝の順に売れており、個人のお客様のみに絞ると富士通と東芝が逆転する傾向にあるのだとか。

 ちなみに、CPUは画像編集まで考えるとCeleronだと処理が重いので、Core i3からi5にしておいた方が無難ですね、とのこと。

 それでは、「動画編集まで考えたらどの製品を購入すれば良いですか?」と尋ねると、「複雑な作業をしなければCore i3以上のCPUを搭載したPCでも問題ないですが、テロップを付けたり、複数の動画を重ね合わせるような作業をするなら別途GPUを搭載した製品がいいですね」という。

 しかし、このお店ではデルのゲーミング用ノートPC『ALIENWARE』以外に、GeForceを搭載した製品が展示されていない。東芝を例に挙げ、「メーカー直販サイトモデルのBTOメニューでGPUを選択できる製品もあります」と丁寧に教えてくれた。

 次に、「では、仕事で外出先でも使うことも考えた場合は、どのPCがオススメですか?」と尋ねたところ、「軽さと頑丈さどちらを優先しますか?」と聞かれた。軽さを重視したいと伝えたところ、オススメされたのが13.3インチ液晶を搭載したノートPCでは最軽量の『LAVIE Hybrid ZERO』。軽さを極限まで求めるならと推されたのが、タッチパネルではない『HZ550/BAB』(約779グラム)で実売価格15万6400円前後。

某所の量販店

 13.3インチ(2560×1440ドット)の高解像度液晶を備え、CPUはCore i5-5200U(2コア/4スレッド、2.2GHz、最大2.7GHz)、4GBメモリー、128GB SSDを搭載。もちろん、Office Home & Business Premium プラス Office 365(1年間無料)がプリインストールされているため、外出先の多いビジネスシーンで活躍する。ただし、店員さん曰く軽さが重視されているため、天板などが薄く力を入れるとたわみ、やや耐久性に不安があるとのこと。

 そこで、堅牢性を求めるならと勧められたのが、VAIO社の『VAIO Pro 13 | mk2』。本機は従来モデルよりも耐久性を見直し、剛性や耐久性を測るための過酷な品質試験を行なっている。実売価格はCore i5-5200U(2コア/4スレッド、2.2GHz、最大2.7GHz)搭載モデルで13万1500円前後。

某所の量販店

 おもなスペックはメモリー4GB、128GB SSDとなるが、VAIO ProはストレージにSATAよりも約2倍ほど速い、PCI-E接続のSSDが選択できる。容量が128GBのPCI-E接続のSSDに変更すると+5000円割高になるが、起動時間などが体感的に速くなるので、PCI-E接続のSSDに変えておくのが無難だと勧められた。

 また、訪れた店舗では、現在VAIO製品の破損、水濡れ、火災と広範囲の保証に対応する“長期保証<3年ワイド>”が3000円割引となるキャンペーンを実施していた。

 堅牢性という面ではパナソニックのLet's noteの名前も挙がった。Let's noteのCPUは企業の管理者がネットワークを通じて運用管理できるなど、セキュリティー面に優位性があるvPROに対応する。そのため、企業が提供するサーバーに頻繁にアクセスするようなことがあれば、Let's noteも視野に入れたい。しかし、そうしたvPRO対応を考えなければ、Let's noteは割高なので、コストパフォーマンスと長期保証の割り引きを考え、今ならVAIO Proが最もオススメだそうだ。

 今回のリサーチはあくまで私が一店舗で見聞きした話なので、参考程度に考えて欲しいが、客観的に見ても割と的を射た回答であったと思う。店舗に展示されているPCのラインアップやその時期の各社のキャンペーン、店員さんによっても多少意見が変わると思うが、現在PCを欲しいと考えているなら思い切って相談してみることをオススメしたい。

■関連サイト
NECパーソナル商品総合情報サイト
VAIO

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