国内外の噂系サイトで5月24日から5月30日までに出回った内容をまとめました。先週も、6月に開催されるWWDCに向けて新iPhoneや新iOSの噂が多数出てきました。個人的に最も注目したのが、iPhone 4sなどの4年前にリリースされたiPhoneへのサポートをiOS 9でも続けるという噂です。CPUの進化が鈍化しているパソコンならあり得る話ですが、スマホで4年前というのは驚異的ですね。 Xperiaだとarcやacro、GalaxyだとSIIやSII LTEがリリースされた年の端末を最新OSでサポートするわけです。
とはいえ、iPhone 4sは指紋認証も感圧タッチパネルも搭載していないなど、最新機種との機能差はかなりあります。プロセッサーの速度もたいぶ違うので、AppleはiPhone 6シリーズなどとは別のiOS 9として、iOS 9 core versionと呼ばれるものを提供するそうです。製品寿命の短いAndroidと比べるとAppleの姿勢は評価すべきですね。一方で新興国を中心にiPhone 4sやiPhone 5がいまだ現役でかなりの数が使われているため、対応せざるを得ないという事情もあるでしょう。
5/24 Appleが4年前のiPhone 4sにiOS 9特別版を提供
9 to5 Macによると、AppleはiPhone 4sやiPad miniなどの4年前にリリースされた機種に対して、次期バージョンであるiOS 9の特別版を提供する予定とのこと。これは最新機種などで稼働するiOS 9の機能限定版となる予定で、名称もiOS 9 core versionとなるそうです。4年も前の機種をサポートすることで、iPhoneの中古価格の高値安定にも寄与するかもしれませんね。
5/24 ジェイルブレイクできない?Appleが新セキュリティーシステムを開発中
9 to 5 Macによると、AppleはiOS 9で新セキュリティーシステムを搭載するそうです。「Rootless」と呼ばれるシステムで、管理者権限を持つユーザーでもシステム中枢のファイルにアクセスできなくなるそうです。これにより、悪意のあるウェブサイトやアプリからの攻撃をより防げるようになりますね。一方で、セキュリティーホールを利用してiOSの各種制限を撤廃するジェイルブレイクが難しくなります。中国などではジェイルブレイク前提で使っているユーザーが多いそうですが、どういう対応になるのでしょうか。
5/25 AppleがTSMCにApple A9を追加発注
EMSOneによると、Appleは台湾TSMC社に次期アプリケーションプロセッサーであるApple A9を追加発注したそうです。TSMCの16nmプロセスでの製造は、韓国サムスン電子社の14nmプロセスでの製造よりも生産効率が優れていることが追加発注の理由だそうです。
5/26 次期iPhoneのバックライトLEDは小型化
DigiTimesによると、次期モデルとなるiPhone 6sシリーズに搭載されるバックライトユニットはより小型のLEDを搭載するそうです。具体的には、現行モデルのバックライトユニットのサイズは3.0×0.85×0.6㎜ですが、次期モデルは3.0×0.85×0.4㎜と厚みが0.2mm減るようです。このユニットは、日亜化学(株)と豊田合成(株)が供給するそうです。
5/26 フォックスコンがインドにiPhone工場を建設
EMSOneによると、iPhoneの組み立てで知られる台湾フォックスコン社がインド・ムンバイに新工場を設立するそうです。台湾EMS業者のインドシフトの傾向が強まりそうですね。
5/26 シーラス・ロジック社がApple向けのオーディ信号処理ICの生産委託先を変更
EMSOneによると、米シーラス・ロジック社がAppleに納品しているオーディオ信号処理ICの生産委託先を、台湾VIS社から台湾TSMC社に変更するとのこと。この変更はiPhoneの機能向上が理由で、従来の8インチ工場から12インチ工場の45.55nmプロセスでの製造が必要となり、その設備のあるTSMCに白羽の矢が立ったそうです。別にどうってことない話ですが、シーラス・ロジックの名を久しぶりに聞いたもんで。
5/27 フォックスコンがiPhone工場をインドに10カ所建設
EMSOneによると、iPhoneの組み立てで知られる台湾フォックスコン社は、2020年までにインドに組み立て工場とデータセンターを10〜12カ所建設するそうです。
5/27 iOS 9の乗り換え案内機能は北米や中国などで先行導入
9 to 5 Macによると、iOS 9の「マップ」アプリで導入される予定の公共交通機関の経路検索機能は、北米や中国、欧州などで先行導入されるそうです。具体的には、サンフランシスコ、ニューヨーク、トロント、ロンドン、パリ、ベルリンでサービスを提供する準備を進めているそうです。中国ではAutoNaviの既存のデータを利用するそうです。ボストンと東京はその次にサービスを開始する都市としてリストアップされていますが、東京は広域となるため導入が遅れる可能性があるそうです。
5/27 Appleは日本で2000億円規模の資金調達か
日経新聞によると、Appleは日本国内で初の資金調達を実施するそうです。調達額は2000億円となるもようで、地方銀行や生命保険会社などに社債の需要調査を実施しているとのこと。発行されるのは「グローバル円債」となるそうです。Appleの信用格付けは「AA+」と高いことから応募は殺到しそうですね。最近のAppleは金利の低い国や地域での資金調達を活発化させているそうです。
5/28 iPhone 6 Plus人気で5.5インチ液晶パネルの価格が下落
EMSOneによると、iPhone 6 Plusの大ヒットを受けて中国のスマホメーカーなどが5.5インチフルHDパネルの調達を積極的に進めたことから、パネルメーカーの生産規模も拡大し、その結果調達価格が3割程度下落したそうです。
5/28 4.7インチのiPhone 6sにも感圧タッチセンサー搭載へ
EMSOneによると、当初は5.5インチのiPhone 6s Plusのみとされていた感圧タッチセンサーが、4.7インチのiPhone 6sにも搭載されるそうです。両モデルに搭載されることで、対応アプリの普及にも拍車がかかりそうですね。
5/28 Apple Watchの他社製アプリの機能制限はWWDCで撤廃か
re/codeによると、Appleは6月に開催されるWWDCでサードパーティー製アプリに課している機能制限を撤廃するそうです。具体的には、WWDCで新しいの利用が可能になるそうです。これまではiPhone側のアプリとのBluetooth通信で情報を引き出していましたが、今後はApple Watch用アプリがネットから情報を取得できるようになるかもしれませんね。
5/28 Apple Watchの隠しポートを利用したバッテリー内蔵バンドが完成か
9 to 5 Macによると、米リザーブ・ストラップ社がApple Watchのバンド接合部分に隠されている6ピンポートを利用したバッテリー内蔵バンド「Reserve Strap」のデモ映像を公開したそうです。これによると、「Reserve Strap」で95%の充電が完了した時点で、Apple純正のマグネット式の充電ケーブルでの充電状態は90%だったそうです。
5/28 次期iPhoneのおかげでNAND型メモリーの価格が下げ止まり
EMSOneによると、NAND型メモリーのスポット価格の下落が止まったそうです。Appleが次期iPhone向けに東芝(株)と韓国サムスン電子社の生産能力を買い上げて在庫を積み上げているほか、価格がこなれたことでSSDの需要が大きく拡大したことが下落が止まった理由だそうです。現在、供給過剰であるNAND型フラッシュメモリーは6月を機に供給不足に向かうそうです。SSDなどはいま今買ったほうがいいかもしれません。
5/29 ビックカメラは修理専門店を他店舗にも展開
日本経済新聞によると、ビックカメラはApple製品の修理専門店を他店舗にも展開していく予定とのこと。現在、修理専門店はビックカメラ内のApple Shopに併設されていますが、単独での出店となるそうです。具体的には、6月中旬にイトーヨーカドー奈良店に修理専門店をオープンさせるそうです。さらに、秋までには長野県の駅ビル、関西のデパートや商業施設などに展開し、まずは10店程度を目指す計画です。現在、アップルプレミアムリセラーや量販店以外のアップルオーサライズドリセラーでは、キタムラが運営するApple修理専門店が併設されていたり、自社で資格を取得しているケースが多いですが、ここにもビックカメラが入るかもしれませんね。
5/30 iPhoneを強制終了させる文字列バグへの対応方法
Appleは、「メッセージ」アプリに特定の文字列を送信すると端末が強制終了してしまうバグについて対処方法を公開したそうです。具体的には、「メッセージ」アプリを起動せずにSiriに未読メッセージを読んでもらい、Siri上で返信することで回避できるとのこと。そのあとで「メッセージ」アプリを起動してそのメッセージをスレッドごと削除すればいいそうです。
5/30 Siriで制御できるHomeKit対応製品は間もなく登場
9 to 5 Macによると、Siriで音声操作できる家電などを実現可能にする、HomeKitに対応したApple純正品が間もなく登場するそうです。WWDC前の発表となるそうですが、その理由はWWDCの基調講演で説明する時間が十分に取れないことが原因だそうです。HomeKitもiPhoneの可能性を広げるかなり重要な技術だと思いますが、WWDCの基調講演はそれよりも重要な内容で盛りだくさんということでしょうか。
5/30 Appleが純正「マップ」アプリのデータを自社のものに
9 to 5 Macによると、Appleは「マップ」アプリで利用している地図のデータベースを、現在のライセンス供与から自社データに切り替える予定とのこと。現在は、米トムトム社などから地図データを供与されています。少し前から、Apple版ストリートビューを搭載するための自動車が北米のさまざまな都市で目撃されていることから、その可能性は前から指摘されていました。とりあえず北米だけでも自社データにしたいんでしょうね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります