2010年に発売された『Xperia X10』には双子の妹がいました。“Robyn”(ロビン)という名前の『Xperia X10 Mini』と“Mimmi”(ミミ)という名前の『Xperia X10 Mini Pro』です。ちなみに、姉の『Xperia X10』は“Rachael”(レイチェル)です。えぇ、みんな女の子だったんですね……あ、これはあくまでもコードネームの話ですよ!
今回は“Robyn”(ロビン)ちゃんこと『Xperia X10 Mini』の話をしましょう。このコは、画面サイズはたったの2.55インチしかなく、姉の『Xperia X10』よりもまだまだ小さいコでした。そんな小さいカラダなのに、ちゃんとAndroid OSが入って動きます。しかも同じ成長期(Android 1.6)にありながら、『Xperia X10』は最初のころはあまり言うことをきいてくれなかったところもありました。が、なんということでしょう。『Xperia X10 Mini』は画面の小ささが幸いしてか、とてもキビキビと動いてくれるいいコだったのです。
背面にかけて少し丸みを帯びており、全体的にはふっくらした印象ですが、実際に手にとってみると、手の中に覆い隠せるほどの小さいボディーで、愛くるしさがたまりません。重さも88グラムととっても軽いです。持ち運ぶことがこれほど苦にならないスマートフォンは他になかったんじゃないかと思えます。ポケットの中に入れていて、持っていることを忘れてしまうことがあるほどでした。
画面は2.55インチ、解像度もQVGA(320×240ドット)と、制限された小さい画面なりに使いやすいように、ホーム画面の四隅にショートカットアイコンを 備えたりと、なかなか気を利かせてくれる健気なところもありました。オートフォーカスやLEDのある500万画素のCMOSセンサーと、ちゃんとシャッ ターボタンもあってカメラの役割をきちんと果たしてくれて、もちろん動画も撮れます。YouTubeも見られるし、音楽も聴ける頑張り屋さんです。
弱点はというと、メモリー(RAM)がたったの256MBしかないこと。あまり無理をさせすぎるとガクガクと動きが厳しくなってしまうことがたまにあったり、ストレージ(ROM)は今から考えるとビックリの128MBしかなかったので、新たにアプリを入れる余裕もなく、何にしてもマイクロSDカード頼みなところでしょうか。
さらに、文字入力のためにキーボードを表示すると(当時は日本語のIMEは入っていないのでSimejiなどを入れていました)、小さい画面のほとんどをキーボードが埋め尽くしてしまうので、検索する時に使い勝手が厳しい事もありました。
そう、こんな時にもうひとりの双子の妹、スライド式QWERTYキーボードをもつ“Mimmi”(ミミ)ちゃんこと『Xperia X10 Mini Pro』の存在がまたキラリと光るわけです。ミミちゃんの話はまた来週!
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