Xperiaの歴史をひもとくということで、“Xperia(エクスペリア)“という名前のついた初代モデルをご紹介します。国内の初代Xperiaというと'10年4月にドコモから発売された『Xperia X10』ですが、世界初のXperiaというと'08年に発売された『Xperia X1』となります。
さっそく『Xperia X1』の外観を見ていきましょう。本体の厚みはそこそこあるものの縦横サイズがかなり小さく(サイズは110×16.7×53ミリ)、それもそのはず、ディスプレーサイズは、3インチ(800×480ドット)しかありません。
でも、やたらと金属パーツを使っているので質感は高めで、ディスプレー周辺や背面の中央カバーはアルミのヘアラインが入っています。質量は158グラムと、見た目とは裏腹にしっかりした重みがあります。
本体のディスプレーの上にはSONYではなくSony Ericssonのロゴがあしらわれ、下側が“Xperia”ロゴとなっています。
ダイレクトに押せるキーとしては上下左右ボタンと決定ボタン、その両サイドに3つずつの物理ボタン。真ん中の四角いボタンというのも、むかしのケータイといった感じですが、真ん中のボタンは単なる決定ボタンの役割だけではなく、この上で指をすべらせるとカーソルが動くようになっています。
背面にもアルミヘアラインのカバーにSony Ericssonの彫り込まれたロゴと緑目玉ロゴがあります。この緑目玉ロゴ、好きだったのですよねー(遠い目)。背面には320万画素CMOSセンサーのカメラを搭載しており、その横にはしっかりとAFセンサーとLEDライトも備わっています。
イヤホンジャックもあり、音楽も楽しめるようになっています。そういえば、接続端子がマイクロUSBではなくて、USBミニB端子というのも、また時の流れを感じます。
裏ブタを外すとバッテリーが確認できます。すでにこの端末の時点でマイクロSDカードスロットもありました。SIMスロットは、このころのモデルは25×15ミリの標準SIMカードですね。
さて『Xperia X1』最大の魅力、ヨコにスライドして出てくるQWERTYキーボード。ちょっと指で押すとシャコンとスライド、戻す時も途中まで押し戻せばあとはシャコンと元に戻る、このギミックがものすごく気持ちいいのですよ!
と言いながらも、この『Xperia X1』、実は純粋なソニー製ではなく当時Windows Mobile端末の中でも大きな存在感を放っていた台湾HTC社製でした。Xperiaブランドのいちばん最初のモデルはODMだったんですね。でも、これ以降“Xperia“という名前は大きなブランド名になったのは皆さんご承知のはず。
次回は『Xperia X1』のキーボードやスタイラスを含めてWindows Mobile 6.1など、端末の中身についてご紹介します。
●関連サイト
ソニーモバイル
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