ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アスの好評連載『中の人特捜部』──今回は、手塚治虫や松本零士ふうタッチで最高級の下ネタ、エロネタでパロディーをくり出すマンガ家、田中圭一さんに迫る!
↑マンガ家、田中圭一さんが手がけたパロディー作品。『宇宙戦艦ヤマト2199 薄い本』シリーズは松本零士先生からも認められ、『神罰』は手塚治虫先生の長女・るみ子さんから「訴えます!!」と帯でお墨付きをもらった作品なのだ。
下ネタ全開のパロディーイラストの仕掛人
手塚治虫ふう、藤子・F・不二雄ふうなど、巨匠マンガ家たちの絵柄やキャラを使った下ネタ全開のパロディーイラストをネット上で見かけたことはないだろうか。その大もとを探ってみると、ツイッターアカウント“@keiichisennsei”にたどり着く。彼こそ、誰あろう、マンガ家の田中圭一さんだ。田中さんは会社員とマンガ家を兼業する一方、そのツイッターアカウントで下ネタ全開のイラストや下ネタギャグのツイートも盛んにアップしているのだ。
「ツイッターのフォロワー増やしが楽しかったんです。どんな危険なものをやればどのくらい増えるのかなって。最初は1日1下ネタツイートで1万フォロワーまで増えたんです。でもそこで止まってしまい、どうしたら増えるかなと考えたら、やっぱりネタ画像だなと。そこで“ヤマト2199”の下ネタを松本零士さんふうの絵柄で描いたらすごく反響があって、そこから猛烈にフォロワーが増えましたね。しかも、何時ごろ、どういうものをアップしたらいちばんウケるのか──そんな、ひとりマーケットリサーチみたいなことまで始めちゃって、どんどん楽しくなりました」
現在では、そうしたネタ画像と、そこから広がったさらにおもしろいネタを詰め込んだ同人誌を制作し、コミケで販売。けっこう大人気なのだ。
今週の捜査対象
マンガ家 田中圭一
手塚治虫タッチのエロギャグマンガ単行本『神罰』や、ゲスい作品として名高い『Gのサムライ』などの作品をもつギャグマンガ家。会社員と京都精華大学准教授という肩書きもある。
会社員と教員、マンガ家として紙とウェブで活躍する田中圭一とは!?
本棚にはやはりあの先生の作品が……
↑趣味か資料か、『ブラックジャック』をはじめ、手塚作品がずらりと並ぶ本棚。『手塚治虫キャラクター図鑑』といった本もある。
“ 綺麗な 田中圭一”だっているんです
↑『ぐるなび』で連載中の『ペンと箸』は、有名マンガ家が愛した料理を、そのマンガ家のお子さんたちに紹介してもらうインタビューマンガ。いい話がとても多く、通称"綺麗な田中圭一作品"と言われる。
うつ病脱出の実体験を描いた『うつヌケ』
↑田中さんが10年間患っていたうつ病からの脱出体験を描いた作品。BOOK☆WALKERで販売中の電子書籍『文芸カドカワ』に掲載。また、『note』で単品販売されている。
パロディーだけじゃない田中圭一オリジナル作品
『ドクター秩父山 』( 上 /下巻各1028円、小池書院 )
破天荒な秩父山医師が下ネタやブラックな笑いを繰り広げる4コマ作品。未発表原稿や描き下ろし作品などを追加した新装版だ。
『あわひめ先生の教イク的指導』(977円、ぶんか社 )
風俗嬢から教師へと華麗な転身を遂げた淡姫郁乃が、新たなかたちの教育を生み出していく。当然、下ネタオンパレードです。
田中圭一さんの最新ネタはここで
はぁとふる売国奴
田中さんはツイッターで最新の作品情報はもちろん、(いい意味で)サイテーなネタを山ほど投下している。
週刊アスキーで全部読めます!
2015年1月27日発売の週刊アスキー2/10号(No.1014)では、松本零士先生と歴史的な和解をしたのか!?ツイッターでネタを投下し続けるワケ、田中さんが考えるデジタルによるマンガの見せ方の可能性、大学教員として感じる若者との笑いにツボの違いなどについてもうかがっています。
■関連サイト
はぁとふる売国奴(田中圭一ツイッター)
ぐるなび『ペンと箸』
文芸カドカワ
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