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折り紙付きの技術者が脱線してつくってしまった“電子箱庭”とは?

2015年01月16日 22時00分更新

 ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アスの好評連載『中の人特捜部』──今回は企業向けロボットの組み込み基板から電子玩具まで手がける『ロボット工房のらとりえ』に潜入だ。

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六畳ひと間でコツコツ電子玩具の製作に励む

 取材先の最寄りに到着すると、工房らしき建物はなく、そこはごく普通の住宅地。その中に建つ『ロボット工房のらとりえ』も一般的な住宅なのだが、インターフォンを鳴らすと、代表の坂上徳翁(のりお)さんが出迎えてくれた。

 建物の中に通されつつ、内部をチェックしてみたが、特に工作機がズラリ……というわけでもない。「工房は奥の部屋です。六畳ひと間でコツコツ、コツコツつくっているんです(笑)」と坂上さん。

 作業部屋をのぞいてみると、確かに六畳程度のスペースに作業用の机があり、その上に整然と工具や部品類がそろえられている。こんなわずかなスペースで、ロボット製作や電子工作ができるのかと、その製作環境に驚かされたところに、ネットでも話題になっていた“電子箱庭『のらぴか』シリーズ”の特徴を、坂上さんがざっと説明してくれる。

「設計から完成までに約1ヵ月程度。量産するのにさらに時間がかかりますが、やっぱり手づくりにしたいですから。イベントの前は、徹夜で作業してます(苦笑)」
 

今週の捜査対象

ロボット工房のらとりえ代表
坂上徳翁(さかがみのりお)


大学で機械工学を学び、産業ロボットからホビーロボットまで、幅広いジャンルの開発に携わってきた実力派。約3年半前に『ロボット工房のらとりえ』を起業し、電子工作品を製作・販売。普段は企業からロボットの組み込み基板の開発を引き受けていることもあり、坂上さんの技術力は折り紙つきなのだ。

 

ロボット製作の拠点 ロボット工房のらとりえに潜入!

六畳ひと間の空間から生み出される電子玩具

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↑2台の机がスッキリと収まった作業部屋。ここがのらとりえの商品が生み出されている現場だ。ネットで話題の『のらぴか』シリーズをはじめ、商品は坂上さんがハンドメイドで丹精込めてつくり上げている。

 

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↑工房の入り口で3Dプリンターを発見。「展示会に出展する際に、商品を並べる棚をつくったりするのに便利ですね」とのこと。

 

脱線して生み出された『のらぴか』シリーズ

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↑主力商品の“電子箱庭『のらぴか』シリーズ”。現在は10種類あり、定期的に新作が追加される。いずれも価格は2500円。

 

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↑坂上さんのお気に入りはトグルスイッチが5基並ぶ『のらぴか 替-tai-』。スイッチをカチカチとオン/オフするのが気持ちいい!

 

ペットロボットも近日中に商品化される!?

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↑展示会に出展する際など、店頭で呼び込みを担当し、道行く人々の注目を集めるしゃべるスタッフロボット。

 

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↑過去に試作した、ボディーを触ると音が鳴る超小型のロボット。頭部のトグルスイッチがこだわりポイントだ。

 

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↑黒猫をモチーフにしたロボットは起動する際、目の部分に実行中のプログラム処理を表示。このロボット感がオタク心をくすぐる。

 

ロボット工房のらとりえ Webショップ

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↑のらとりえの商品はウェブショップで販売中。電子基板を加工した12センチまで測れる定規など、電子基板を利用したアクセサリーもある。今年5月16日~17日に開催される『デザインフェスタ vol.41』(東京ビッグサイト)にも出展する予定だ。

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2015年1月13日発売の週刊アスキー1/27号(No.1012)では、設計から組み立て、完成まで自らのハンドメイドにこだわるワケ、学生時代のロボット競技大会、将来の夢は実用的なペットロボット製作──などのエピソードをインタビューしています。

■関連サイト
ロボット工房のらとりえ Webショップ
 

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