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夜空に流れ星を自在に流せる”人工流れ星プロジェクト”の発案者は理系ママ

2014年08月03日 08時00分更新

 日時・場所のリクエストに応じて、夜空に流れ星を流すという"人工流れ星プロジェクト"が、現在着々と進行中だという。今回はその発案者に話をうかがった!

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早ければ2016年にサービスを開始

 太古の昔から人々を魅了してやまない流れ星。そんな流れ星を、なんと人工的に発生させようと計画しているのが、ALE(エール)の岡島礼奈さんだ。

 そもそも流れ星とは、宇宙を飛び交うごく小さな天体が、地球の大気圏へ突入した際に発光する現象で、地上からは光りながら流れるように見えるというもの。岡島さんがチャレンジしている人工流れ星プロジェクトとは、この流れ星発生の過程を、人の手で再現しようというものだ

 具体的なメカニズムに関しては、“企業秘密”ということで詳しく明かしてくれなかったが、岡島さんによれば、今年中には流星素材とマスドライバに関する技術的な目途が付きそうであるとのこと。目途がついたら、実際に打ち上げるための資金調達を開始し、早ければ2016年中には衛星を打ち上げて、サービスを開始できればと考えているという。

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天文学博士
岡島礼奈さん
'79年鳥取県生まれ。東京大学で天文学を学び、博士号を取得。ゴールドマン・サックス、自ら設立したビジネスコンサルタント会社を経て、2011年に株式会社ALEを設立。

 

人工流れ星プロジェクトの核となる2大技術

●流星素材
 流れ星の素となる流星素材は燃焼実験の結果、現時点では3等星の明るさになることが確認されている。さらに'14年中には1等星の明るさにまで引き上げることが目標。また、炎色反応を応用して、流れ星に色を付ける試みも進めている。

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流星素材を満載したマスドライバをイメージした模型。実際の流星素材は直径1センチほどで、ひとつのマスドライバには約1000発の流星素材を搭載する予定。
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人工衛星からマスドライバを用いて流星素材を射出。流星素材が上空70キロあたりに突入すると、周囲の大気と反応し、プラズマ発光を始める。

●マスドライバ
 マスドライバとは、決められた場所へ正確に流れ星を発生させるための放出装置。衛星打ち上げ時にかかる、振動や共鳴現象に耐えられるかを検証する振動実験に成功し、実用化にほぼ目途がついた状況だ。

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振動実験のもよう。ひたすらマスドライバを振動させ続けて、何事も異常が発生しなければ成功という、かなり地味めな実験であるとのこと。

●流れ星を自在に流せる夢の人工衛星!

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流星素材を積んだマスドライバを搭載した人工衛星。これが地上から500キロ上空の宇宙空間に放たれ、地球の周りを周回する。

■関連サイト
STAR-ALE

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