話題になったソーシャルのニュースの中から、ライター田口が厳選してお届けする週刊ソーシャルニュース(WSN)。今週はGunosyやSmartNewsなどがしのぎを削るニュースアプリに“はてな”が参入。ネットウォッチャー御用達のサービス“はてなブックマーク”との連携は大きな強みだ。筆者は『Nexus 5』ユーザーなのでAndroid版アプリが待ち遠しい。
【3/15】
■苦手な人とのニアミスを防げ
Foursquare、Instagramの位置情報と連携し、“会いたくない”相手が近くにいると警告してくれるiPhoneアプリ『Cloak』が登場。付き合いはSNSの中だけにしておきたい人をすべて登録しておけば、安心して街を歩けるかも?(関連サイト、App store)
【3/18】
■海外で好調なサブスクリプション型定額制音楽配信サービス
国際レコード産業連盟(IFPI)のレポートによると、定額制音楽配信サービスの売上は全世界で11億1100万ドル(前年比51%増)、有料利用者も2800万人(前年比40%増)と好調であることがわかった。ただし、音楽産業全体の売上は150億2900万ドルと前年から3.9%減少。これは世界第2位の市場である日本の売上が16.7%減少していることが大きな要因で、日本を除くと前年比0.1%減となっている。定額制音楽配信サービスが根付かない日本が足を引っ張っている形だ。(関連サイト)
【3/20】
■Gmailがすべての通信をHTTPS接続に
Googleは、Gmailでメールを送受信する際のすべての通信に、暗号化されたHTTPS接続を利用すると発表した。すでに2010年よりHTTPSはデフォルト設定だが、今回通信を暗号化しない(HTTP接続)オプションをユーザーが指定できないようになった。なお、暗号化はインターネット上だけではなく、Googleのサーバー間通信でも行なわれている。(関連サイト)
■Pocketがスマートウォッチ向け開発キットを公開
後で読む系アプリの『Pocket』は、Googleが発表したウェアラブルプラットフォーム“Android Wear”に対応したSDK(開発者向けキット)を公開した。これを使うことにより、開発者はAndroid Wear搭載のスマートウォッチ用アプリなどに“Pocketへ保存”する機能を実装できる。スマートウォッチで気になる見出しを見つけたら、とりあえずPocketに保存し、後でPCやタブレットで読むという使い方は便利そう。(関連サイト)
■Facebook、社内使用のプログラミング言語を公開
Facebookは、社内で利用しているPHPベースの新プログラミング言語『Hack』をオープンソースで公開した。同じくオープンソースで公開しているPHP高速実行環境『HipHop Virtual Machine(HHVM)』にも対応する『Hack』は、動的言語と静的言語の長所を併せもっており、迅速にコーディングを行ないながらエラー回避能力にも長けているという。(関連サイト)
【3/21】
■トルコ政府がツイッターを遮断
政権の汚職疑惑で揺れるトルコで、インターネットからTwitterへの遮断措置が強行された。だが、Twitterはすぐにトルコ国民に向け「SMSを使えばTweetは可能」と発言。Googleも自社のDNS“8.8.8.8”を用意して接続環境を提供、他にも、VPNなどを使用することで依然国民はTwitterを利用し続けている。また、同日アメリカ政府はTwitter遮断に対し“深く憂慮(deeply concerned)”するとの公式見解を示した。(関連サイト)
■Android向けiTunes Store公開の噂
米Billboardは、アップルがAndroid向けのiTunes Storeアプリを開発することを検討していると報じた。背景にはSpotifyやPandraなどストリーミングサービスの影響で、iTunesの音楽ダウンロード数が減少していることがあるのではとの分析だ。個人的にはiTunesのライブラリをAndroidの純正iTunesアプリでクラウドから聞けるようにしてくれたら最高なのだが。(関連サイト)
【3/22】
■AndroidとiOS、最新版の普及率はiOSが圧勝
米調査会社Mixpanelが提供するモバイルOSシェアのリアルタイム統計によると、iOS7の普及率は3月に入ってから安定して87%~90%を保っていることがわかった。同調査によると、Androidの最新バージョンAndroid4.4(KitKat)の普及率はいまだ8%を切り、圧倒的な差がついている。(関連サイト)
【3/23】
■アップル、米CATV最大手コムキャストと提携を交渉中
The Wall Street Journal(WSJ)の記事によると、アップルは米国最大のケーブルテレビ会社でISP事業も行なっているコムキャストとストリーミングテレビサービスについて提携を話し合っているという。交渉はまだ初期段階で実現するかどうかは未知数だが、実現すれば競争が激化する映像メディアサービスにおいて、アップルが大きなアドバンテージを得ることになる。(関連サイト)
【3/24】
■シスコが法人向けクラウドサービスを開始
米シスコシステムズは、法人向けの新しいクラウドコンピューティングサービス『InterCloud』を発表した。今後2年間で10億ドルを投じてクラウド事業を拡大していくとしている。先行するAmazonのAWSやマイクロソフトのWindows Azureのライバルになれるだろうか。(関連サイト)
■米Q&AサイトQuoraにオバマ大統領が登場
実名制Q&AサイトQuoraは、回答者にバラク・オバマ米大統領の参加と認証済アカウント機能の実装を発表した。オバマ大統領はさっそくユーザーからの医療保険改革法(オバマケア)に関する質問に誠実に回答するとともに、バスケットボールに関する質問には「髪はグレイになったが、まだちゃんとしたジャンプシュートを決めることができる」と回答している。(関連サイト)
【3/25】
■Google Glass、レイバンやオークリーの親会社と提携
Googleはレイバン、オークリーなど多くのサングラスブランドをもつ伊Luxottica社と、Google Glassの開発に関する提携契約を結んだと発表した。Luxotticaは同社の直営店でGoogle Glassの製品版を扱うとしているが、どのブランドと提携するかはまだ発表されていない。(関連サイト)
■ビットコインは通貨ではないと米政府の見解
米国の税務当局である内国歳入庁(IRS)は、ビットコインなどの仮想通貨は税務上通貨ではなく資産とみなし課税対象とするというガイダンスを発表した。これにより、給与をビットコインで支払うと所得税の対象になるということになる。(関連サイト)
【3/26】
■Instagram、位置情報データをFoursquareからFacebookに変更か?
月間アクティブユーザーが2億人を突破したと発表したFacebook傘下のInstagramが、位置情報取得に現在利用しているFoursquareではなくFacebookが提供するFacebook Placesを使用するためのテストを行なっているという。重要なパーソナライズデータである位置情報を他社のデータベースに依存したくないというFacebookの判断だろうか。(関連サイト)
■PCからスマホへのシフトがますます顕著に
ニールセンが発表したインターネット利用調査によると、2014年2月のインターネット利用者はPCからが5237万人、スマホからが3874万人となり、スマホ利用者はPCの74%の規模に拡大していると発表。また、年齢別に見ると20代、30代はすでにスマホ経由がPCを上回っており、特に20代ではスマホがPCの2倍になっている。楽天やAmazon、YouTubeといった人気サービスも軒並みスマホ利用者の割合が増えており、利用者の多いサイトほどスマートフォンシフトが進んでいる傾向があることもわかった。(関連サイト、PDF)
【3/27】
■Twitterアプリ、写真のタグ付けと4枚までの写真投稿機能を実装
TwitterはiPhone版の公式アプリをアップデート、最大4枚までの写真投稿と写真に写っている人物へのタグ付け機能を追加した。1枚の写真には最大10人までタグ付け可能、タグの文字数が140文字制限に含まれることもない。また、他人からのタグ付けを許可するどうかはプライバシー設定で変更可能。Android版とPC版は近日対応予定。(関連サイト)
■はてなブックマーク公式ニュースアプリ『Presso』登場
はてなは、はてなブックマークで話題になっている記事を閲覧できるiPhone向けニュースアプリ『Presso』を発表した。「社会」、「政治・経済」、「音楽・アイドル」、「マンガ・アニメ」など28のジャンルが用意されており、興味のあるジャンルをフォロー。ジャンル間の移動はスワイプで行なう。ブックマークに付いたコメント(ブコメ)を閲覧できるのが他ニュースサイトにはない魅力だろうか。(関連サイト、App store)
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