毎週厳選したソーシャルの話題をお届けする週刊ソーシャルニュース(WSN)。日本各地が大雪にみまわれた今週のトップニュースは、なんといってもFacebookによるWhatsApp買収だ。160億ドルという買収額はFacebook過去最高であるのはもちろん、2001年にHPがCompaqを250億ドルで買収して以来、最大級のIT系買収案件だ。果たしてこの大勝負、吉と出るか凶と出るか。?
【2/13】
■DropboxがモトローラCEOをCOOに
米The Wall Street Journalは、先日Lenovoに買収されたモトローラ・モビリティのCEO(最高経営責任者)Dennis Woodside氏が、DropboxのCOO(最高執行責任者)に就任すると報道。同氏は2010年にモトローラ・モビリティがGoogleに買収されるまでは、Googleの米国における広告セールス統括を務めていた。(関連サイト)
■低価格モデル投入で2014年のスマホ売上高は鈍化の予想
米IT調査会社ガートナーは、今年の世界のスマホ売上高を予想。新興国向けに投入する低価格モデルが増え、平均販売単価が下がるため、伸びが鈍化するとの予想を示した。ただし、販売台数の方は2013年の9億6900万台から12~13億台に増え、そのうち10億台近くがAndroid搭載端末となる見込みだ。
■ドコモ、電子雑誌『NOTTVブックス』を発表
NTTドコモは、2月24日よりグループ企業mmbiが運営するスマホ向け放送局『NOTTV』で提供される『蓄積型放送(シフトタイム視聴)』のコンテンツとして、新たにオフラインでも読める電子雑誌『NOTTVブックス』の提供を発表。参加雑誌は『週刊ダイヤモンド』、『DIME』、『CanCam』など8誌。ただし雑誌の内容全てが読めるわけではない。なお、月額400円のサービス利用料以外の追加料金はかからない。(関連サイト、PDF)
【2/14】
■2018年のモバイルデータトラフィックは190エクサバイト??
シスコシステムズは2013年から2018年まで、5年間の世界のモバイルデータトラフィックを予測した“Cisco Visual Networking Index Global Mobile Data Traffic Forecast for 2013 to 2018”を発表。今後4年間で11倍近く増加し、2018年までに年間190エクサバイト(ビデオクリップ4兆本分)に達するという。デバイスの数も2018年までには10億を超え、世界人口の1.4倍に達するとのことだ。帯域不足は問題なし?(関連サイト)
■大雪の影響で携帯各社に通信障害発生
2月14日の暴風雪の影響で携帯各社の通信は大ダメージを受けた。NTTドコモは2月14日3時50分頃から1都13県で、KDDIは同日4時頃から1都9県で、ソフトバンクモバイルは2月15日5時頃より6県で、携帯電話が利用できなくなったり、つながりにくくなるという障害が発生した。各社とも15日夜までには概ね復旧したが、地域によっては長引いた模様。
【2/15】
■無料で使えるYoutubeスタジオが1周年
Google日本法人が六本木ヒルズ29階で運営する動画コンテンツ作成スタジオ『YouTube Space Tokyo』が1周年を迎えた。この1年で作成された動画は1000本以上、2014年2月13日時点でのべ4700万再生以上。クリエーターどうし350組以上のコラボ作品が生まれたという。このスタジオは動画の制作者であれば誰でも無料(YouTubeパートナープログラムへの登録は必要)で使える。あなたもYouTube作家として収入を得てみては?(関連サイト)
【2/16】
■Kickstarterに不正アクセス 利用者はパスワードの変更を
クラウドファンディングサービス大手の米キックスターターは、ハッキング攻撃を受けユーザーの個人情報が流出したと発表。流出したのはユーザー名、メールアドレス、住所、電話番号、暗号化されたパスワード。パスワードは復号化される可能性もあるのでユーザーに対してパスワードの変更を強く推奨している。なお、クレジットカード情報は一切流出していないという。(関連サイト)
■Google、高周波音によるユーザー認証技術のSlickLoginを買収
Googleは、スマホと高周波音を用いたユーザー認証技術を開発するイスラエルの新興企業SlickLoginを買収した。2013年6月にエンジニア3人で創業されたSlickLoginはまだ商用製品をリリースしていないが、構想が実現すれば従来のパスワードや二要素認証などを用いることなく、スマホをPCにかざすだけでセキュアーな認証を行うことができる。一刻も早く成果を出してもらい厄介なパスワード管理から開放されたいものだ。(関連サイト)
【2/17】
■MLB、野球場にアップルiBeaconを設置
MLB(メジャーリーグベースボール)は、“Bluetooth Low Energy”を活用してiOS端末の位置情報を把握し、プッシュ型情報提供サービスなどを行うアップルの“iBeacon”を、全米のスタジアムに導入すると発表。すでにロサンゼルスのドジャースタジアムと、サンディエゴのペトコパークにそれぞれ65個の“iBeacon”が設置されており、2014年シーズン開幕までには20以上のスタジアムに導入予定だという。なお、サービスを利用するにはMLBが提供する『MLB.com At the Ballpark』アプリが必要。Androidにも対応している。(関連サイト)
■Googleとホンダ、豪雪エリアの道路情報を公開
Googleは本田技研工業から提供を受けたデータに基づき、『Google 災害情報マップ』に甲信地方の豪雪災害エリアにおける道路通行実績情報の提供を開始した。マップには過去4時間に通行実績のあった道路が青く表示される。ただし実際は緊急交通路に指定されるなど通行が規制されている可能性もあり、必ずしも通行できることを保証するものではない。(関連サイト)
【2/19】
■『Yahoo!地図』、豪雪エリアの鉄道と道路の状況を反映
ヤフーは日本各地の大雪被害に対応し、同社の地図サービス『Yahoo!地図』に、“鉄道運休情報”と“道路通行実績情報”の提供を開始した。被災地域の“動いていない鉄道路線”と“通行実績がある道路”を同時にチェックし、直感的に最新情報を把握できる。なお“道路通行実績情報”は『Google 災害情報マップ』と同様に本田技研工業から提供を受けたもの。(関連サイト)
■FacebookがメッセンジャーサービスWhatsAppを160億ドルで買収
FacebookはモバイルメッセージングサービスWhatsAppを約160億ドル(約1兆6000億円)で買収することで両社が最終的な合意に達したことを発表した。WhatsAppは2012年に買収したInstagram同様、買収後もFacebookメッセンジャーとは独立したブランド・サービスとして存続し、WhatsAppのCEOジャン・コウム氏は、Facebook取締役に就任する。モバイル分野でライバルのGoogle、アップルに水を開けられていたFacebook、起死回生の一手だ。(関連サイト)
【2/20】
■ウェブ版『Google マップ』がリニューアル
Googleは同社の地図サービス『Googleマップ』を全面リニューアル。従来画面左側に表示していた情報をカード化し、地図を全画面表示にしたほか、ワンクリックで『Google Earth』の3D地図を表示するなど、多数の新機能を搭載。今までも希望する一部のユーザーには提供されていたが、今後数週間にかけてすべてのユーザーに適用するという。(関連サイト)
■LinkedIn、全ユーザーに投稿公開機能を提供
LinkedInは従来“インフルエンサー”と呼ばれる一部有名ユーザーのみに提供していた投稿公開機能を順次全てのユーザーに対しても提供していくと発表した。投稿は現在つながっている友人のホーム画面に表示されるほか、フォロワー(読者)を獲得することもできる。従来あまり全面に出ていなかったSNS的要素はユーザーにどのように受け取られるのだろうか。(関連サイト)
【2/21】
■Google、スマホによる3Dマッピング“Project Tango”発表
Googleはスマホの3Dモーションを追跡し、周囲の3Dモデルを構築する3Dマッピング“Project Tango”を発表した。Googleは数カ月以内にTangoを開発者に提供予定で、3月中旬までにカスタマイズされたハードウェアとソフトウェアを搭載した200台のデバイスが配布される予定。(関連サイト)
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