週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iTunesで観たい9月前半の新作映画 キャビン、ゴーストライダー2|Mac

2013年09月07日 20時00分更新

 MacPeopleのスタッフがお勧めするiTunes Movieタイトル、今週は9月前半の新作です。三宅デスクは、大風呂敷を広げて畳まないどんでん返しが好きな制作陣のホラー映画「キャビン」を。吉田編集長は、アメコミ大好きなニコラス・ケイジがノリノリで演技するアクション映画「ゴーストライダー2」をご紹介!

キャビン
キャビン

 8月は大作ロードショーが連投されたおかげで、毎週末IMAXに通って日中過ごし、生っ白い手足で夏を乗り切りましたよ! IMAXは劇場が遠いので、歌舞伎町のコマ劇跡はTOHOシネマズになることだし、ミラノ座は109シネマズにしてもらいたいですよね。

 さて、今回は百番煎じくらいマンネリのホラーシチュエーションを、予想外の展開にもっていく「キャビン」です。突っ込んだら負けくらいの、強引な場面展開はホラーが苦手な人にもオススメ。

 なにせあらるゆホラーのお約束を詰め込んでいるので、「あるある」と笑いながら観られる。冒頭はバカっぽい大学生が5人で山奥の小屋に行くところ。男性陣は熱血、真面目、馬鹿、女性陣は淫乱と処女のセットという、RPGのような全ジョブを揃えた定番構成だ(これには理由がある)。もちろん、パンツ見せ見せでの登場。

 途中で老人の「あの山から戻ってきた者はいない」という忠告ももちろんある。当然、ガン無視で小屋を目指し、あまつさえ湖で泳いじゃったりするのだ。このへんは「13日の金曜日」のクリスタルレイクのシーンだ。そして夜になって飲んだくれていると突然床の扉が開き、さして迷わず「上等」とばかりに入っていく。普通、そのカウチで二度と開かないようにするのに、全員、鉄の心臓すぎ。

 そこには怪しい置物がたくさんあり、全員が手に取ったグッズをいじる。オカリナを吹こうとしたり、パズルボックスを押そうとしたその時! 処女が古い日記を読んで間一髪セーフ。しかし、ラテン語で書かれた召喚の呪文を、制止を振り切って読み(ありがとう!)、かつての小屋住人である殺戮一家のゾンビが蘇るのだ。「死霊のはらわた」ですね。ちなみにパズルボックスを選択すると、頭に工具が刺さったのが出てくるので「ヘル・レイザー」展開になる。

 ここまではよくある展開(※)。

 実はこの模様は地下施設でモニターされていて、どのモンスターを選択するか全職員が賭けをしている。熱血と淫乱が仲良くお外で一戦交えようとすると、森の温度を上げて脱がせたり、月夜の明るさを上げてロマンチックにさせるなど、ホラー映画の展開をトレースさせようとがんばっているのだ。このあたりは、旅行者を拷問ショーにかけて観客を喜ばせる「ホステル」っぽいのかな? と推理させる。そっからはもう、当たり前のように血だらけになって死んで行くのだが、この順当な死に方には理由がある。

 ここまでもよくある展開(※)。

 さて、「こんなに本筋書くんじゃねえよ」という意見もあろうが、途中の※印は予告編の台詞で、ここまでは最初からネタバレしているのだ。怪しい湖に行くのも当たり前、それをモニターして喜んでいる奴らも当たり前。こっからがこの映画の新展開というワケ。「トゥルーマン・ショー」的じゃん、というのなんて、頭の10分で分かるから、それを超えた展開はぜひ実際に観て、呆れてほしい。ポスターイメージでも分かる「キューブ」シリーズを観ている人は、もう少し先まで予想はできるかも。

 この映画の監督は「エイリアス」や「ロスト」、「クローバー・フィールド」の脚本家なので、J・J・エイブラムス組だ。序盤の設定を広げるだけ広げて、一気に予想外の展開にして、突っ込ませずに終了させる手法は見事。観終わったあとで「ん?」と気付かせるのがうまく、もう一度観たくなる良作です。

 この二転三転で、たったの95分。ホラー好きにはニヤリとするシーンが多いけれど、むしろ苦手な人に舞台裏のおもしろさを堪能してもらいたい。残り5分でもまだ笑える仕掛けがあるなど、制作陣の親切さを感じました(三宅)。

キャビン(字幕版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
iTunes Storeで映画を見る

キャビン(吹替版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
iTunes Storeで映画を見る

ゴーストライダー2
ゴーストライダー2

 今回チョイスしたのは、2007年に公開された「ゴーストライダー」の続編で、米国で2012年2月、日本では2013年2月に公開された「ゴーストライダー2」です。

 あまり詳しくはないですが、ゴーストライダーというのは米国でマーベル・コミックから刊行されているアメコミ。悪魔と契約を交わした主人公が、バイクに乗って罪人をやっつけるというダーティーヒーローとして活躍します。

 主人公がゴーストライダーに変身すると、顔がドクロになり炎に包まれます。バイクも炎に包まれてヘルバイクとなります。ゴーストライダーに変身すると不死身になるのはもちろん、相手を炎で焼き尽くすことが可能になります。さらに、ヘルバイクだけでなくゴーストライダーが乗った乗り物はすべて火に包まれます。なぜか壊れないけど。

 主演はニコラス・ケイジ。この人ほんといろいろな役やるなぁという印象です。WIkipediaで調べたらアメコミ好きのようなので、ゴーストライダーはかなり前向きにオファーを受けたんでしょうね。

 ストーリーは、アメコミがベースなので基本的には勧善懲悪なんですが、主人公がドクロなだけにあんまりヒーロー感はありません。とにかく相手は丸コゲになっていくだけ。一方ゴーストライダーのほうは、地中貫通爆弾であるバンカーバスターを食らっても平気です。

 1作目を見ていないからなんともいえないですが、単純なアクション映画としてみるにもちょっと疑問満載な感じ。主人公を導く黒人男性とか、主人公が敵から守る男の子の母親とか、なんでその立ち位置にいるのかよくわかりませんでした。

 何度も言いますが主人公がドクロなので、敵をやっつけたあとの爽快感はあんまり感じません(吉田)。

ゴーストライダー2(字幕版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
iTunes Storeで映画を見る

ゴーストライダー2(吹替版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
iTunes Storeで映画を見る

ゴーストライダー(字幕版)
HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円
iTunes Storeで映画を見る

MacPeopleはNewsstandでも配信中
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円!

Newsstand 電子雑誌をダウンロード

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります