MacPeopleのスタッフがお勧めするiTunes Movieタイトル、今週今週のテーマは、「食欲の秋」にちなんで、食べ物シーンが印象的な映画を紹介します。山口編集者の選んだ「極道めし」は、刑務所に収監された受刑者たちが人生で最もおいしかった食事について語る異色のグルメ漫画の映画化。藤村編集者は、ニューヨークのイタリアンレストランを舞台に繰り広げられる人間模様を描いた「ディナーラッシュ」をチョイスしました。
極道めし |
少し前に「深夜食堂」のドラマにハマっていた私。最近だと「孤独のグルメ」も人気ですし、静かで味わいのあるグルメ漫画や映画がブームですよね。この作品も例にもれず、変化球グルメ漫画が原作です(ただし、原作は読んだことないです)。主人公は、ある刑務所の204房に収監された受刑者たち。この房では年に一度、豪華な食事おせち料理を賭けて「人生を変えたメシ」を語り合う恒例行事が行われていた。聞き手が喉をゴクリと鳴らせば1点獲得し、勝者は他の者のおせちから一品好きなおかずをもらえるというわけ。
普通のグルメ漫画の主人公は、たいてい主人公が料理人だったり味の評論家だったり必ず料理シーンがある。ところが、この作品はすべて思い出の中だけ。回想シーンの背景セットは学芸会さながらにお粗末だけど、対照的に料理映像はこってこてなほど高クオリティー。そのギャップがめちゃくちゃいい。CMかっていうほどおいそうな湯気を強調した炊きたてご飯、お味噌汁、ジュワーッと飛沫をとばすラーメンのネギ油、オムライスをスプーンで切ると中から半熟卵がとろけ出す様子……シズル感ありまくり。
美味しそうな食事の思い出には、切ないストーリーもついてくる。元ホストの男性は、捕まる直前最後に食べたおふくろの味、ある極道の組長さんは、戦後間もない子どもの頃に家族で囲んだスキヤキ、稽古に耐えかねて逃げ出したプロレスラーは、行き倒れかけたときに出会った女性がふるまってくれた料理などなど……。大人なら誰しもひとつやふたつはある、食事とそれにまつわる切ない思い出……。そんな記憶をくすぐられる良作でした(山口)。
極道めし
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
ディナーラッシュ |
舞台はニューヨークにある人気レストラン。今夜も大繁盛なお店の中で繰り広げられる、一夜の群像劇を描いた作品です。
物語の中心となる人物は、レストラン「ジジーノ」のオーナー、ルイスと、その息子であるシェフのウード。そしてギャンブルが大好きで、マフィアにまで多額の借金をしている副料理長のダンカン。このダンカンがどうしようもない奴で、この夜を締めくくる大事件を引き引き起こすのですが……。
レストランでは、ヒヨコ豆のフリッターとヤギの乳のチーズ、フジッリの茄子トマトソース、子牛のチョップキャベツ添え、スモークハムのドレッシングがけ、ウサギ肉のピエモンテ・ワイン風味チョコ添え、などなど、数え切れないほどのイタリア料理が登場します。人気店ですから、料理がキッチンとフロアを騒々しく行き来し、お客様に運ばれていきます。料理だけでなく、キッチンで次々と料理をさばいていくシェフたちの姿にうっとり。
また、ニューヨーク一でいちばんの料理記者がやってきたり、マフィアとの因縁、オーナー親子の絆、そして恋と、店内の人々の絡み合う想いが、テンポよく作られ運ばれていく料理と重なり、ハラハラドキドキが増します。色鮮やかな料理と、かっこいい音楽と、ジョークを挟んだやり取り。何ともオシャレな映画です。
月並みですが、見終わったあとにはバーのあるイタリアンレストランに行きたくなること間違いなしですよ(藤村)。
ディナーラッシュ(字幕版)
HD版レンタル:300円、SD版レンタル:200円
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