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MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE

2012年03月01日 23時00分更新

 ZTEはMWC2012でスマートフォンの新製品発表会を実施。クアッドコアCPU搭載機やWindows Phoneなどを発表し、同社ブースにはそれらの機種を展示していた。

MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑新製品を発表するZTE副社長のフー・シーヨウ氏。
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑2011年は2つのスマートフォンが世界中でヒット。

 新製品発表会ではZTE副社長のフー・シーヨウ氏が、まず2011年の同社の販売実績を報告。端末出荷台数では世界4位となったほか、スマートフォン重視の戦略を採ったことからアメリカ市場では100%、ヨーロッパ市場では300%もの販売台数増を記録したとのこと。

 また、中国国内ではAndoridスマートフォンのシェア1位になったとのことである。

 2011年にはBlade、Skateの2つのスマートフォンが世界的なヒット製品となった。Bladeは2010年後半の発売以降、累計で800万台を販売。日本でもソフトバンクから同系機種が発売された。

 またSkateは昨年販売を開始し200万台のセールスを記録。この2機種の販売数が伸びた理由は、各国の通信キャリア向けにカスタマイズを行なったことや、製品のコストパフォーマンスがいいことなどがあげられるとのことだ。

 同氏はZTEの今後の目標として、2015年までに世界シェア3位になることをあげ、同社にとって今年は大きな変革の年になるだろうと語った。

MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑ヨーロッパ市場に投入するAndroid 4.0搭載4機種。

 2012年はユーザー層を拡大するため、昨年のヒット商品2機種の後継機に加え、機能やデザインのバリエーションを広げた2機種、合計4機種をヨーロッパ市場で2012年第2四半期までに発売する予定。

 これらの機種の投入により、2010年以降毎年約40パーセントの比率で成長している同社の端末販売数の増加を今年も継続させるという。

MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑同社初のクアッドコアCPU搭載スマートフォンのEra。
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑フルHDディスプレーを搭載するPF112 HD。

 またNVIDIAのクアッドコアCPU『Tegra 3』を搭載したEra、4.5インチのHDディスプレー搭載のPF112 HDなどのハイエンド製品を投入することで、シェア拡大とブランド力のアップを図りたい考えだ。

MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑LTE対応スマートフォンもいよいよ発売される。
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑Windows PhoneのOrbitは普及価格モデル。

 このほかにはLTEに対応したスマートフォンやタブレットを複数投入し、Windows Phone OS搭載スマートフォンの2機種目となるOrbitもリリースする。

 Orbitは「最新のWindows Phone OSを搭載する」と語られていることから、最新バージョンのTangoが搭載される見込みだ。価格を引き下げ、新興国などへも売り込みを図る狙いもある。

MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑新機種を多数並べるZTEブース。スマートフォンの展示コーナーは来訪者で賑わう。

 ZTEブースでは今回発表された新製品を中心に多数の端末が展示されていた。ここではそのなかから一部の最新モデルを紹介する。

Era
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑クアッドコアCPU搭載のハイエンドモデル。4.3インチQHDの高解像度ディスプレー、HDボイス/ドルビーサウンドなどを採用。LTEおよびW-CDMA900/2100MHz、GSM 3バンドに対応する。2012年下半期に発売予定。
Orbit
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑OSはWindows Phone 7 Tangoが採用される見込み。1GHzのCPU、4インチ、800×480ドットディスプレー、4MBメインメモリーを搭載する。2012年第2四半期に発売予定。
Mimosa X
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑1.2GHzデュアルコアCPU『Tegra 2』、4.3インチQHDディスプレー搭載の上位モデル。W-CDMA900/2100MHz、GSM 3バンドに対応。2012年第2四半期に発売予定
Acqua
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑4インチ(480×800ドット)ディスプレー、メタリックボディーのモデル。W-CDMA900/2100MHz、GSM 3バンドに対応。2012年第2四半期に発売予定。
Blade II
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑3.5インチ、800×480ドットディスプレー搭載のミッドレンジモデル。NFCにも搭載予定。W-CDMA900/2100MHz、GSM 3バンドに対応する。2012年第2四半期に発売予定。
Kis
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↑3.5インチHVGAディスプレー(320×480ドット)搭載の低価格モデル。W-CDMA900/2100MHz、GSM 3バンドに対応。2012年第2四半期に発売予定。
PF112 HD
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑4.5インチHDディスプレー搭載。720pのビデオコール、1080pの動画撮影など映像にこだわった製品。W-CDMA900/1900/2100MHz、GSM 4バンドをサポート。発売時期は未定。

 最後にZTE端末に新たに搭載される“ZTE Mifavor User Interface”を紹介しよう。グーグルから提供される素のホーム画面ではなく、独自のホーム画面を今後ZTE端末に採用していくことで、ローエンドモデルだけでなく、ミドルレンジやハイエンドモデルも手がけるメーカーであることをアピールする狙いがあると見られる。

MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑フォルダー機能と、タスク管理ウィジェットがあることがわかる。 中央に見えるエリアがタスク管理ウィジェット。撮影時にはアプリが動いていなかったため、タスク一覧にひとつしか表示されなかった。
MWC2012:普及機メーカーから脱却し世界シェア3位を狙うZTE
↑ホーム画面のショートカット追加などが直感的。

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