Skype TechnologiesはMWCの初日、Windows Phone向けのSkype『Skype for Windows Phone』をベータリリースしました。さっそく、MWCの会場でSkype for Windows Phone担当プリンシパルプログラムマネージャのヘザー・ルロイ氏に『HTC Titan』を使ってデモを見せてもらいました。
Skype for Windows Phoneは、Windows Phone 7のメトロUIに合う作りとなっており、iPhone版、Android版とはだいぶ違った印象です。機能的には、Skype通話、Skypeクレジットを使っての通話、ビデオ通話、IMなどの基本機能が利用できます。
↑メイン画面となるコンタクト画面。2つの画面をスワイプで動かせるPivotコントロールを利用し、右の“recent”にスワイプすると“最近のコンタクト”画面になります。 |
↑アルファベットから相手を探せる電話帳。いかにもWindows Phone風ですね。 |
↑コンタクト画面の右上のボタンをタップすると、すべての連絡先、オンライン中の連絡先、電話帳が表示されます。シンプルさはアプリ開発で最重要ポイントだったそうです。 |
↑アカウント情報のページ。 |
↑IMメッセージの受信や不在着信があった場合、それを知らせるアイコンが右上にオレンジ色で表示されます。 |
↑ビデオ通話。フロントカメラでもメインカメラでもOK。通話中にスワイプして通話相手にIMメッセージを送ったり、相手のアカウント情報も見られます。ビデオ通話中に、「よく聞こえないよ。ミュートになってない?」と言いたいときに便利です。 |
↑Skypeの絵文字も使えます。 |
↑ダイアル画面はこんな風。 |
Skype for Windows Phoneは現在ベータ版で、グループ通話、コンタクトの追加ができない、などの制限がありますが、4月に登場予定の正式版ではできるようになるそうです。Windows Phone版は、機能的にはiOS、Android版と同じですが、マイクロソフトの子会社となったので今後は深い統合が進みそうです。
Facebook、Twitterなどソーシャルメディアがたくさんあり、そのなかでチャットができたりしますが、そんななかでのSkypeの強みは“膨大なユーザー数”。マイクロソフトの子会社となることで、ウィンドウズをはじめマイクロソフト製品がSkypeをバンドルするなどさまざまなことが考えられ、ユーザーを獲得したり、利便性を提供するチャンスがあると見ているようです。
また、Facebookとは提携によりSkypeビデオ通話の統合を実現しており、このような提携も進めていく戦略のようです。
Skypeが目指すのは“パーベイシブ・コミュニケーション”。「Skypeが日常の一部となり、毎日使ってもらうことを考えて機能強化を進めていきたい」と語りました。
Skypeはモバイルでは、iOS、Android、Symbianに対応しており、Windows Phoneが加わることになります。「これで主要OSに対応することになった」とルロイ氏。“主要OS”から外れたBlackBerryについては、キャリア経由で提供している場合があるそうですが、直接コンシューマー向けにアプリを提供する予定については「現時点で言えることはない」とのことです。
↑ヘザー・ルロイ氏。iOSやAndroid向けの開発も統括したそうです。 |
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