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MWC2012:AndroidとUbuntuのどちらも使える『Ubuntu for Android』が初披露

2012年02月29日 14時30分更新

 毎年ごった返すHall7では、『Ubuntu』の英Canonicalがブースを構えていました。おそらく、CanonicalがMWCで本格的なブースを構えるのは今年が初と思われます。

MWC2012:『Ubuntu for Android』〜英CanonicalがAndroidスマホの新しい使い方を提案〜

 ブースはUbuntuカラーのオレンジ色で、やや隅っこにあったのですが、かなり目を引きます。

MWC2012:『Ubuntu for Android』〜英CanonicalがAndroidスマホの新しい使い方を提案〜

 Canonicalが展示していたのは、直前にプレスリリースを出していた『Ubuntu for Android』。これをインストールしたスマホをモニターとドック接続すると、Ubuntuデスクトップが利用できるという面白い発想です。

 同じカーネルの上でAndroidとUbuntuが動きます。単体では通常のAndroidですが、ディスプレー、キーボードなどと接続したドックにスマホをドッキングすると、Ubuntuとして利用できます。

MWC2012:『Ubuntu for Android』〜英CanonicalがAndroidスマホの新しい使い方を提案〜

↑Ubuntu for Androidを載せたMotorolaのAndroidスマホ(試作機)。

 もちろん、Ubuntuはデスクトップで使うものとまったく同じもので、Ubuntuの認定アプリケーションも利用できます。両OSでコンタクト、アプリなどの情報を共有するので、Ubuntuデスクトップでも電話番号、カレンダーなどスマホ側のデータが表示されます。

 スマホ側の通話機能をデスクトップで利用したり、スマホのWebセッションをデスクトップで続ける、などいろんな使い方が考えられる、とデモブースのスタッフ。

MWC2012:『Ubuntu for Android』〜英CanonicalがAndroidスマホの新しい使い方を提案〜
MWC2012:『Ubuntu for Android』〜英CanonicalがAndroidスマホの新しい使い方を提案〜

↑Android側のコンタクトをUbuntuでも共有できる。

 また、ドック経由でTV画面と接続することもできます。HDMIを使うのでドックではなくてもよいのですが、バッテリー連続動作時間を考えるとドックが最適とのこと。

 Ubuntu for Androidはスマホ側にインストールするビジネスモデルを想定しており、Canonicalは今後端末メーカーなどと話を進めていく意向。

 ハードウェア要件としては、1GHzのマルチコアプロセッサー、メモリー512MB、Ubuntu向けとしてストレージ2GB、それにHDMI、USB端子など。

 今年のMWCで登場したクアッドコアモデルなど、端末側が高機能にパワフルになっているのはうれしいニュースです。

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