インテルはプレス向け発表会にて、スマートフォンやタブレット市場でのパートナー企業を発表。メーカーとしてはモトローラやレノボに加え、新たにZTEがパートナー企業として紹介されました。
ZTEスマホに“インテル入ってる(予定)” |
↑インテルCEOのポール・オッテリーニ氏(左)とZTE副社長のフー・シーヨウ氏(右)。ZTEのスマホにインテルプラットフォームの採用が決定。 |
インテルプラットフォーム搭載のZTE端末について、具体的なモデルなどは発表されませんでしたが、2012年後半にはリリース予定とのこと。今年のMWC参加企業のなかでもトップクラスの勢いを感じさせるZTEだけに、インテルとしては心強いパートナーです。
そのほか、通信会社のOrange(ヨーロッパ)やLava International(インド)、クレジットカード会社のVisaといったパートナー企業のトップが登壇し、インテルとのパートナーシップについての紹介がありました。
Orangeから発売予定の『SantaClara』 |
↑Atom Z2460(1.6GHz)を搭載。ディスプレーサイズは4.0インチ(1024×600ドット)。ブースでは、しきりにゲームのデモでハイパフォーマンスぶりを見せたがっていました。 |
世界初のMedfield搭載スマホ |
↑1月のCESでレノボから発表された世界初のAtom Z2460(Medfield)搭載端末。今年春頃に中国で出荷予定。 |
インドでもインテル搭載機をリリース |
↑インドのLava Internationalから発売予定の『XOLO X900』。同じくAtom Z2460(1.6GHz)搭載。 |
インドの成長率は世界でも突出 |
↑インドは人口が多く、世界と比べるとより大きな成長が期待できるマーケットとなっています。 |
VisaとはNFCで連携 |
↑Atom Z2460にはNFC機能も組み込まれており、VisaのアプリとNFCを使った、支払いや送金のデモも行なわれていました。 |
さらにスマートフォン用プラットフォームのロードマップを提示し、Atom Z2460に加え新たにハイエンド向けの『Atom Z2580』とローエンド向けの『Atom Z2000』が発表されました。
ハイエンドとローエンドが追加 |
↑LTEを組み込んだデュアルコアのZ2580と、シングルコアで1GHzのZ2000がラインアップ。さらに現行のZ2580は2GHz(ターボ時)のクロックアップとなります。 |
インテルのポール・オッテリーニ氏は、これらAtomプラットフォームはハイパフォーマンスで、さらにOrangeの『SantaClara』は3Gでの通話時間が8時間と消費電力も少なく、ほかのプラットフォームとも十分に戦えるとアピールしました。
スマホ&タブレット市場での普及のため、こういったパートナーシップの展開を進めているインテルですが、記者から「サムスンなどの大手メーカーとのつながりが必要なのでは?」といったキビシイ質問も。
これには、「(こういった戦略が)彼らチップセットも開発しているメーカーの下に火を付けることになる」と強気の回答。
スマホ&タブレットのプラットフォーム市場はよりいっそう激しさを増す気配です。
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