MWC2012でファーウェイはハイエンドスマートフォン“Ascend D”シリーズの発表会を開催。クアッドコアCPU搭載のAscend D quadとAscend D quad XL、そしてLTEに対応したAscend D1の3機種が発表された。
↑ファーウェイ新製品発表会会場。 |
↑リチャード・リー氏による新製品の紹介 |
発表会ではファーウェイのデバイス会長兼チーフストラテジー&マーケティングオフィサーのリチャード・リー氏が登壇し、Ascend Dシリーズ投入の背景や製品の特徴を説明。スマートフォンの普及が進むなかで、消費者は4つの要素を求めていると述べた。
それは「より速いマシンスペック」、「手に馴染む持ちやすいフィット感」、「快適にビデオや音楽を楽しめるサウンド、イメージ機能」、「長時間ストレスなく使える電池容量」だという。
↑Ascendは4つのシリーズが展開予定。今回はDシリーズを発表。 |
↑Ascendd Dシリーズは消費者が求める4つの要素を満たす。 |
ファーウェイがMWC2012で発表するAscend Dシリーズはこの4つの要求すべてを満たす製品であり、また同社のフラッグシップシリーズに位置する製品であるとのこと。
なお“Ascend”シリーズはほかにもCES2012で発表したスタイリッシュなAscend Pシリーズ、さらには若い層向けのAscend Yシリーズ、そしてAscend Gシリーズも展開される予定とのことだ。
↑クアッドコアCPUと“16 GPU”でマルチメディア用途の利用も問題ない。 |
↑ベンチマーク比較。他社クアッドコア、デュアルコア製品よりも高い。 |
↑GPU性能の比較。 |
Ascend Dシリーズは3つの製品が発表された。まず上位モデル2つはファーウェイ自社製のクアッドコアCPUを搭載するAscend D quadとAscend D quad XL。CPUは1.5GHzまたは1.2GHzのクアッドコアで2モデルが用意される。
↑大型で高解像度のディスプレー。 |
↑4.5インチサイズながら、他社の4.3インチモデルよりも横幅を抑えている。 |
ディスプレーは4.5インチと大型だが、ディスプレイの枠のサイズを極限まで薄くしたことで他社の4.5インチモデルだけではなく、4.3インチモデルより本体の幅は狭くなっているとのこと。
また解像度は1280×720ピクセルで、iPhone 4Sの326ppiを超える330ppiを実現している。
↑高品質なサウンドも特徴。 |
ほかには5.1チャンネルのモバイルドルビーサラウンドシステム、背面8メガピクセル/前面1.3メガピクセルカメラを搭載。通信方式は5バンドのW-CDMAに対応している。
OSはAndorid 4.0を搭載。さらにはネットワークのつかみのよさも特徴で、総合的な低消費電力も実現している。
Ascend D quadとAscend D quad XLの違いはバッテリー容量で、前者が1800mAh、後者が2500mAhを搭載している。本体サイズはAscend D quadが129×64×8.9ミリ、Ascend D quad XLが129×64×10.9ミリ。
↑3モデルのうち、Ascend D1はLTE対応。 |
そしてLTEに対応したAscend D1は基本スペックはAscend D quadとほぼ同等。LTEに対応していることからアメリカ市場への投入が予定されている。
CPUはOMAPデュアルコア1.5GHz、バッテリーは1670mAh。本体サイズはAscend D quadと同じ。発売時期はAscend D quadとAscend D quad XLが2012年第2四半期、またLTE対応のAscend D1は2012年第3四半期か第4四半期が予定されている。
Ascend D1の対応するLTE方式はFDD-LTEだが、TD-LTE版も同時期に発売する予定があるとのこと。価格は同等スペックの他社品より15パーセント以上安くなる予定である。
リチャード・リー氏は「Ascend Dシリーズは我が社のブランド力を高めるハイスペックな製品であり、我々が重要視している世界の4つの市場……アメリカ、ヨーロッパ、中国、そして日本で発売する予定」と話した。日本市場へはLTEモデルの可能性が高いだろう。なお同社の昨年のスマートフォン販売数は全世界で2000万台で、今年の目標は6000万台とのことである。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
(3/1 12:50訂正:初出時、文末のファーウェイのスマートフォン販売台数と今年の目標数に誤記ありました。読者の皆様、並びに関係者の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びして訂正させていただきます。)
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