マイクロソフトが主催する学生向けの技術コンテスト“Imagine Cup 2011”。今年で9回目となるこの大会は、毎年世界各国の学生チームが集まり火花を散らす、まさに理系のオリンピックといったところ。「ITを駆使して、世界を変えてやるぜ!」という野心をもった学生たちが各国の大会を勝ち抜き、一堂に集結します。戦うのは、20歳前後のプログラマーやエンジニア、デザイナー、クリエイターたち。
7月8日からニューヨークで行なわれる世界大会に先だって、4月に日本大会が行なわれ、ソフトウェアデザイン部門と組み込み開発部門で、日本チームの出場が決まりました。週アスPLUSでは、この2チームが世界一に向けてチャレンジしていく姿を随時レポートしていく予定です!
ソフトウェアデザイン部門に出場する“MI3” |
↑同志社大学の学生によるチーム。医療診断システム“Dr.One”で優勝を目指す。 |
組み込み開発部門に出場する“SunDonation” |
↑こちらは京都工芸繊維大学と大阪市立デザイン教育研究所、情報セキュリティ大学院大学、京都大学大学院の混成チーム。 |
彼らが世界に披露するソリューションについてはまたあらためて紹介するとして、まずは、本大会前の研修の様子から。すでに2チームは、日本大会終了直後から研修や合宿をスタート。
Imagine Cupでは技術内容についてもさることながら、現地ではプレゼンを英語で行なうため、英語の苦手な日本人にとって、ここが非常に高いハードルとなる。6月19日には、3回目となる“1Day Camp”が開かれ、プレゼン内容や方法、そして英語についての研修が行なわれた。
本番同様にプレゼン |
↑タイマーで時間をキッチリ計り、本番と同じく英語でプレゼンを行なう。 |
研修方法は各チームとも本番同様のプレゼンでシミュレート。それに対してフィードバックを行なうというもの。当然ながら本番と同じく英語でのスピーチとなる。
マイクロソフトの社員研修なども担当している小林美枝子氏や、加藤貴ワンビ社長、東賢セカンドファクトリー取締役、中山浩太郎東京大学 知の構造化センター 助教といった腕利きのメンター(指導者)がビシビシと指導していく。
デモもキッチリ英語で |
↑デモンストレーションも当然英語。メンターからの質問にも英語で答える。 |
指導の中身は技術的なものから、プレゼンの内容、はては立ち振る舞いからパワーポイントで使用しているフォントの種類についてまで多種多様。筆者ならば半日で胃に穴があいて、辞退を申し出ると思われるほどの厳しい内容だった。
英語のレッスンもみっちり |
↑マイクロソフト社員への講習も行なっている、Adrienne Gilliver氏による英語のレッスン。日本人メンターとは違った褒めて伸ばす指導法が、まさにアメリカ流。 |
とはいえ、そこは日本大会を勝ち抜いた強者チーム。たった1日の研修だが、後半では堂々としたプレゼンが行なえるまでに急成長。本大会が開催されるニューヨークに向けて、残り2週間、ラストスパートでがんばれ日本チーム!
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