ウェブサービスは先行よりも後追いのほうが強いと言われています。技術進化が日進月歩どころか秒進分歩のネットの世界では、成功した先行事例を分析・改善したうえでサービスをリリースできる追う側のほうが有利だからです。流行のツイッター類似サービスを見てみると……。
以下のようなサービスが挙げられます。短文による投稿が基本で、ユーザー同士でコミュニケーションをとったり、投稿結果をログとして蓄積できたりします。モノによっては写真やイラストを投稿できたりもしますが、機能的にはツイッターと近しい、いわゆるミニブログです。
単体のサービスではありませんが、SNSのなかで提供されるmixiボイスのような例もあります。
ざっと見まわしただけでこれだけあったということは、今この瞬間もどこかで産声を上げているかもしれませんね。ケータイ向けサービスまで含めると更にありそうです。まさしくツイッター(&ツイッター的サービスは一部で)大流行!
さて、これら競合がひしめくミニブログサービスのなかでどこがシェアを伸ばしていくのか? が気になるところ。暫定勝者はやはり本家ツイッターでしょうか。そう、“暫定”と言わざるをえないのが現状のツイッター。
ユーザーサイドの盛り上がりは右肩上がり、APIを利用した楽しいサービスが次々現われる一方、“Over Capacity”のフレーズとほのぼのしたクジラのイラストはもはやサブリミナルの域。思わず「大丈夫?」と心配してしまいます。
また、半角英数を駆使したRTやハッシュ、.@といった独自コマンド(ときにカルチャー)を理解、駆使するリテラシーが要求されるあたり、まだ一般層への普及は遠そうに見えます。
モバゲーのシェアをGREEが奪っていったように、よりユーザーに使いやすいミニブログサービスが登場してツイッターを追い抜く日がやってくるかもしれません。
とはいえ、現状のプリミティブなツイッターが好きな人々は流れなさそうですけれど。
あるいは、多くのポータルサイトが“ブログ”をサービス化して自社事業に組み込んでいったように、どこか一社が覇者になるわけではなく、ツイッター的サービスをいろいろな会社が手掛ける未来になるかもしれませんね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります