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ウェブページのスパムって何? 無意味なページは検索エンジンの邪魔!

2009年11月24日 11時30分更新

 スパムというと迷惑メールが連想されますがウェブページにもスパムがあります。ユーザーには価値のないようなページを量産してリンクを貼りSEO効果を狙うという、検索エンジンにとっては迷惑このうえない存在です。なぜ、こうしたスパムが増えるのかというと……。


週アスウェブ戦線まだ異常アリ!

 ズバリ! 儲かるから。

 以前、少し触れましたが検索エンジンで上位に表示するSEOノウハウは、それだけで事業として成立します。 SEO代行を請け負う専門業者は仕事をくれたクライアントのサイトを、ノウハウを駆使して検索結果の上位に表示しようとするわけです。

 さて、ほとんどのSEO業者が検索エンジンの提唱するガイドラインに従って上位表示すべく、正々堂々とビジネス展開をしているのですが、極一部(と思いたいです)曲者がいるのもまた事実。

 例をひとつ出してみます。

「価値ある情報が掲載されているウェブサイトは、ほかの多くのウェブサイトからリンクされているものだ」

 という論理があります。これは、検索エンジンがウェブサイトを検索結果で上位表示する際に使う判断材料のひとつ、と言われています。さまざまなサイトの運営者が「これは参考になる良い情報だ!」と判断したからこそ、そのサイトにはたくさんリンクが貼られている、という根拠に基づく話です。

 曲者はこの仕組みを逆手にとります。
 検索結果で上位に表示したいサイト1があったとします。このサイト1と同じようなキーワードを含むサイト2をつくりサイト1にリンクを貼ります。今度はサイト2と違うドメインにサイト2をコピーしたサイト3をつくり、同じくサイト1にリンクを貼ります。これを繰り返して、コピーサイトを100個つくったとします。

 あとはご想像のとおりです。

 ドメインが違うだけで大した内容のないコピーサイトがネット上に溢れてしまうという結果になります。しかしながら、サイト1は検索結果で上位に表示されて万々歳! コピーサイトをつくった曲者SEO業者たちはサイト1のSEOが成功して万々歳!

 ……。

 これは、検索エンジンにとって、ひいてはユーザーにとってもスパム以外の何物でもありません。

 本当にこれでいいのでしょうか?

 もちろん、こうしたスパムページばかりつくっていると、いずれペナルティが与えられます。願わくば、「ペナルティがあるからスパムは止めよう」、ではなく、「ユーザーが検索を便利に使えるように、無意味なスパムをネットにバラまくのは止めよう」という考え方でWebビジネスに携わってほしいものです。

 

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