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みんなどこから来た? アクセス元からユーザーを知る!

2009年11月17日 14時00分更新

  ウェブサイトへのアクセス経路は大きく3とおりあります。ひとつが“検索エンジン”経由、もうひとつが“ブックマーク”から直接、最後が“他サイトに貼られたリンク”からです。さて、ユーザーがどこからやって来たかというデータは、なかなか重要です。なぜなら……。

週アスウェブ戦線まだ異常アリ!

  セッションに至ったアクセス経路を分析することで、サイトの客層を把握することができるからです。
 それぞれのユーザーの特徴をまとめると以下のようになります。


【検索エンジン経由】

 欲しい情報がはっきりしているユーザー。検索キーワードに関連する情報を得て満足して帰ってしまう可能性がある。一方で、検索キーワード以外にも自分の好みにあったサイトであれば「ここは有用なサイトだ!」と、お気に入りに入れて巡回してくれることも。潜在ユーザーとしても期待できる。

【ブックマーク経由】
 ブラウザーのお気に入りから直接アクセスしてくるユーザー。いわばそのサイトのファンたち。UUの数値と比例して、増えれば増えるほどサイト運営側にとっては良い。

【他サイトに貼られたリンク経由】
 リンクを掲載したサイトの内容や質によって、やってくるユーザーは大きく異なる。2ちゃんねる、Yahoo!、mixiではそれぞれ集まっているユーザーのプロフィールが違うのと同じ。


 こうした“どこからユーザーが来たのか?”というデータは、セッションと関連付けて計測されます。そのため、アクセス解析ツールでは百分率でそれぞれのシェアを示されます。
 ウェブサイトの傾向や目的によって、理想とするシェアは違ってくると思われますが、3種のうちどれかが極端に大きいという状況はあまりよい状況ではありません。実際に見てみましょう。


【検索エンジン経由が極端に多い】

 固定ファンがいないのでブックマーク経由が少なく、「参考になる情報がある」と思われていないので、どこからもリンクされていない、という相当悪い状況。

【ブックマーク経由が極端に多い】
 検索エンジン経由と他サイト経由のユーザーが少ないということは、今後新規ユーザーになる潜在層に情報がきちんと届いていないということ。一方で固定ファンは定期的に来ているので、サイトとしては停滞(場合によっては“成熟”)している状況。

【他サイトに貼られたリンク経由が極端に多い】
 「参考になる情報がある」と誰かが判断したからこそリンクは貼られるもの。そう考えると、サイトの価値は認められているものの、固定ファンを取り込むような魅力的なサイトになっていない、検索エンジン対策がされていない、といった課題が多々ある状況。小さなサイトが突然大きなサイトからリンクを貼られたりすると、こうなりやすい。


 ちなみに、炎上中のブログなどは【他サイトに貼られたリンクが極端に多い】ケースになります。自分のサイトやブログをお持ちの方は、どこからユーザーがやってきたのかを分析してみてはどうでしょう。思いもよらない結果が出るかもしれませんよ。

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