UU(ユニークユーザー)はPVとならんでウェブサイトのアクセス数を計測するときによく使われる単位です。ユニーク“ユーザー”というとおり、サイトにアクセスした人数を表わします。PVほど一般的ではありませんが、より重要な単位と言えるかもしれません。なぜなら……。
UUは、“そのサイトを支持する人々がどれくらいいるのか?” を把握できる数字だからです。
PV数は本や雑誌でいうところのまさしくページ数のようなもの。たとえば、マニア向けの100ページの雑誌を100人がじっくりと読む場合と、10ページのフリーペーパーを1000人がパラパラと読む場合を比べてみます。
どちらの場合も全ての読者が全ページを読んだものとすると、
100ページ×100人=10000ページ読まれた
10ページ×1000人=10000ページ読まれた
となり、どちらも同じページ数だけ読まれたことになります。
これをWebサイトに置き換えて、ページ数をPV、人数をUUとしてみましょう。最終的なPV数は両方同じように見えても、UU数は10倍違うことがわかります。
ユーザーひとりあたりの読むページ数が多ければ多いほど、UUが少なくてもある程度のPV数は出るようになります。その逆もまた真なり、です。
もちろん、だからといってUUの大小だけがWebサイトの価値や成功したか否かを決定するわけではありません。アクセス数を表わすほかの数値(PVやセッション、TSなど)との兼ね合いもよく見ておく必要があります。
UUはいわばどれだけの人数がそのサイトに集まっているのかを表わすバロメーター。ベストセラーの本を100万人が買えば「100万部突破!」と言いますが、その本が256ページだったからといって「2億5600万ページ読まれた!」とは言いません。PVとUUの関係はこれと同じようなものです。
PVは業界統一の計測基準がなく、プログラムで簡単に膨らんでしまう信用するには頼りない数字であることはこの連載で繰り返してきたとおり。新聞やテレビなどの大手メディアではPV数ばかり声高に語られがちですが、Webサイトのアクセス数ではPVだけに注目するのではなく、実際に何人のユーザーに支持されているのかを示すUUもチェックしてみましょう。
近いうちにUUと並んで重要な単位“セッション”についても触れられればと思います。
それでは、また。
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