サイトへのアクセス時に使われた検索キーワードは、コンテンツの人気度を測るデータとして使えるのはもちろん、付帯する“直帰率”や“新規セッション率”、“平均PV”と組み合わせて分析することで、ウェブサイト運営に役立てることができます。
直帰率と組み合わせた場合を例を出してみましょう。これによって、ユーザーのそのキーワードに関連するコンテンツの満足度を推測できます。
“Windows7”を検索してページAにアクセスしたケースについて考えます。ページAのコンテンツはWindows7に関するものです。このページの直帰率が高い場合と低い場合では、以下のような仮説がたてられそうです。
【直帰率:高】
Windows7に関する内容に不満があったので、他のページを見ないで帰ってしまった
【直帰率:低】
Windows7に関する内容が期待どおりで満足できた。さらにサイト内の別の情報も見たくなった。
キーワード検索でアクセスしてくるユーザーは、ピンポイントでキーワードに関する情報を求めています。結果、期待するWindows7の情報が得られなければさっさと帰ってしまう、というわけです。同時に、アクセスしてきたユーザーを直帰させないため、Windows7に関連する情報を充実させるなど対策を打つ、といったチェック機能としても利用することができるでしょう。
逆に、期待どおりの情報を見つけて満足した、あるいは少しは満足したといった場合に備えて、サイト運営側はLPO(ランディング・ページ・オプティマイゼーション:Landing Page Optimization)によりユーザー満足度を高めさらに直帰率を下げるべし、という発想も当然出るはずです。
今回は直帰率との組み合わせを例にお話ししましたが、“新規セッション率”、“平均PV”といったほかの指標との組み合わせれば、いろいろなことが分かるでしょう。自分のサイトやブログでアクセス解析ツールをご利用中の方は、ほかの指標をつかった分析にぜひトライしてみてください。
さらにウェブサイト運営について詳しく知りたい方は、ASCII.jpのWeb Professional(ウェブ・プロフェッショナル)もどうぞ。 『現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方』や『Web制作の現場で使えるjQuery UIデザイン入門』といった実践的記事が多数掲載されているのでおススメです。
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