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「Radeon RX 480」は迷えるゲーマーを導く極星となるか?

2016年06月29日 22時01分更新

【4】GPUで動画を2パスエンコーディング

 GPUで動画エンコードができるようになって久しいが、GPUの動画エンコードは画質よりも速度を優先した1パス処理が基本だ。しかしPolarisの動画エンジン「VCE」は、非常に高速な2パスエンコードにも対応することで、実況動画をより高画質で録画することが可能になった。

 「Plays.tv」や「OBS」といったアプリが対応するらしいが、今回はリソースが足りず画質の比較まではできなかったのが残念だ。

2パスエンコードに対応したPolarisのVCE。その他1008pなら240fps、4Kなら60fpsのH.265/HEVCのエンコードにも対応している

【5】新しいOC用インターフェース“WattMan”

 最後にGPUのOC用インターフェースも変わった点について触れておきたい。従来「AMD OverDrive」と呼ばれてきた機能は「WattMan」と改称され、より今風に、よりグラフィカルに更新された。

 特にGPU温度やクロックなどが折れ線グラフで追跡できる機能を備えたため、「AfterBurner」や「HWiNFO64」といった外部ツールを導入しなくても、手軽に温度の推移が追跡できるのはありがたい。

 オーバークロックは従来どおり定格に対するパーセントでクロック増分を指定する方式のほかに、GPUの動作ステート(Dynamic Power State)に応じてクロックや電圧を調整することも可能になった。ただ今回テストした個体はRadeon Softwareそのものが非常に不安定であったため、OCによるテストは実施していない。

Radeon Softwareのウインドウが小さい状態では、GPUの温度やクロックのモニタリング機能が最初に表示される

ウインドウを拡大するか、下にスクロールすることで様々なモジュールが出現する

左下の「Frequency」を「ダイナミック」にすると、DPMのステートごとのクロックを指定できる。このステートごとにコア電圧も指定できる

「Frequency」を「%」にした場合、下部のツマミを右に動かすことでクロックが上がる。上のステート-クロック曲線もツマミに合わせて上下する

 ここに挙げた他にも、電圧制御にCarizzoで実装された機能を採り入れたり、回路の経年劣化に応じてパラメーターを調整(Adaptive Aging compensation)する機能など、Polarisには数多くの機能が追加されたが、すべてを書くには時間が足らない。そろそろ性能検証に入りたい。

ベンチマーク環境

 それでは今回のベンチマーク環境を紹介しよう。いつものCore i7-6700KとZ170マザーを主軸にしたシステムを用意し、AMD製の比較対象としてR9 NanoとR9 380Xを準備。さらに価格でバッティングすることになりそうなGTX 970とGTX 980の定番OCモデルも準備した。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-6700K」(4GHz、最大4.2GHz)
マザーボード ASUS「Z170-A」(Intel Z170)
メモリー Crucial「BLS2K8G4D240FSA」(DDR4-2400、8GB×2)
ビデオカード Radeon RX 480リファレンスカード
Radeon R9 Nanoリファレンスカード
Radeon RX 480リファレンスカード
ASUS「STRIX-R9380X-OC4G-GAMING」(Radeon R9 380X)
MSI「GTX 980 GAMING 4G」(GeForce GTX 980)
ASUS「STRIX-GTX 970-DC2OC-4GD5」(GeForce GTX 970)
SSD Intel「SSDPEDMW400G4X1」(NVMe SSD、400GB)
電源ユニット Corsair「RM650」(650W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit DSP版
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