【警告】本記事は刺激の強い画像を含みます。
最近人気が高まりつつあるジビエ(狩猟で得た野生の鳥獣)。単純に高級食材でおいしいというだけではなく、一匹一匹仕留めているため深いテーマがそこにあります。私は今回、猟師による鹿の解体を見学してきました。
ジビエゲーム「ハントック」のメニューが実現
この日訪れたのは新宿三丁目にある熟成肉とジビエのお店「パンとサーカス」。ジビエ料理をテーマにしたゲーム「ハントクック~狩りから始まるレストラン~」に登場する料理を期間限定で提供するというコラボ企画の発表会でした。
コラボメニューは、カラスやワニなどを使用している本格的なジビエ料理。なかなか食べる機会がない食材ばかり!
「カラスのミートパイ」(3500円)、「ワニのカルパッチョ」(800円)、「フライドワニ手羽」(2500円)、「うさぎのロワイヤル」(2600円)、「イノシシ丼」(1400円)、「鹿肉のスモーク山椒風味」(1100円)、「ジビエ麻婆豆腐」(900円)。
これら全7種をパンとサーカスほか、系列店の「米とサーカス」(高田馬場)、「肉屋カーニバル」(下北沢)で、各店3、4種ずつ扱います。実施期間は6月8日から7月31日まで。
発表会で試食。一番気になったのは“カラス”。見た目はおいしそうなミートパイですが、カラスだと思うとなかなか手が伸びませんでした。こわごわとかじってみたところ、ごくごくおいしいミートパイ。お肉がジューシーです。豚のミンチといった感じ。
実は、カラスは上手に調理すると臭みも少なく、とてもおいしく食べられます。フランスでは高級食材なんですって。姿を想像すると抵抗ある人もいるはずですが、もちろん食用なのでふだん目にするカラスとは異なり、清潔です。意外なおいしさは試してみる価値あり。
ワニは身が淡白なのに旨みがあって、カルパッチョやフライはものすごく食べやすい。うさぎのロワイヤルは、レバーパテのようにほろ苦さがあって、高級味がありました。イノシシ丼は誰が食べても文句なしにおいしいといえる絶品。カルビ肉を重厚にしたような肉の濃厚な旨みとジューシーな脂でご飯が止まらなくなります。
ところで、ハントックは狩りで調達した食材を料理し、人気ジビエレストランを目指すという内容のもの。制作であるSELECT BUTTONは、500万DL突破の「生きろ!マンボウ!」を手掛けた会社。ハントックはマンボウに続く第2弾ということ。ですが、作風はガラッと変化したように見受けられます。
「おいしい」というのを体験してもらいたい
SELECT BUTTONの中畑虎也代表取締役社長は「ジビエは実は重いテーマ。ですが、それに触れてもらいたいし、ゲームとしては楽しくプレイしてもらいたい」と語りました。開発にあたっては実際に猟師の取材に行ったりと、熱意は本物です。
「ゲームにとどまらず、実際の体験に生かしてほしい。なのでジビエ料理を実際に食べてみて“おいしい”と発見があったらうれしいし、それを友だちとの話のネタにしてほしい」(中畑社長)。
マンボウのビジュアルはあえてドット絵でした。しかしハントックでは、ジビエがおいしくなさそうに見えたら仕方がないと、ドット絵はやめて、かわいらしいイラストにしたということです。
マンボウとはまったく違った角度からの意欲作であるようです。
さてさて、発表会ではこのあと、猟銃で仕留めた鹿の解体レクチャーが催されました。ふだんスーパーで牛や豚のブロック肉は当たり前に見ていますが、頭部が残っている動物が目の前で解体される経験は衝撃的でしたよ。
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