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牧場物語好きな作者がひとりでつくった田舎暮らしRPG『Stardew Valley』:Steam

2016年03月09日 19時30分更新

 PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第23回目は、マーベラスのゲーム『牧場物語』が好きな作者が作ったオマージュゲーム『Stardew Valley』を紹介する。

「ついにSteamでも田舎暮らしができるようになった……!」と思ったが、よくよく考えれば同系のゲーム『World's Dawn』が今年出たばかりなうえ、本格農業ゲーの『Farming Simulator 15』もあるのでそうでもなかった。

 しかししかし、このStardew Valley(スターデューバレー)のデキは素晴らしいものだし、何よりも作者がひとりで作っているのが単純にすごい。身軽なためかアプデも約3日に1回のペースで行なわれており、まさに作者の夢が詰まったゲームを遊ばせて貰っている感じがするのだ。

 残念ながら言語が英語のみのためストーリーをあまり理解できていないのだが、それ以外は土耕して種植えて水やって出荷するだけだから日本語しか分からなくても大丈夫だぞ!

おじいちゃんからの農場プレゼント

 ゲームは、主人公におじいちゃんからの手紙が届くところから始まる。

手紙を抱えて眠るおじいちゃん。謎。

 手紙には「おじいちゃんは目が見えなくなったから施設に入るよ。もしお前がそこで何かを変えたいと考えているなら、おじいちゃんの古い農場に行っておいで(要約)」と書かれており、仕事に嫌気がさしていた主人公は新生活を送ることにしたのであった。

無機質なところで働く主人公

キャラメイキングもできる

荒れ果てた農場

 バスに乗っておじいちゃんの農場へ行くと、前もって連絡を受けていたこの地域の大工さん“Robin(ロビン)”が主人公を出迎えてくれるのであった。

地域の大工さんがお出迎え

 そしておじいちゃんの農場に案内して貰うと……これがひどい荒れよう。なんだか騙された気分。

農場というよりもはや荒れ地

町長がぶつ森のたぬ○ちに見える……

 そんなわけで主人公の最初の仕事は荒れ地の開墾から始まる。さまざまなオブジェクトがあるが、鎌で草、つるはしで石、斧で木を壊せるぞ。

墾田永年私財法という言葉がなぜか頭に浮かんだ

 また、これらの雑草や木、岩から手に入れられるアイテムはのちのちクラフトに使用するので大切に持っておきたい。インベントリが足りない場合は、まず“Wood”を集めて“Chest”をクラフトしよう。

 そうこうしていると「バックパック足りなくない? ウチでいっぱい入るの売ってるよ~」というダイレクトメールが届くが、あれは2000Gもする(初期金は500G)。素直にチェストを手作りするのがイチバンだ。

お金を稼ごう!

 何はともあれ始まった田舎暮らし。まずは作物を育てることから始めてみよう。家のまえをある程度整地したら、くわで土を耕して種を植えるのだ。

ちゃんとクリックした位置に種が植わる。芸が細かい。

 その後は水をかけてやれば、寝るたびに作物が大きく育っていくぞ。

 また、作物は育てるだけではなく野生に生えているものを採ってきても良いし、釣り竿を手に入れれば魚を釣ることもできる。

釣りは魚と緑のバーの位置を合わせるというムズゲー

 採れたものを家の横にある出荷箱に入れておくと、翌朝お金が貰える仕組みだ。

 なお、主人公には体力ゲージ(画面右下の「E」メーター)が設定されているため、ある程度働くと疲れて何もできなくなってしまうのでその点にだけ注意したい。体力がゼロになると走れなくなるためかなりのペナルティだ。

町へ出かけて住民と仲良くなろう

 そんなわけで体力が減ってきたら、農作業はやめて町へ出よう。

町の掲示板からはさまざまな情報が得られる

 町では住民たちと会話をしたり、農作業に必要な種や苗を購入したり、あるいは農場をグレードアップしたりできる。

住民たちも生活しているため、いつも同じ場所にいるとは限らない

 住民には若い男女も大勢おり、彼らに毎日話しかけたりプレゼントを上げたりすると好感度が上昇していき、最後には結婚できるというわけだ。もちろん同性婚にも対応している。

掲示板で住民たちの誕生日が分かる。何この「プレゼントしろ」圧力

家もあるが自由に入れるのはリビングまで。友達になると部屋に突入できる

地域を開発しよう!

 さて、このStardew Valleyは“2年以内に町を復興させる(実績)”ことが一応の目的だ。

目的はコミュニティセンターの再建

 ただしこれは守らなくても問題ないし、2年後もゲームは遊び続けられるため気にしなくても良い。重要なのはStardew Valleyでの暮らしを楽しめるかどうかなのだ。

Stardew Valley全景。けっこう広い

 農業生活以外にも、“RPG”なので剣を担いでのダンジョン探索が行える。

いきなりアクションRPGになった感がある

 このダンジョンというか洞窟でも様々な素材が手に入るため、探索は農場を大きくするためには欠かせない。

 そのほかペットを育てられるようにもなるため、本当にイロイロなことがこれ1本で体験できると言える。

キャラメイク時に選んだ猫か犬がやってくる

 アップデートもすごい勢いで進んでおり、今後はシングルプレイだけではなく最大4人までのマルチプレイも予定されている。興味のある人はぜひ購入して遊んでみて欲しい。

ゲーミングPC入門にオススメな製品はこちら!

『Stardew Valley』は2DなのでPC負荷は非常に軽い。ユニットコムのゲーミングPCブランド『LEVEL∞ (レベル インフィニティ)』で最安モデルを探すと、Pentium G4400&GTX750Ti搭載の『Lev-M011-P-NX [Windows 10 Home]』が6万8018円で手に入る。ライトなゲームを数多く遊びたい人にお勧めだ。CPUをより強化したいなら、Core i3-6100搭載で7万7738円の、『Lev-C011-i3-NX [Windows 10 Home]』も候補に入れよう。

『Stardew Valley』
●ConcernedApe
●1480円(2016年2月27日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル 独立系開発会社、RPG、シミュレーション

■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga

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