週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Windows 10は漫画描きに向いてるか?漫画家さん2名の検証企画スタート:わらしべ編[PR]

2015年07月31日 18時30分更新

 無料アップグレードが7月29日に始まったWindows 10だが、DSP版の発売が8月1日に迫っている。

Windows10

 PCは仕事に使っている人がほとんどだろうが、そのほかにも絵を描いたり、動画を編集したりとクリエイティブな作業に利用している人も多い。そこで、Windows 10はクリエイターにも最適なOSなのか?プロの漫画家さんに使って検証してもらう企画がスタート。

 今回依頼したのはカプコン『戦国BASARA』のコミカライズを担当し、左手デバイスを自作する漫画家としても一部で有名な颯田直斗さんと、週刊アスキーの人気漫画『カオスだもんね』の水口幸広さんの2人。

 まずは漫画家さんに制作環境をうかがってみた。
 颯田さんはレイヤーを多いときで200ほど使って絵を仕上げることがあるので、メモリーは32GB必要。また、液晶ディスプレー1台に資料と漫画原稿を同時に表示させると、ウインドーの移動などがわずらわしいので、複数台の液晶ディスプレーにフルサイズで漫画原稿と、資料を表示させたいという。一方、水口さんは性能はそこまでいらないが、今使っているPCが大きく、実はちょっと古めなのが悩みだという。

 う〜ん、なるほど。
 漫画家さんごとにPCに求めるスペックや事情が異なるようだ。Windows 10を使ってもらうにあたり、今ある制作環境にいきなりインストールするのもリスキーなので、新たに漫画家さんのためにPCを自作させてもらい、そのマシンでWindows 10を使ってもらうことにした。とはいうものの、自分のPCじゃないと「本気の執筆モード」になってもらえない可能性はある。

 そこで!拝み倒してPCパーツをもらうことに定評のある私、ジサトラ ハッチが二人の理想を叶えるべく、各パーツメーカーさんにPCパーツの提供を平身低頭お願いすることに。
 結果、パーツメーカーさんのご厚意によりなんとか漫画家先生二人ぶんの理想のパーツ構成をゲット!! これで漫画家先生方も本気でWindows 10と向き合ってくださるに違いない!!!
 協力してくださったメーカーさん、本当にありがとうございます!
 颯田さんと水口さんのクリエイティブ自作PCの構成は以下の通り!

Windows10

●颯田直斗さん用PC構成
CPU:インテル『Core i7-5775C』(実売価格 5万円前後)
グラフィックボード:MSI『GTX 960 Gaming 2G』(実売価格 4万3000円前後)
マザーボード:MSI『Z97A GAMING 6』(実売価格 1万9000円前後)
メモリー:CFD販売『ELIXIR W3U1600HQ-8G』×2(実売価格 1万3700円前後×2)
SSD(システムドライブ):OCZ『ARC100-25SAT3-480G』(実売価格 2万円前後)
HDD:ウエスタンデジタル『WD4003FZEX』(実売価格 2万8000円前後)
電源ユニット:SILVERSTONE『SST-ST75F-P』(実売価格 1万3400円前後)
PCケース:LIAN LI『PC-A56B』(実売価格 1万5000円前後)
合計:21万5800円前後

Core i7-5775C

Windows10

 内蔵GPUが従来比2倍の3D性能を備える『Iris Pro Graphics 6200』を採用した、14nmプロセスで製造された開発コード“Broadwell-K”(またはBroadwell-C)として知られる第5世代CoreのCPU。定格動作クロックは3.3GHzと、オーバークロックを主としたCore i7-4790K(4GHz)などの“Devil’s Canyon”よりも劣るが、『ファイナルファンタジー:蒼天のイシュガルド』ベンチマークでは倍以上のスコアーと、強力なGPU性能が魅力。

GTX 960 Gaming 2G

Windows10
メーカーさんに電話をかえてお願いしているときの私。

 第2世代Maxwellアーキテクチャーを採用するGTX960搭載グラフィックボード。形状の異なる2枚のブレードで、空気の吸気と拡散を効率良く行なうエアフローを実現。ファンの回転は60℃以下で徐々に減速し、アイドル時には停止する“Zero Frozr”機能にも対応する。外部出力はDisplayPort×3、HDMI、DVI-Iの5系統。補助電源は8ピン。サイズは約267(W)×139(D)×36(H)mm。

Z97A GAMING 6

Windows10

 裏表関係なく挿せるUSB3.1 Type-Cポートを備えた、Intel Z97 Expressチップセット搭載したATXマザーボード。3-Way CrossFireおよび2-Way SLIをサポートし、マルチGPU環境に最適。電磁波からオーディオ回路を保護するEMIシールドやデュアルヘッドホンアンプ、ニチコン製オーディオコンデンサー、金メッキオーディオコネクタを採用するなど、迫力のサウンドが楽しめる。外部出力はHDMI、DVI-D、D-Sub15ピン。

W3U1600HQ-8G

Windows10

 世界的DRAMモジュールメーカーであるElixir社が選別したメモリーモジュールの供給を受けた上、CFDが最終出荷検査を行なったSPECIAL EDITIONのDDR3-1600メモリー。8GB2枚のセットモデルとなる。今回は颯田さんの要望に応じて、同じ製品をもう1セット用意してもらった。

ARC100-25SAT3-480G

Windows10

 東芝製の最新A19nmプロセスMLC NANDフラッシュを採用したSSD。最大読み込み速度は毎秒490MB、最大書き込み速度が450MB。480GBで2万円前後とコストパフォーマンスで人気爆発中のモデルだ。

WD4003FZEX

Windows10

 データ精度、パフォーマンス、信頼性を高めた“WD Blackシリーズ”の3.5インチHDD(容量は4TB)。振動による動作の精度低下を防ぐ技術“VCT”(Vibration Control Technology)やドライブ内のプラッターを安定化し、読み書き動作中による特定セクターのトラッキング精度を向上させる“StableTrac”テクノロジーを備え、ゲーム用途やクリエイター用途にもオススメできる。

SST-ST75F-P

Windows10

 シングル12V 60A出力(ピーク時最大66A)を備えた750W電源ユニット。80 PLUS SILVER認証を取得。最小で19dBAと静音な135mmファンを搭載。ケーブルは着脱式のフルモジュラーケーブル。

PC-A56B

Windows10

 386mmと背が低いフルアルミ製のミドルタワーケース。電源は前面の下部に配置することで高さを抑える、独特のレイアウトを採用。奥行は504mmと長めで、グラフィックボードは最大290mm長のものが搭載できる。12cmの冷却ファンを前面と背面に1基づつ備える。ドライブベイは5インチ×2、3.5インチシャドウベイ×3、2.5インチシャドウベイ×2。サイズは210(W)×504(D)×386(D)mm。重量が4.1kg。

●水口幸広さん用PC構成
CPU:インテル『Core i7-5775C』(実売価格 5万円前後)
マザーボード:ASUS『Z97I-PLUS』(実売価格 1万8000円前後)
メモリー:キングストン『HX324C11SRK2/16』(実売価格 2万2600円前後)
SSD(システムドライブ):OCZ『ARC100-25SAT3-480G』(実売価格 2万円前後)
HDD:ウエスタンデジタル『WD30EZRX-1TBP』(実売価格 1万円前後)
電源ユニット:ANTEC『NeoECO Classic NE650C』(実売価格 7500円前後)
PCケース:IN WIN『IW-CF02-BLA』(実売価格 2万7000円前後)
合計:15万5100円前後

Z97I-PLUS

Windows10

 高い性能と耐久性を保証する“5X PROTECTION”、1000を超えるPCパーツとの互換性チェックに、7000時間を超える製品テストで信頼性の高いIntel Z97チップセットを搭載したミニITXマザーボード。最新のIEEE802.11ac無線LAN、Bluetooth4.0にも対応。外部出力はDisplayPort、HDMI、DVI-D、D-Sub15ピンを備え、最大3台の液晶ディスプレーに同時に映像を表示できる。

HX324C11SRK2/16

Windows10

 BIOSから読み込んでオーバークロックが手軽に行なえるXMP機能に対応した、8GB×2枚組のゲーマー向けDDR3-2400メモリー。

NeoECO Classic NE650C

Windows10

 1系統12V 50A出力を備えた650W電源ユニット。80 PLUS BRONZE認証を取得。温度変化に応じて回転数を制御する、120mmのダブルボールベアリングファンを搭載。

IW-CF02-BLA

Windows10

 ヘアライン仕上げのアルミ合金素材(厚さ4mm)を一体成型し、マットブラックの強化ガラス製サイドパネルを採用した『901』シリーズのブラックモデル。上部にはUSB3.0を2系統などを備える。ドライブベイはSlim ODDに対応する5.25インチベイと、3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×2が利用できる。サイズは173(W)×400(D)×350(H)mmとコンパクト。重量が6.71kg。

 いずれの構成もCPUはCore i7、システムドライブにSSDを採用し、PCの起動速度はもちろん、基本的なPC作業は快適になるはずだ。別途漫画のデータは大容量HDDに保存してもらうことを想定しており、SSDは漫画制作ソフトやPhotoshopなどのソフトウェアなどで圧迫されない容量を確保。今回手に入れたPCパーツは、2人ぶんで合計37万900円相当となった。重ねて協力してくださったメーカーさん、本当にありがとうございました!

 実際にレビューしてもらうのは、Windows 10 DSP版の発売日である8月1日以降。というわけで、漫画家さんに使ってもらった感想は別途後日レポートをお楽しみに!

Windows10 DSP版は8/1午前0時発売決定、秋葉原で発売イベントも開催!

 また、Windows10DSP版の発売前夜である7月31日は、19時より秋葉原のCAFE EUROにてWindows10発売記念前夜祭が開催される。

Windows10

 CAFE EUROの深夜発売イベントには週刊アスキーのジサトラ イッペイも登場する予定なので、現地に行く人はぜひ参加してくださいね。

■関連サイト
DSP版Windows10発売記念イベントページ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう