無料で使える本格漫画作成ソフト「ジャンプPAINT」
私と同世代(昭和生まれ)には「漫画家になりたかった!」という人が結構いる。
今や絵が上手い人は「絵師さん」になる人が多いように思うけど、我々世代にはやはり漫画家なのだ。
そして、実は私もかつては漫画描き少年だった一人。小学生のころに「宇宙戦艦ヤマト」の模写をはじめて、中学時代は結構漫画を描いていた。そして高校生になったとき、クラスにものすごく漫画が上手い奴がいて、自分の限界を悟って諦めた。だいたいみんなそんな経験をしているのではないか。
そんな私だが、先日帰郷した折に、実家で昔描いた漫画の原稿を久々に発見した。なつかしー!と思うと同時に、当時の思いがよみがえって、久しぶりにまた漫画を描いてみたくなった。
とはいえ、紙とペンの時代は遠い昔。今や漫画を描くのもデジタルの時代だ。そこでいろいろと調べていたら、なんと無料で使える本格的な漫画作成ツールがあった。
それがメディバンの「ジャンプPAINT」だ。
ジャンプPAINTはこちらからダウンロードできる。
ジャンプPAINTには、デジタル漫画製作の機能が一通り揃っており、なおかつ「ジャンプ」の文字を冠していることからもわかる通り、あの「少年ジャンプ」とコラボしているという特徴がある。
具体的には、新人漫画家向けの投稿公開サイト「少年ジャンプルーキー」にソフト上からそのまま投稿できるのだ。
少年ジャンプルーキーは、少年ジャンプが運営する漫画投稿サイト。投稿された作品はすべてサイト上に掲載され、読んだ読者が面白いと思った作品がランキングで上位に表示されることで、毎月月間ルーキー賞が決定される。
毎月のルーキー賞受賞作には、編集部からブロンズ、シルバー、ゴールドといったグレードが与えられ、見事ゴールドルーキー賞に選ばれれば、賞金100万円と「少年ジャンプ」本誌への掲載権が約束されるというものだ。ちなみにシルバーは賞金30万円と「少年ジャンプ増刊」への掲載権、ブロンズは賞金10万円と「少年ジャンプ電子版」もしくはWEB版の「少年ジャンプ+」への掲載が約束される。
いわば、少年ジャンプデビューへの新しい登竜門と言ったところだ。
少年ジャンプルーキーに投稿するには、ジャンプPAINT起動時に表示される情報ウインドーの左中段にある「ジャンプルーキーへ投稿」ボタンから行なえる。なお、投稿には、「ジャンプルーキー」へのアカウント登録が必要になる。
このウインドウには、そのほかにもジャンプ作家の先生方の見本を基に、ネーム、下描き、ペン入れ、効果、ベタ、トーン貼りの練習ができる「チャレンジジャンプ」
↑プロの原稿をお手本に練習できる「チャレンジジャンプ」。 |
↑プロの下書きにペン入れするという感動作業。まるでプロみたい! |
ジャンプ作家の漫画テクニックが学べる「ジャンプ漫画賞講座」(過去の講座も読める!)などが備わっている。
↑漫画製作に何かとお役立ちな情報が満載の「ジャンプ漫画賞講座」。 |
とはいえ、さすがに今の仕事を放り出して漫画家への道を走りだすほど私も若くない。私としては、とりあえず漫画が描けさえすればいいのだ。もし、この記事を読んでる若い読者がいたら、ぜひチャレンジしていただきたい。そして見事ジャンプデビューを果たした暁には、「あの記事に出会ってなかったら、今の私はありませんでしたね」くらい言っていただけたら幸いです。
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