2013年08月03日20時00分

iTunes Storeで週末に観たい映画「8月前半の新作」編|Mac

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 今週のテーマは8月前半の新作。主に7月下旬にiTunes Storeに新規登録された作品を中心に探しました。吉田編集長はお菓子の家のグリム童話で有名な兄妹のその後を描いた「ヘンデル&グレーテル」を、三宅デスクはかわいい熊のぬいぐるみに下衆なおっさん魂が宿る「テッド」を選びました。

ヘンゼル&グレーテル
iTunes Movie

 有名なグリム童話「ヘンデルとグレーテル」のその後を描いた作品です。童話のほうは、親に捨てられた兄妹がお菓子の家にたどり着き、そこに住みついている魔女をかまどに突き飛ばして殺して、無事生還するというストーリーです。

 しかし、Wikipediaを見てみると残酷だという理由で時代とともに内容がマイルドになっているようです。例えば、幼い兄妹を捨てたのは実母ではなく継母だとか、父親は子を捨てるのに反対していたとか、グレーテルが魔女の家で魔法を習得するとか、母親が雷に打たれて死ぬ——など、うろおぼえですが私が読んだ内容とはいろいろ変わってようです。こういう改変って世界的な潮流なんですかね。自分が読んだ童話と子供が読んだ童話の内容が異なってしまうのは、なんだか悲しいですね。

 さて、本編でもこの兄妹の幼少期のシーンが最初に現れ、お菓子の家も登場します。作品中では魔女は実在して魔法によって人々に危害を与えるのですが、ヘンデルとグレーテル兄妹は魔法をスルーできるため、魔女ハンターとして有名になっています。また魔女には、善人の白い魔女、悪人の黒い魔女がいまして、黒い魔女が子供をさらうなどの悪さをするので、ヘンデルとグレーテルが立ち向かうわけです。

 いまいちこの作品の時代背景がわからないのですが、街並みや人々の服装は中世ヨーロッパの地方都市っぽいです。しかし、ヘンデルとグレーテルは当時には存在しないような銃火器を装備しているので、なんだかタイムスリップしてきたかのような雰囲気です。

 黒い魔女の息の根を止めるには、火あぶりにするか頭を銃火器ぶっ飛ばす必要があるので、なにげにグロい場面も多数登場します。そこそこのゆるキャラとして登場するトロールの殺戮っぷりもかなりえげつないです。

 作品の後半では、なぜヘンデルとグレーテルに魔法が効かないのかなど出生の秘密も明らかになりますが、実はヘンデルには大きな弱点があり、それが原因で一時は魔女に形勢逆転を許してしまいます。この弱点は、幼少期にお菓子の家に訪れたことが原因になっているというオチです。

 再生時間は1時半弱と映画として短いですが、テンポ良くストーリーが進むので楽しめました。リアルなお菓子の家と朽ち果てたお菓子の家は一見の価値ありです(吉田)。

ヘンゼル&グレーテル(日本語字幕版)」をiTunesで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

テッド Ted
iTunes Movie

 1985年あたりを引きずった大人子供が主役とあって、おっさんホイホイな作品でした。有吉の吹き替え版で話題になったけど、Fワード連発が聞きたくて字幕版をチョイス。

 ポスターにはビールラッパ飲みの熊のぬいぐるみ(テッド)が描かれているので、ちょいブラックなほのぼのコメディかと思ったら、それはオープニングタイトルまで。あとは、最後まで性格が下衆なおっさんという、とんでも映画で大興奮ですよ。

 ぼっちの子供が、クリスマスプレゼントのぬいぐるみに、友だちになって欲しいと願うと魂が宿るという冒頭だ。そして友だちとなって、一緒に遊んだりする生活が描かれるのだが、なぜか「フラッシュゴードン」を観ているシーンがあり、そのチョイスだけで笑える。ここで「フラッシュッッ! あっあぁ~!」とクイーンの音楽が流れた人は、全編通して大爆笑できるはず。

 その後、すぐに月日が流れて27年後になるんだけど、大人になっても「フラッシュゴードン」が大好きで、関連ネタをちょいちょい挟むから、ロードショーをタイムリーで観た人は、悔しいけど時間の流れも手伝っていちいち笑ってしまうと思う。

 大人になっても精神年齢は子供というあたりの設定は胸が痛いが、iPhoneの着信音がオタクっぽくて、鳴るたびに爆笑するものの、これも軽くめまいがする。テッドは酒飲んで、薬物摂取して、下ネタ連発という、これまた見た目とのギャップがおもしろい。テッドの台詞だが、まさかApple製品で「熊ん子」って文字を読むとは思わなかった。町山さんが字幕監修しているので、分かりやすいうえ、笑えます。

 中盤にはフラッシュ役のサム・ジョーンズが本人役で登場し、主人公が彼女との大事な時間よりも、サム・ジョーンズとのパーティーを優先したりするが、このあたりも「わかるぞ!」と思った人は要注意ですね。

 ちなみに「フラッシュゴードン」は有名なアメコミで、その後映画化され、日本でも「スター・ウォーズ」人気にあやかって大々的に公開された。ルーカスが映画化を企画したが版権問題をクリアーできず「スター・ウォーズ」を作ったとか、その企画をユニバーサルに持ち込んだのに蹴られて、のちの大ヒットで担当がクビになったとか、なかなかの逸話を持つ作品だか、人から恨まれるので一度もオススメしたことがない。

 ただ、「フラッシュゴードン」を観たことがないと、テッドの笑いどころの半分は損しているのだが、そのためにというのも苦行すぎるので、おっさん世代の役得でしょうか。どうしても観たい人には、フラッシュのライバルが4代目ボンドのティモシー・ダルトンだったり、ヴィランのミン皇帝が「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のブロドフェルド役だったり、007視点だと楽しめるかもしれない。人から「騙されたと思って……」と言われたら、まず騙そうとしている思っていい。(三宅

テッド Ted (字幕版)」をiTunesで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

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